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リーバイスは第一次世界大戦の時も戦時下の状況に応じでジーンズの大戦モデルを生み出していた!

リーバイス社のOLYMPIC BRAND
ご存じでしょうか?
僕も青田充弘氏の本を読み直していて
オリンピック?
なんだろうなんて思いながら読んでると。
なんと
リーバイスには
第一次大戦の時にも大戦モデルがあったんです。

それはどんなものだったのか。
ジーンズの染料である「合成インディゴ」が
大きく関わっています。
19世紀にドイツで誕生した合成インディゴ。
第一次大戦直前の1913年ごろまでには
インディゴはそのほとんどが天然インディゴから
合成インディゴに取って代わっていました。

その合成インディゴの産地はこの頃はまだ
ドイツなんです。

第一次大戦には三国同盟側のドイツ。
戦争が始まると当然ドイツ国内の産業は
停滞し、合成インディゴの輸入も近い将来
きっと滞るであろう。
という予測がありました。

さらに当時デニム生地をリーバイス社に
納品していたアモスケイグ社は、
企業としての体力が落ちており
安定的にインディゴ線量を手配できなく
なってきていました。
ですからアモスケイグ社は
合成インディゴの代わりにログウッド染料で
デニム生地を染める検討をしたそうです。
実際のその資料もリーバイス社に
残っているようです。

第一次大戦化でインディゴ染料の供給が
不安定であった1916年。
リーバイス社はOLYMPIC BRANDという
やや廉価なログウッド染料で染めた
ジーンズやジャケットを世に送り出します。
リネンパッチやシルエットは
当時のリーバイスNo.2デニムに
酷似していたそうです。

そしてこオリンピックブランドのリリースは
多分にアモスケイグ社の状況を鑑みての
テスト販売の側面もあったのではと推測します。

そして
これこそが第一次大戦時にだけ見られた
希少なモデルになるんです。
細かなディテールは当時のNo.2デニムの
パンツと変わらなかったそうです。
ただ一つ違うのは染料でログウッド。
このジーンズはブラウンのデニムであった
ということです。

第一次大戦による
合成インディゴの輸入停滞によって
引き起こされるかもしれない染料不足。
不足してからの対策では遅いから、
リーバイス社は先に手を打っていた。
ということかもしれません。

と同時にリーバイス社は
今のアモスケイグ社ではインディゴで染めた
デニム生地がより手に入りにくくなるかもしれない。
という事態に備えるべく、新たな生地メーカーと
の提携先を探します。
そして
コーンミルズ社という今も続くパートナーと
手を組むことになったようです。

第一次大戦とはリーバイス社にとっても
ターニングポイントの一つであったことは
間違いのないことなのかもしれません。

そしてこのOLYMPICBRANDのジーンズは
warehouseとTCBジーンズが過去に
復刻をしています。

気になる方はWEBで検索してみてください。
所々にブルーデニムを使用していて
今見ても通用するジーンズだと思います。

私もいつかこのモデルを作ってみたいなあ^_^

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