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Leeにもあった大戦モデルは大転換期のきっかけだった!?

第二次世界大戦とはジーンズの歴史に
おいても色々な意味で転換期であった
時代ですが、最近お客様にLeeにも
大戦モデルがあるのか聞かれました。

なんとなく大戦モデルがあることは
聞いていましたが掘り下げて調べたことは
なく。
改めて調べてみたらLeeのホームページに
ありました^ ^

1943年に戦時下の物資統制後のモデルが
紹介されており。

それによるとリーバイス社と同じく。
ジップモデルの廃止。
ウォッチポケットのリベット廃止。
フロントボタン等はやはり鉄製に変更。
シンチバックの廃止。
バックポケットのステッチ及び裏地の廃止。
など

ほぼリーバイスと同じような変更で
大戦時期を乗り切ったようです。
そしてこの1943年が実質「COWBOY」
モデルの最終期。


当時Leeは陸軍から25,000着もの
作業着の納入契約を結んでいたことにより
大きな資金を得ることができます。

そして1944年Leeは新しい
「RIDERS」モデルのリリースに
踏み切るんです。

ここで初めて採用されたのが
左綾の生地とレイジーSのステッチ。


左綾はカウボーイたちの激しい動きを
柔らかさや馴染みやすさで還元するため
採用されたそうです。

またLeeの新しいアイデンティティを
強調するため、Lee独自のバックポケット
ステッチ「レイジーS」を生み出し
他社との差別化を図ったようです。
ただ戦時下であったのですから
本来はポケットのステッチはご法度だった
はず。

軍に対して大口のメーカーであったからな
のか、あるいはおおらかさが受け入れて
くれたのかは分かりませんが。
今に繋がる大きな変化をこの
第二次世界大戦の最中にするわけです。

Lee101B RIDERSがこんな時に
誕生してるんですから日本は勝てるわけ
ありません。

アメリカ国内では新たな時代に向かって
産業が動いていたということですからね。

第二次世界大戦という時代は
ジーンズの亜種を多く誕生させただけでなく
ジーンズが新たな時代へ向かうための
きっかけを作った時代でもあったわけ
ですね。

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