マガジンのカバー画像

自分マガジン 超私的グルメ編

36
これまでに自分が美味しいと思った料理や食べ物を紹介します。食を追及しているわけではありません。あくまでも、私の独断と偏見の意見です。
運営しているクリエイター

記事一覧

超私的グルメのまとめ#4

グルメと言えば『ミシュランガイド』と言われるくらい、”ミシュラン=グルメ”という方程式が浸透しています。しかし、ミシュランは食品関係の会社ではなくて、フランスの多国籍タイヤ製造企業です。ミシュランは、世界で初めてラジアルタイヤを製品化したしたことでも知られています。 ミシュランガイドの歴史は古く、パリ万博が行われた1900年に、自動車運転者向けのガイドブックとしてフランスで発行されたのが始まりです。つまり百年以上の歴史があります。元々は、郵便局や電話の位置まで示した市街地図

超私的グルメ(22) 千疋屋のフレッシュジュース

千疋屋は、果物の輸入・販売を専門とするフルーツの専門店です。千疋屋には日本橋の千疋屋総本店と、そこから暖簾分けされた(別会社の)京橋の京橋千疋屋、銀座の銀座千疋屋あるそうです。総本店は創業が1834年と古く、千疋屋の名前は”高級な贈答品の代名詞”でもあり、東京では超有名ブランドです。 私は地方出身者なので、大人になるまで千疋屋の存在すら知りませんでした。また、その存在を知ってからも、高級なフルーツを送ったり贈られたりする友人や知り合いもいませんので、千疋屋とは接点がありませ

超私的グルメ(30) 半分焼き飯セット

ラーメン屋さんの中には、「半チャーハンセット」や「半チャンセット」と呼ばれる”一人前のラーメンと半量のチャーハン”のセットがある店があります。「ラーメンだけでは少し物足りないけど、一人前のチャーハンはちょっと多過ぎるし・・・」と思った時に最適なメニューが、半チャンセットです。 私が時々行っていたのは、とあるショッピングモール内にあったラーメン屋さんです。そのラーメン屋では、チャーハンではなく”焼き飯”と呼ばれていました。その店の焼き飯の具は、卵だけのシンプルなものでしたが、

超私的グルメのまとめ#3 番外編とハズレシピ

レストランや定食屋では、従業員が食べるための”賄い”と呼ばれるメニューには無い料理があります。このマカナイは、言わば”番外編”になります。今回は超私的グルメの番外編と、全く美味しくなかったハズレシピ(ハズレのレシピ)をまとめてみました。ハズレシピはまだシリーズ化されていない記事で、プロトタイプ(お試し版)が1つしかありません。 申し訳ありません💦。今日も手抜きです。

超私的グルメのまとめ#2

グルメ (gourmet)はフランス語で、日本語では食通や美食家などと呼ばれます。グルメは、料理の味や料理の知識について詳しいこと、またそれを詳しく知っている人物のことです。 日本人では、陶芸家の北大路魯山人や小説家の池波正太郎などがいます。魯山人さんの方は、一時期流行った『美味しんぼ』の海原雄山のモデルとされています。 タイトル画は、レックス・スタウト作の推理小説に登場する架空の私立探偵であるネロ・ウルフ (Nero Wolfe)です。スタウトは古典的な名作『樽』

超私的グルメ(20) 豆ご飯

 この季節になると無性に食べたくなるのが、豆ご飯です。豆ご飯には色々な種類があると思いますが、私が真っ先に思い浮かべるのはタイトル画にあるように、エンドウ豆(グリンピース)の豆ご飯です。  小学生の頃から、豆類は大好きで、煮豆・ぜんざい・赤飯・甘納豆・黒豆、とほぼほぼ全ての豆類を愛してやみません。今から考えるとかなり幼稚な考えですが、”小学生の頃の”私の結婚相手の条件は、『煮豆を毎日食べさせてくれる人』でした。残念ながら、この条件は満たされていませんが・・・。  こんな馬

超私的グルメのまとめ#1

『孤独のグルメ』は松重豊さんが主演で、2012年よりテレビ東京系列で放送されている番組です。ストーリーは単純で、主人公の井之頭五郎が自分の食べたいものをひたすら食べるというものです。たったこれだけのストーリーなのに、なぜか見たくなってしまいます。 その理由は、以下のナレーションに集約されているのかもしれません。「時間や社会に囚われず、幸福に空腹を満たす時、つかの間、彼は自分勝手になり自由になる。誰にも邪魔されず、気を使わずものを食べるという孤高の行為。この行為こそが現代人に

