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ジーンズとデニムは何が違うのか!?

今日は
「ジーンズ」の名前の由来について。

その前に「デニム」とは?
デニムとは元々もフランスのニーム地方で
1593年ごろから織られていた
「セルジュドゥニーム(ニームの綾織り)」
さらにそれが英語読みで
「serge denim」サージデニム隣
短縮された「デニム(ニーム産)」と
なったのが語源。

ニーム地方


そしてこのニーム地方の綾織り生地は
イタリアのジェノヴァから世界に輸出されて
世界中に。
ジェノヴァからはそれ以外にも多くの生地を
輸出する港でした。

そのジェノヴァから輸出されていた
労働着用の生地の中に「ジェンズファシティアン」
と呼ばれる麻と綿出織られたインディゴの生地が
存在しました。

イタリアジェノバ


この生地は価格も安く、手に入りやすかったため
労働着としてイギリスやフランス、イタリアで
発展し「ジーン(ジェノバの英語読み)」
と呼ばれる、コーデュロイに
よく似た生地となって18世紀ごろから
労働着用として重宝されます。

そして当然アメリカにも新大陸開拓と同時に
労働着として入ります。
「ジーン(ジェンズ)」の記録としては
1783年にアメリカで販売が始まったとの
記述も残っています。
ですから19世紀初頭には「ジーンズ」と呼ばれる
ボトムスは既に存在していたんです。

時が経ち1800年代中盤。
ゴールラッシュに湧くアメリカでは、さらに
丈夫で働きやすい労働着が求められます。

その時に使われ始めたのが冒頭の
「ドゥニーム」 だったんです。
このドゥニームは綾織りでジェンズと同じで
やはりインディゴで染められていました。

先ほどの「ジーンズ(ジェンズ)」と呼ばれる
コーデュロイによく似た生地の労働パンツは
1800年代初頭には英語読みで「ジーンズ」と
既に呼ばれるようになっており、
ジーンズといえば安価でコーデュロイに
よく似た素材の労働ボトムス。を指す
言葉になっていました。

この「ジェンズ(ジーンズ)」と「ドゥニーム」の
生地で作られた労働着は耐久性に大きな差があり、
前者はケンタッキージーンズとか二グロジーンズと
呼ばれ、囚人服などにも使われており、安い、
すぐ破れる、といった代名詞だったようです。


そしてその「ジーンズ」と「ドゥニーム」生地で
作られた労働着は同じ店で売られており、
同じインディゴであったため、どちらも
昔からの呼び名「ジーンズ」で呼ばれるように
なります。
ドゥニームの生地を「デニムズ」と呼ぶように
アップデートはされなかった。
ということになりますね。

しかしリーバイス社は巷にある「ジーンズ」とは
違い、丈夫で耐久性に溢れた労働着であるという
自負があったため、デニム(ドゥニーム)生地で
作ったパンツをは決して「ジーンズ」とは
呼ばせず「オーバーオール」と呼んだわけです。

しかし19世紀末にはこの「ドゥニーム」生地で作られた
労働着も一般的には「ジーンズ」と呼ばれ
定着していったようです。

ですが
「ジーンズ」という言葉で呼ばれることは19世紀
ではリーバイス社にとっておそらく屈辱的な
捉え方をしていたのではないでしょうか。

時が経ちリーバイス社も「ジーンズ」と呼ぶように
なるのは1966年まで待たなければならないんです。

デニムと呼ばれる生地はたしかに今のジーンズの
生地そのものです。
しかしジーンズと呼ばれる言葉は、
19世紀にはかなり意味合いの異なる名前
だったんですね^_^

結論デニムとは「生地の名称」
ジーンズとは「デニム生地あるいはジェノバファスティアンで
作られたボトムスのこと」
ということになります。
調べている途中でもあるので間違っているところが
あればご指導くださいm(_ _)m

今日はこの辺で^_


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