自分が大嫌いな成分が、自分の中にもかなりあると知ってショックを受けている。

何度かそんなことはあったんだけど、この2、3日で気づいたぶんは過去イチの量だ。

あいつの頭の悪さ
あいつの性格の悪さ
あいつの不器用さ
あいつの自分のことしか考えてなさ
あいつの人格のクソさ
あいつの時間配分のできなさ
あいつの人間的魅力のなさ
あいつの空気の読めなさ
あいつの弱さ
あいつの卑怯さ
あいつの言動の支離滅裂さ…

まだまだあるだろう。
「あいつ」とは同一人物じゃなくて他人全般のことだけど、特に「頭の悪さ」に気づいてきた。しかも頭の悪ささえ持っとけば、上に挙げたやつほとんど自動的にカバーできちゃうからね。

いや～、ヘコむわ～。
ま、別に誰に言われたわけでもないんだけどね。いわゆる「時の人＆知識人」みたいなカテゴリにあたるあの人たちの頭の悪さったらないなと（その人たちは人によく「頭が悪い」と言うクセがある）、どうやったらこの人たちは自分の頭の悪さがわかるのかなと、ホントに自分のことはわからないんだなと、ずっとそう思ってたんだけど、その通りで、やっぱりオレもバカでした。

いや～、うっすらそんな予感がよぎったことはあるけどねー。バカは自分のバカに気づかないっていうし。それを見て「ホントにそうだよなぁ」と該当しそうな人を浮かべてはなるほどなるほどしてたんだけど、「これ、気づかないってことは…もしかして、あわわわわ」なんてことも当然思いながらではあった。
でも2%ぐらいしか思ってないし、すぐに忘れるんだよ。で、忘れてる間は、自分の頭のデキは上の中ぐらいはあるだろう、なんて低学歴が思っちゃうわけだよ。ま、学歴は関係ないが。じゃあなんで言うたん。

ところが、やっぱり自分もバカだった。ビックリした。ここまで逃れられないものなのかと思った。作家のドリアン助川氏が、
「誰もが老害と言われるものになる可能性はある。これ以上は無いというほど最大限まで気遣いして、そこからさらに一歩下がるぐらいでいいのかもしれない」
というようなことを言ってたけど、まさにそんな感じで、オレも本当のところはたぶんごく普通程度の頭しか持ってないんだろう。いや、そこから一歩下がったとこにあると思っといてちょうどぐらいなんだろう。

で、これを計算して、頭も人格も良い人に持ってくように努力する、なんてのは無理だと思った。だって悪くなろうとして悪くなってたわけじゃないからね。その結果がこれなわけで。
そうそう、なんで今回こんなことを言い出したかというと、たまたま「すぐ批判する人　特徴」みたいな感じでググってみたら、その人物の特徴、オレみたいなヤツだったんだよ。うはは。
もちろん全部が全部当てはまんないよ？　と、思うよ？　どんなに嫌いなヤツでも、すげーとこあれば「すげー」ってなるし、それを伝えに行くのも平気さ。
だけど、なんらかのことがらを知った時に、脳内…というか、脳幹？　脊髄？　みたいなとこで速攻で異端審問官がジャッジしてるんだよ。それってさ、オレが一番やられたくねーことじゃん。批判って。もうビックリだよ。
とはいえ、オレはオレを蔑視するわけにはいかない。いや、あんまりしてない。ヘコみはするけど。

そう、ほんで、努力していい方向に持ってくなんてことは無理だと思うんで、好きなもので人生を埋め尽くすしかないと思うんだな。
ラサール石井のツイート見て「コイツ世界の文句しか言ってねーじゃん、見なきゃいいのに。アホなんか」なんて思ってたんだけど、嫁に「ワレも同じことやってんねんでー、ワシは見ぃへんで～」言われて、「ホ、ホンマや！」ってなった。なんでそういうの嫌いなオレのほうが、嫁よりもそういうのの情報を知らなアカンねん。ウキーッ！　ま、よくあることなんだけどさ。
それにしたって、めまいがした。ニュースなんかなんでこんなにいるねん、さらに、パンピーのコメントなんかもっといらんやろ、ウキーッ！　みんなもっと自分のしたいことをやれよーっ！　ウキキーッ！　ってなってたんだけど、

いやいや、おまえが見んといたらええやん

なんだよね。で、しかもそれってオレがずーーーっと「SNSで延々文句いうヤロー」に対して思ってたことなんだよ。マジかて。こんな恐ろしい話があるかね。

でも、争いは同じレベルの者同士でしか起こらないってホントなんだなぁ、と身をもって知るいい経験になったな。こんなに認めたくないこともないけどな。

とりあえず審問官を監視し続けるとしよう。
ずっとハミガキが苦行すぎてやれなかったオレが、歯ボロボロになる想像の恐怖からやっとこさハミガキが定着してきたように、審問官が出てきたら「失うで？」「失うで？」と諭し続けるのだ。たぶん3週間ぐらいで効果出るだろ。しらんけど。

失うものは、人と、自分の残り時間だ。

――――――――――――――――――――

【今日の過去詩リーズ】