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いやもうそれはワンダでしょう!

お題募集的に #全力で推したいゲーム というのが出ていますが、そうなると月並みと言われたとしても、やはり「ワンダと巨像」を推さざるをえません!

死んだ恋人を救うために善とも悪ともつかないよくわからん神っぽいのに助力を請い、「16体の巨像を倒したら考えてやらんでもない」という感じの啓示に従い倒し、倒すたびに殺され?連れ戻され、また倒しに行くというなんとも無茶なストーリーです。最終的に彼女はどうなるのか、主人公であるワンダの徐々に黒くなっていく(文字通り)様子が美しく描かれていくお話です。


アクションもののため、アクション苦手という方でも、難易度を下げて楽しむ価値のあるビジュアル、そして現実の言語ではない謎の言葉(通訳入り)などもいいのですが 、この作品のすごいところのひとつは「ボス戦ばっかりできる」というところがまず上がってきます。

スタート地点(彼女を横たわらせてる遺跡)から、ボスもとい「巨像」のある場所までは、持っている剣を太陽にかざすことで方角だけはわかります。だからといってすごく込み入ったところに巨像がいるわけではなく、適度なアクションと探索を伴っての進行となります。途中に敵らしいモノはおりません。地形が敵なのかもしれませんが。

で、ボスもとい巨像のところに行くと、巨像が待ってましたとばかりにどどーんと登場、動き回ってこちらに気づけば攻撃もしてきます。実は巨像には弱点とされる部分が存在し、そこを手持ちの剣で刺せばそれなりにHPを削れます。問題は大抵の場所が高いところにあるため、簡単には刺せません。刺すためにはなぜか生えてる巨像の毛髪の類い+α(地形も)でそこまで行かなければならず、しかも握力限界という存在により、どこで休みながら行くのかというすさまじい状況になります。

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巨像の剣(と言って良いのか?)のさきっちょにつかまるワンダくん(SCEのプロモーショントレイラーから引用)

剣を刺すときにも、力を貯めて刺す必要もありますが、貯めてる最中にも巨像はカラダを振ってワンダを落とそうとします。気が抜け無いったらありゃしない。

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建物の影に避難中のワンダくん(右下)を探そうとのぞき込む巨像(SCEのプロモーショントレイラーから引用)

で、ここまでを見てわかると思いますが、無駄にきれいな映像で、なにより毛がすごい。ちなみに矢を放てますが、刺さった矢もしっかり近寄ると表示されてます。

で、何がすごいのかその2ですが、この作品、PS2で公開されたのですが、PS3、PS4と移植されてます。実はPS2の時代から巨像さんたちのふさふさっぷりが(あのスペックの頃から)相当なものでした。でもやっぱりPS3、PS4とスペックアップにつれて、当時「すげー」と思ってたものが「やっぱりクオリティ低かったんだ」と思い直されるというものなのです。次を知らなければ十分に最強のクオリティを当時作っていたんです。

要は新ハードのベンチマークではないかという気分にさせてくれる作品という認識でいるんです。きっとPS5でも出してくれることでしょう。FF16が出るという話も聞いてますが、きっとまた美しくなったワンダくんと巨像さん達が活躍してくれると思います。

そして外せないのがRTA。通称「スピーディーワンダ」と呼ばれるRTA勢のありえないぐらいの倒し方が、本来のキャッチコピーとなっていた「最後の一撃は、せつない」を「最初の一撃からせつない」という気分にさせてくれます。彼らは見えないところでワンダくんを走らせたりしてます(1体目からして衝撃的な倒し方してます)。ゲーム苦手な方も、RTAで驚愕するだけで良いかと思います。

(PS4版でのRTAまとめ)

RTAのワンダが早すぎて、オーケストラ(BGM)が曲を忘れる、追いかける様はなかなかに滑稽だったりもします。被害者とも言われかねない巨像さん達のぼやきもなかなかのものです。

今なら比較的安価に購入できるので、是非まだの方も自分の力でせつなさを体験されることをおすすめします。

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