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映画の中のジーンズ「乱暴者」マーロンブランド 前編

1950年代アメリカ。
第二次世界大戦後若者たちの絶望感。
その絶望感が生んだビートジェネレーション。
アメリカ最初の思想運動とは
文明社会を否定し、開拓時代のフロンティア
スピリッツやホーボー(季節労働者)の放
浪生活を見直し、
ネイキッドな魂を解放しようと言うもの。

ここにスピードとドラッグと
チャーリーパーカーに代表される
激しいジャズが融合して発生したのが
ビートニクスという若者たち。
彼らこそアメリカ最初の反抗する若者であり、
彼らのそのスタイルこそ
ジーンズとスウェットシャツ、あるいは
ジーンズにシャンブレーシャツ
であったということです。

そしてそのキングとして崇められたのが
ジャックケルアック。彼もまたジーンズに
スウェットシャツという出立ちで当時の若者の
スタイルを体現するわけです。
ケルアックの代表作が生まれるのは1957年ですが
この作品は自伝的な話で、内容は正にビートニクス
そのものです。

まさにケルアックの生きた戦後すぐ
1953年マーロンブランドの「乱暴者」は公開され
ます。

当時のバイクに乗る若者たちが1947年に
起こした「ホリスター騒動」が映画の題材に。

マーロンブランドは実際に当時のバイカーたちと
寝食を共にし、バイクの乗り方やファッションを
実際に体験し、映画の中で体現しました。

それこそがジーンズにTシャツとレザー。
というスタイルです。

もちろんマーロンブランドも当時の若者。
ビートニクスとして反抗の象徴であった
ジーンズスタイルは少なくとも映画以前から
意識にあったのではないでしょうか。

そしてこのスタイルが今に続く永遠のスタイルに
なるのですからこの時代のパワーすごいですね!

この時の衣装

レザー:デュラブルのワンスター
ジーンズ:リーバイス501XX
ブーツ:チペワエンジニアブーツ

この辺りでしょうか。

明日は「乱暴者」の衣装について少し
話したいと思います。

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