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501XXのセンターループズラしは効率化と糸の節約!?

501XXのセンターベルトループ。
みなさんセンターベルトループズラしが
かっこいいですよね!

あのディテールを踏襲する
日本ブランドも数知れず。

やはり501XXの魅力を引き出す
ポイントの一つだと思います。


あのディテール、昔はまことしやかに
ちょうど生地と生地の重なり部分に
くるので、当時のミシンは
力が弱くて縫えないからズラして
いた。
なんて話を聞いてました。
かく言う私もそれを信じていました。

ところがですよ。
このセンターループズラしは
ある一定の期間だけなんですよね。
正確には。
もちろん今では周知の事実ではあるので
偉そうに話すことではないですが。
そのディテールは
1955年頃から1962年頃までの

1962年501XX


約7,8年だけなんです。

1952年501XX


それは1953年にリーバイス社が
会社を大きくし、大量生産に
差し掛かる時代と重なります。
工場を増やして、生産効率を上げる
努力をした時代。

このセンターループズラしも
縫い箇所をズラして簡単に縫い、
少しでも時間を稼ぐ。
さらに生地の薄い部分に縫うので
最も節約できる。

そんな理由からだったそうです。
これは岡山の工場の方、また
リーバイス本社の話の中から
見つけました。

面白いですよねー。
少しでも効率と経費を下げる努力。
その結果がセンターループズラし
だったとは^_^

でも結局1963年には元に戻ります。
おそらく厚手の部分でもしっかり
縫えるミシンなどの登場が
あったのでしょう。

1968年501BIGE


わざわざズラす意味がなくなったんですね。

だからこのディテールは短命に
終わりました。

そんな短期間だけのディテール
だからこそ愛される一因
なのかも知れません。

リーバイス社らしい、努力と
向上心の結果の話です。
今となっては微笑ましい感じも
しますが。
でも楽しいですよね。

リーバイス社のディテール変更には
必ず何かの理由がある。
だから楽しい^_^

これからもこんな話をしていきたい
とそう思います。

酒の肴になるかなあ^_^

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