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謝罪はいつも坊主頭

企業の不正が発覚したり、芸能人が不倫したりすると、謝罪のための記者会見が開かれます。この時の服装は黒系のスーツで、男性ならネクタイ着用が暗黙のルールです。この時にネクタイ未着用なら、その後のネットニュースで更に炎上したりします。

謝罪の意思の表し方には様々なものがあります。通常は、腰を90度位まで曲げてするお辞儀です。このお辞儀も短か過ぎてはいけません。極端な謝罪は土下座です。ただし、これはする方もされる方も気持ちの良いものではありません。

ここまでに書いたような謝罪以外に、昭和では別の謝罪の意思表示がありました。それが坊主頭です。ファッションで坊主頭の人もいるでしょうが、普通はある程度長くしているので、いきなりの坊主頭はインパクトがあります。これは、世俗を捨て出家する時に行なう剃髪の儀式が、みそぎの意味も持っていたことから、坊主頭=謝罪となったのだろうと思います。

私の弟が修学旅行で飲酒しているところを担任の先生に見つかりました。今から40年以上も前の田舎の高校のことですから、旅先からの強制帰還は無かったのですが、修学旅行から帰ってきた後に『反省文&坊主頭』が待っていました。坊主頭の髪の長さは、1ミリくらいの一番短い刈り方でした。

両親は”修学旅行の飲酒のこと”を本人から聞いていませんでしたが、いきなりの坊主頭で察したようでした。私はその時大学に通っていて、自宅から離れていたので”青々とした坊主頭”を見ることは出来ませんでした。

謝罪はいつも坊主頭。良くも悪くも、これが昭和です。

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