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20世紀初頭の花形 LEVI'Sスプリングボトムパンツとは!?

今日は
501の品番について調べていました。
そしたら出てきた
「スプリングボトムパンツ」

これどんなパンツだったのだろう?
そう思って調べてみました。

1898年商業的な活用としてリーバイス社は
品番を導入します。
それ以前1893年頃から品番自体は
使われていたようですが、顧客が品番で商品を
選べるようになったのは1898年からです。

ここからはいくつかの書籍などに記述が
あったのですが最初に決まったのは
No.2デニムの品番。もちろん2とあるので
200番台の品番が充てがわれたんです。

そこから考えた主力商品の品番。
No.2デニムより若い品番を使うわけには
いかない。

そこで
500番台の品番に決まったようです。
なせ500番台だったのかは謎のままですが。

この500品番が充てがわれた主力商品は
発売当初はデニムとダックのXX生地の
2種類。
そしてこの時代もまだ、両方とも商品として
残っていた。

当然501という品番は当時1番の主力
ウエストオーバーオールに充てがわれました。
そして次に511品番。
これはダック生地のオーバーオールではなく
「スプリングボトムパンツ」に充てがわれました。

このことから1898年頃にはデニムの
ウエストオーバーオール501XXの次に
よく売れていたパンツであることがわかります。

ではその「スプリングボトムパンツ」とは
どんなパンツだったのか。

これはリーバイス社が炭坑夫や山林業者ではない
デスクワーカー達に向けて1880年代後半から
作りはじめた最初の
ファッションアイテムだったんです。

スプリングとは裾広がりの意味。
そうフレアボトムのパンツだったんです。
このシルエット、
19世紀後半から20世紀初頭にかけて流行って
いたシルエットだったようです。

この当時流行りの「スプリングボトムパンツ」を
リーバイス社はデニム生地でリリース。

ある程度の人気を博していたのでしょう。
だからデニム生地501XXの次の511という
品番になったということです。

「スプリングボトムパンツ」はテーラーで仕立てられ 
お客様の手元に渡っていたようで、
裾の広がり具合はある程度お客様の好みに
合わせて決められたようです。

リーバイス社には1890年代のものと1900年代のもの
2本がアーカイブとして保存されています。

でこの「スプリングボトムパンツ」は
とても凝った仕様。

もちろんリベットを使用してリーバイス社の
アイデンティティは保ちつつ、シンチバックや
ポケットのデザインはかなりオシャレなデザイン
でした。
それも仕立て屋があってのことのようです。
このパンツには揃いのベストやジャケットもあった
ようで、セットアップとして着られるようになって
いました。

また凝った作りであったため、501XXに比べ
4割ほど高い値段が設定されていました。

このデザインは当時の最先端。
それがブーツカットだったんですね。
なぜこの時代にブーツカットだったのかはまた
調べますが。

そして広告を見るとターゲットも501XXとは
明確に異なり、
デスクワーカーや工場長といった現場には
出ない中間管理職向け。

これを見る限りリベットの特許が切れる
1890年頃からリーバイス社は幅広い客層を
得るために、
あの手この手を打っていたということなんですね。

しかしこのパンツもやはりファッションから
生まれたデザインであったため、
1910年代後半にはにはカタログから
消えてしまいます。

一度LVC復刻されましたが
またLVCのラインから再リリースされると良いですね^_^

そうそう
1898年頃に品番が充てがわれた時、デニム生地と共に
生まれたダックのウエストオーバーオールは581という
品番を与えられました。
参考までに。

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