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デニペディア~DENNY's pedia~

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歴史とフィクションから、世界の秘密を読み解くマガジンです。 基本ネタバレ前提でのコラム集になります。 ブクログ登録数だけで3500冊を超える、フィクション&ノンフィクション依存症… もっと読む
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記事一覧

「スター・ウォーズ(エピソード4)」の正しい後継者たち

https://amzn.to/3YJjc8n 一九七七年にアメリカで公開され、翌年日本に上陸された「スター・…

DENNYさん
8か月前
5

またスローターハウスが作られる

 2022年2月、ロシアがウクライナに侵攻を開始した。  戦争がはじまったので、戦争の話をしよ…

DENNYさん
9か月前
9

ハンナ・アーレントと『アイヒマン裁判』

 哲学者ハンナ・アーレントはユダヤ人であり、ナチスによる迫害を受け、一度は収容所に入れら…

DENNYさん
9か月前
6

「ペドフィリア」と「チャイルドマレスター」は別物である

 LGBTQが権利を拡大していく中で、なおざりにされているのが、ペドフィリア(ロリコン、小児…

DENNYさん
9か月前
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プリキュアはなぜ素晴らしいのか

※この原稿は「デリシャスパーティ♡プリキュア」放映開始直後に書かれたものです  現代日本…

DENNYさん
9か月前
2

ゲーム脳は妄想だけど、世界は依存症ビジネスであふれてる

 2002年に脳科学者の森昭雄が、著書『ゲーム脳の恐怖』において 「ゲームに熱中している子供…

DENNYさん
9か月前
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理解のある彼くん問題と、暴力的な男の方がモテる問題について

 筆者の原稿では、Twitter上の地獄について報告することが多いが、今日もまた地獄レポートをお届けしよう。   近年、Twitter等のWeb、あるいは商業/非商業のコミックエッセイなどで、 「私はこうやって『鬱(うつ)』から回復しました!」 「発達障害だけどこうやって乗り切っています!」  などの「生還レポート」が数多く発表されている。書き手の圧倒的多数は女性で、かつほぼ全ての作品に「理解のある彼(夫)くん」が登場する。  もちろんこれらの「生還レポート」の全てが事実であ

捏造される伝統! 江戸しぐさ

 近年、「江戸しぐさ」なるマナー集が話題になっている。江戸時代から伝わる、都市生活者のマ…

DENNYさん
9か月前
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ナイチンゲールはいかにして、天使の顔をした死神から、死神の顔をした天使になったか

「白衣の天使」フローレンス・ナイチンゲールの名を知らぬ人はおらぬであろう。  クリミア戦…

DENNYさん
9か月前
4

インセル、MGTOW(ミグタウ)、タクシードライバー、八つ墓村

「タクシードライバー」「八つ墓村」(共に映画)はともかく、「インセル」「MGTOW」という単…

DENNYさん
9か月前
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私的解釈『善人なほもて往生をとぐ、いはんや悪人をや』

 浄土真宗の開祖、親鸞聖人の教えとして『歎異抄』にあるこのフレーズ、知らない人の方が少な…

DENNYさん
9か月前
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ビバ! 通い婚

 Twitter上の女性達の間で、日本が「ヘルジャパン」と呼ばれるようになって久しい。単なる男…

DENNYさん
9か月前
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「巴がゆく!」に見るポリアモリー的関係性と「幸福なマウント」

ポリアモリー読書会でとても楽しい気づきがあったので。 参考図書の中で、V型関係の要にいる…

DENNYさん
4年前
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「お説教もの」の到達点としてのアニメ「一休さん」

テレビアニメーション「一休さん」は、一九七五年から一九八二年にかけて、東映(現東映アニメーション)の製作で全二百九十六話(!)が放映された。 史実の一休宗純は、室町時代の僧侶。南朝最後の天皇・後小松天皇の庶子であったが、南北朝統一に伴い出家、のち大悟して大徳寺の住職を務めた。しかしガイコツを杖につけて京の町を練り歩いたり、盲目の美女と同棲したりする、パンクな破戒僧としてのエピソードも多く残っている。また、民話の中では「とんち小坊主」として、幼少時の一休がとんちで権力者や悪人