超私的グルメ(29) オレンジシャーベット

久しぶりにこの記事を書きます。以前の記事は7か月前の夏で、話題はミルクセーキでした。今回もデザート系ですが、このデザートには懐かしい思い出があります。 あれはまだ18歳の初々しい頃でした。田舎出身の私は、大学受験で地方都市に遠征していました。田舎の高校は親切で、ある程度の人数が受験する大学には、先生が引率/同行してくれました。私が受けた大学と、その近くにある大学を含めて10人くらいの受験生がいたので、当時のクラス担任の先生が来てくれました。 この時には、一緒に受験した同級

オヤジのハズレシピ#0 偽ステーキ

手先は器用な方で、料理も苦手ではありません。包丁も普通に使えますし、大根のカツラムキも出来ます。世の中便利になって、昔なら料理教室や料理本からしかレシピは学べませんでしたが、いまなら料理の動画がネットに溢れかえっています。 多くの場合、レシピ通りに作ればソコソコ美味しいのですが、中にはビミョ~な場合も結構あります。美味しくないレシピの需要はないかもしれませんが、作ったけれど美味しくなかったものは、知ってもらえば試さずに済みます。この記事では、”作ってみたけど不味かった”レシ

超私的グルメ(28) 手作りミルクセーキ

昨日、暑かったのでカキ氷を食べようと思い立ちました。しかし、子供たちの反応はイマイチでした。すると、「ミルクセーキが食べたい!」と一人が言ったので、ミルクセーキを作ることにしました。 『ミルクセーキ』と名前が付いた食べ物には何種類かありますが、ここで書いているのは”長崎風のミルクセーキ”で、卵・砂糖・練乳にカキ氷を入れてシャーベット状にした食べ物です。味は違いますが、食感はマ〇クシェークみたいな感じに近いと思います。 関東ではあまり一般的ではありませんが、西日本、特に九州

超私的グルメ(27) とあるラーメン屋の普通のチャーハン

大学院生の頃、大学の近くに小さなラーメン屋さんが出来ました。いつもの通学路から少し離れた場所にあったので、開店当初にはその店の存在に気が付きませんでした。しばらくして、同級生から新しいラーメン屋が出来たことを聞いて、一緒に食べに行くことになりました。 その店名はシンプルに、『○○ラーメン』みたいな名前でした。暖簾をくぐると、かなり小規模な店で、カウンターが6席くらいの店だということがわかりました。カウンターの中には料理人(店主)と思われるオジサンと、その奥さんと思しき女性が

超私的グルメ(26) かしわ餅

今日は、『こどもの日』にちなんでタイムリーな話題です。 古来から、葉っぱに巻いた食べ物は、手軽に食べられ身近なファストフードだったようです。日本では、笹(ちまき、おにぎり)、桜の葉(桜餅)、柏の葉(柏餅)などがあります。また、奄美大島や徳之島などの南の島々では、バナナの葉に包んだ料理があります。葉っぱではありませんが、少し前に流行ったラップにつつんだ『おにぎらず』もこれらのお仲間です。 記憶が定かではありませんが、私が小学生だった頃ですから、半世紀以上前です。たぶん、”こ

超私的グルメ(25) ロバのパン

今回は、懐かしい『ロバのパン』です。ロバのパンに出会ったのは、今から半世紀も前の、私が小学生の頃でした。ロバのパンとのファーストコンタクトの日、その日は土曜だったので半ドンで家に帰っていました。何もすることが無くて家でゴロゴロしていたら、外で変な音楽が流れてきました。 軽快なメロディーで「ロバのおじさんチンカラリン♪」とスピーカら流れてきました。「ロバのおじさん・・・?」と思いながら外に出てみると、軽トラックの荷台がショーケースになった1台の車がゆっくりと走っていました。た

超私的グルメ(24) 源氏パイ

今でも一部の人には根強い人気の『源氏パイ』は、私にとっては懐かしいお菓子です。源氏パイは、ヨーロッパでパルミエと呼ばれるハート型のパイ菓子を、手頃な価格で提供したいとして考案された三立製菓のお菓子です。 私がまだ小学生の頃、”パイ”などというオシャレなお菓子は、見たことも聞いたこともありませんでした。田舎町で育ったので、町中にも洋菓子屋さんは数件しかありませんでしたし、そこで売られていたのはショートケーキやシュークリームくらいでした。今のように、マカロンだのカヌレなどはもち