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首領と書いてドンと読む

本気と書いて”マジ”と読むみたいに、首領と書いて”ドン”と読ませることがあります。首領しゅりょうは、ある集団の長、かしら、頭目、親分などのことを指す言葉です。一般的には、反社会的な悪い人に対して使う言葉です。

ドン(Don)は、スペイン語/ポルトガル語圏で使われる貴人・高位聖職者に対する尊称です。そのため、いつしか”権力者”の意味でも使われるようになりました。日本でドンが使われ始めたのは1980年代のようで、昭和の真っただ中です。それまで使われていた”上役”を意味するボス(Boss)より、スケール感が大きい印象のためか、ボスの上位互換として使われるようになりました。

昨日、”自民党の派閥解散”関連のニュースを見ていたら、”参院のドン”という言葉が耳に入ってきました。私はそれほど違和感がなかったのですが、一緒にニュースを見ていた子供は「いまどきドンなんて使わないよ」と言っていました。ドンという響きに”昭和”を感じたのかもしれません。

そう言えば、『静かなるドン』というマンガがありました。このマンガは、新田たつお先生によるサラリーマン/暴力団の二足の草鞋わらじを履く主人公のマンガです。たしか香川照之さんが主演のオリジナルビデオが撮られていて、気の弱いサラリーマンとヤクザのドンを好演されていたのを思い出しました。しかし香川さんのその後の行動を見ると、やっぱり地だったんですね・・・。

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