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チョメチョメの復活?

久しぶりに、腹を抱えて笑えるコメディに出会いました。そのタイトルは『不適切にほどがある!』です。宮藤官九郎さん脚本のドラマだそうで、それを聞いただけでも期待が持てました。”冗談にもほどがある”という用法はよく聞きますが、”冗談”の代りに”不適切”を使ったところにセンスが光ります。

ドラマのコンセプトは、”昭和と令和の対比”です。コンプアイスの呪縛に捕らわれた令和の現代を、コンプライアンス皆無の昭和視点で浮き彫りにしています。もちろんコンプライアンスは大事です。しかし、人間関係をギスギスさせる”過度のコンプライアンス強要”には、少し疑問が残ります。

ドラマの中にも出てきますが、”正論”だけでは円滑な社会は送れません。だからといって悪い事を推奨しているわけではないのです。ガチガチの”ド正論”だけでは、息が詰まってしまいます。要するに、何事にも多少のアソビ(余裕)が必要です。

このドラマの中には、やたらと『チョメチョメ』という言葉が登場します。最近では滅多にチョメチョメをいう言葉は聞きませんでしたが、宮藤さんは”チョメチョメ”を復活させたいみたいです。チョメチョメの詳細が知りたい人は、以下の記事を読んで下さい。

若者には全く受けないドラマでしょうが、オジサン世代にはドストライクです。主人公の阿部サダヲさんの年齢設定が、昭和10年なのに驚きました。実は私の父は昭和10年生まれで、現在88歳です。

蛇足ですが、インド映画を彷彿とさせるドラマ後半のミュージカルシーンは、今までに無い演出で面白いと思いました。皆さん、歌も踊りもお上手ですね。


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