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ジャストサイズで履くほどジーンズはかっこいい!?

昨日古い邦画を観ていて思ったこと。
まず意外と役者さんがジーンズ
履いてる率高いです。
といっても結構脇役の方ばかりですが。

1960年代初頭の邦画には若者がそこそこ
ジーンズを履いて出てきたりします。

当時はまだ国産ジーンズのない頃ですから
アメリカから入ってきたジーンズのはず。

でほとんどの役者さん
ジャストサイズで履いているんですよね。
もちろん役者さんですからある程度
当時も体の大きい人もいたとはいえ
あそこまでジャストフィットとは。

当時を考えると
1950年代初頭には朝鮮戦争のため
占領軍によりかなりの数の兵隊さんが
日本に駐留していました。
彼らの休日の装いはジーンズが一般的。

サープラス物が数多く流通していたアメ横では
中古ジーンズを扱っているお店が数多く
あったそうです。
そしてこのサープラスものの中には新品が
結構そのまま流れて入ってきてもいたようです。

とはいえ当時の新品ジーンズは高級品
ですから一般の人々は中古のジーンズを
購入していたんでしょう。

一方で
映画の中ではおそらく映画会社が衣装として
購入するのですから新品を購入して、
きちんとサイズは揃っていたのかもしれません。

そして主役をされるような役者さん
赤木圭一郎や石原裕次郎、和田浩治さんは
プライベートでかっこよくジーンズ着こなしています。
※まだまだ日本でもジーンズはアウトローや
 不良のイメージがあったのでしょうか。
 あまり主役級の人が映画の中で履いているのは
 観たことがないです。

特に和田浩治さんのジーンズスタイルは
シビれるほどカッコいいです。
このポイントはやはり少し小さめくらいを
履いているあのサイズ感。
ジーンズはあのくらいのサイズ感が良いです。

映画の中の長門裕之氏


当時一般の人にジーンズを提供するために
今のBIG JOHNの前身マルオ被服や
EDWINの常見八郎商店は、
中古のジーンズをリサイズや直してアメ横などに
納品する仕事をしていたそうです。

その関係もあり
大石貿易がデニム生地を輸入する権利を
政府から認められた時、
西日本での販売を当時のマルオ被服に持ちかけた
ということだったんです。

この当時はまだイチからジーンズを縫製できる
ミシンもジーンズが縫える太めの糸もなく、
ミシンなどはアメリカから中古を取り寄せ
試行錯誤しながら国内でジーンズを作れる
整備をしていったようですね。

国産ジーンズの誕生は1967年ごろですから
ということは国内で作られたジーンズを
着てスクリーンに出るのはおそらく1970年代
になってからということですね。

時を経て
僕たちがヴィンテージブームに乗って古着の
ジーンズを求めた頃はアメリカから入って
きたジーンズが、大きいサイズであったこと
もあり、なんとなく大きいサイズを
ウエストを絞って履くようなイメージに
なってしまっていました。

それはヴィンテージジーンズの小さいサイズが
現地でも手に入れにくく
その数自体が少なかったので致し方のないこと
とは思いますが。

1950年代の洋画マーロンブランドや
ジェームズディーン。
また1960年代の邦画から学べることは
やはりジーンズも少し小さいくらいのサイズを
履くほうがカッコ良く見えるということです。

確かに今僕が育てているBONCOURAのXXも
ジャストで履いているので、そこまで太い
感じはしないです。
これが正しいのかなあ。
と最近は思います。

もちろんジーンズの履き方は人それぞれなので
自分の好きなスタイルを見つけることが
1番大事だとは思います。

スタイリングのアドバイスもいたしますので
いつでもご相談ください。


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