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ホン雑記894「ひとりの集団」

昨日の『さんまのまんま秋SP』、途中で気づいたなぁ。半分ぐらいしか見れんかった。
いや、最近さんま師匠を師匠と呼んでるんでね。なるべく画面上だけでも拝謁させていただきたく。ま、何人か他にもいたはりますけどね、師匠。


大人になってくると(もうだいぶなってるけど)、人が当たり前にやってることのすごさってのがわかってくるってのはあるねぇ。かといって「それに比べてオレは…」と打ちひしがれることもなくなってきてホクホクじゃな。あ、ワシわな。

たとえゲストに誰が来ても、ゴールデンに耐えれるような盛り上がりの場を作る。これってすんごいことだなと思うようになってきた。
よく言えば自分を、部外の普段の自分を相手の枠内に入れられるようになってきたんだろう。その逆が野球観戦で監督の采配に文句言ってる素人だ。クイズ番組で答えられないおバカ(キャラ)を見てマジで嘲笑こいてるとかもそうやね。

で、相手のお仕事をお仕事として見られるようになってきた時に、とてもこんな場回しはできるもんじゃないし、ヘタしたらゲストとしても場持ちキッツイかもな~、なんていまじゃ思う。さんま師匠がなんとかしてくれるだろけどもさ。
昔は「HEY!×3」の平井堅とか見て「こんぐらいの絡みならワシにもできるわー」とか思ってたしね。歌聞かんと、ダウンタウンとの絡みばっかり夢想してたわ。

あ、そうそう、ほんでさんま師匠の話だけど、つんく♂としゃべってる時に特にすっげーなーと思ったわけ。
さんま師匠はひとりいるだけで、華であり、ステージであり、祭りなんだなーと。
目の見えない人が見たら、さんま師匠ひとりの声しか聞こえてない番組なわけよ。なんだけど、盛り下がるなんてことはないんだわな。当然だけど。その間もさんまちゃんしゃべってはるから。
んで、なんつーか視聴者の思いも全部代わりに訊いてる気がするんだよね。声を使えない生活のつらさとかも含めて。
フツーの司会、ってかホスト側だったら「これ訊いたらアカンかな」って思いそうなこともヌケヌケと掘っていくし、しゃべれないつんく♂に対して、「うわーっ、大変やなーそれー、ストレスすごいやろー?」ってめっちゃ笑顔で無分別な親戚のおっさん以上に近い距離感で言える人間であるってのが、番組がトーンダウンしないゆえんなんかもしれんね。

で、こういう番組のホストってのは、ホントのことを言う人じゃないと、同時に愛ある人じゃないと務まらないんだろうなと思ったなぁ。ホントのことをしゃべって相手も胸襟を開くってのは「この人ならまぁ言ってもいいかな」と思わせないといけないわけでさ。ま、全国ネットなんで伝わるのはこの人どころじゃないんだけども。

そんでそういうことが出来るってのは、さんまちゃんひとりで祭りと同じようなエネルギーの場を作り出してるんだと思うんだよ。いわゆる「ハレ」ってヤツだわな。
まだ若き日の太平サブローが「あれには勝てない。朝目ェ覚ましてから夜閉じるまでの間、ずっとテンションMAX」と言ってたけど、ひとりの人間の中にそんな場違いなエネルギーが凝縮されてるってどういうことなんだろうと思う。ちょっとそこは羨ましいなと。


でもこれね、羨ましがっちゃいけないんです。で、そのエネルギーの答えもたぶんわかってるんです。
それはねー、きっとねー、『明石家さんまヒストリー』1、2巻に何回か出てくる師匠の言葉なんですけどもねー、

「今しか見てないのよ」

ってことなんだと思うんだよね。過去を思いわずらったり、未来を憂えたりしない人らしいのよ。もうこれしかないんじゃないでしょうか。エネルギー低い人でいらん心配してない人いないと思うんですわ。

鍵盤猛練習、続いてます。
その間はいましか見てないんでハッスルハッスルっす。




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【今日の過去曲】

埋もれさすにはもったいない曲なので、忘れたころにちょいちょいリンク貼るです(笑)




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