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お薦めマイナー本#3 三日月とクロワッサン

 今回は、理系の人には”爆笑必至”のエッセイ集『三日月とクロワッサン』を紹介します。タイトルは女性を意識したようなオシャレな響きがありますが、騙されてはいけません。この本はガチで理系な主に男子にお薦めです。といっても、難しい内容ではないので、誰でも気楽に読めます。

 筆者の須藤靖さんは、何と東大大学院理学系の教授で、専門は宇宙物理学です。たぶん(?)その道の大家で、ダークマターの存在などを研究しているそうです。この本は東大出版会というお堅いところが出している『UP(ユーピー)』という広報誌に連載されたエッセーなどをまとめた本です。私はエッセイで須藤先生を知ってから、須藤先生の相対性理論の専門書宇宙生物学の専門書を買いました。

 須藤先生のエッセイとの出会いは、まさにこの『UP』でした。随分前の話ですが、東大出版会から”高価な”専門書を購入したことがあって、その後、広報誌『UP』が毎月送られてくるようになりました。二年間くらいは送られてきていたように思います。いつもは、ほとんど読まずにゴミ箱行きですが、たまたま開いた箇所に須藤先生のエッセイが載っていました。読み始めたら、とにかく面白くて、目が離せません。東大にこんな先生がいるのかと、その懐の深さに驚愕しました。同時期の『UP』には、もう一つ楽しみな記事がありました。それが山口晃さんの絵日記『すゞしろ日記』です。これについては、機会があれば記事にしたいと思います。

 ネタバレすると面白くないので、エッセイの中身は読んでから楽しんで下さい。須藤先生の、あらゆる物事に面白さを見出す洞察力や、それを支える知識に、ただただ圧倒されます。アマゾンでは科学読み物(?)というジャンルに分類されていますが、はっきり言って科学読み物とは別物です。⇓⇓⇓


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