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京都府南部の茶摘み衣装調査

きょうとふの助成金で茶摘み衣装の研究をしました。2018年のとです。宇治市を中心に茶業の方々に問い合わせて、どのような着物で茶摘みをしていたのかという調査をました。残念なことに宇治市ではあまり着物がて残っていませんでした。いずれにせよ、宇治茶といいながら周辺の山地に支えられているのが宇治茶です。宇治以外の情報提供も歓迎しました。

和束町で衣装を見る


和束町でやっと衣装を拝見できました。和束にお住まいの馬場さんのお宅でお母様がお餅だったお着物を見せていただきました。和束町はご存じのように山が険しく、その山腹に沿って茶畑があります。茶畑の手入れも年中あり、山を登るのが大変です。馬場氏のお母様のお話では、お姑さんに遅れないようについていくのが大変だったということでした。下の2点は宇治の茶業組合でお借りしたものです。

見せていただいた着物

茶摘みの人形

茶摘みの人形をお持ちの方があるということで、お借りして撮影しました。ちゃんとかごを背負っていて、着物は前掲のものと同じ木綿絣です。木綿絣が古くから広まっていたこともわかります。細部までよく再現できています。


こうしたいがいな発見があるのが調査です。この調査とともに、宇治に古くからつたわる茶ノ木人形などのお話もきけました。それは次の原稿でご紹介したいと思います。


似内惠子 NPO法人京都古布保存会代表理事
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【関連サイト】
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