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雑記1051「ジジイに残された少年を引き出すで」

さて、前々々回の記事でプールじいちゃんの話の続きは明日書くわーって言っといて急遽ほかの記事を2本入れて、もう誰もが忘れてるだろうし、誰もがってほどそもそも読まれてないだろうし、メンドくせーんでまたどこかで。


かといって、今日書きたいことがあるわけでもない。ってか、いつも以上にない。
嫁が乳がんの定期健診で休み取ったんで、昼から嫁と何して遊ぼうかな~とか思っちゃってやる気がないだけなのだ。ちなみに嫁が休みだからって、オレが休んでいい(音楽時間)わけではない。なんかしらの音楽を5時間やらねばいかん。いかん…のだ。
なんかこいつサボりそうだな。

さて、やっぱりプールじいちゃんの話を書くか。なんじゃそりゃ。テキトーに端折って書くわ。

ほれ、以前、プールのジジババは目的すらも一緒でイライラするって話したじゃんか。したじゃんかって知らんかもだけど。バタフライすぐ泳ぎたがるっていうあれ。
で、人の品評会とおしゃべりばっかでロクに泳いでないっていう。それで四泳法マスターしたがる感じがまぁムカつくわけ。ほっときゃいいんだけどさ。仲良しクラブはイヤだイヤだ思っちゃうわけ。

そしたらプールじいちゃん(外で人としゃべることがなかったオレが顔見知り程度にはなった老人PART2。1はばあちゃん)もバタフライ泳ぎたいっていうわけ。四泳法やれたらカッコいいじゃんって、コース端で言うわけ。

オレそこで瞬時に(あー、またフツージジイか。潮時か)って思ってるわけ。自分でも異常だとは思うんだけど、最も多いパターンの話、オレ聞いてられないんだよ。クソうんざりするんだ。伊達や酔狂じゃないのよ。震えてくるぐらいイヤなんだ。

で、またイラッとしちゃって。いままでずっと(なんでみんな泳げもせんくせにバタフライ泳ぎたがるん? なぜ? なぜ? ま、どーっでもええけどよー)って思ってたんで、たまたまそのじいちゃん…あ、石川さんっていうんだけど、思わず聞いちゃうわけよ。なぜ? を。どーっでもええけど思いながらもさ。

そしたら「カッコいいじゃんー」ってくるからさ。またイラッとして、「え、何がカッコいいの? 一番泳げそうなおっさんでも溺れとるんかと思うんだけど。バタフライ」言うてしもて。
ちょうどそのおっさんが違うコースにいたんで「あぁ、あの人。口ばっかりだよ。いつも若い子捕まえて(年寄りも捕まえてる)泳げ~みたいなジェスチャーしてるわ」言うて。

そしたら石川さん、「まぁみんなあまり上手くなっていってないよねぇ」なんて感じでちょびっと納得する。でもまだバタフライ泳ぎたい言う。カッコいいからって。
オレまたイラッ。「え、なんの意味があるの、そんなもん泳いで。そもそも泳げてないし。クロールもまともに泳げてないのに。泳げてもいないんだからカッコよくなんかないでしょ」
クロールと片手バタフライのひと搔きに共通点があるところをやって見せる。

オレは畳みかける。自分でもどうかしてると思う。
「そもそも、教える側はなぜかみんなジジババ相手にする時に『ゆっくりとキレイなフォームで』とか、『長い距離泳げるように』って言う。意味がわからん。あんなもんウソだで。キレイに泳いでどうすんねん。速く泳ぐんだよ。そのためにはみなさんが想像してるのより遥かに量が要る。タイムを気にしないと。そしたらその泳ぎは勝手にキレイなフォームになってるんだよ。みなさんね、一番上手くいくコツとか方法を探したり意見交換するのに時間を割きすぎ。しゃべりすぎ。泳ぐんだよ」

まだまだ畳む。
その間、オレが鍵盤弾き語りをやってることも語る。そこで異様に食いついて来た。「チョーカッコえー」言うてゲラゲラしてる。72歳のじいちゃんが何回もチョーチョー言ってくる。
「みんなが四泳法泳ぎたい言って、誰も必死で練習してない。で、死ぬまでに泳ぎたいって言ってるけど絶対に叶わんよそんなもん。で、みんながみんながみんなそう言うんだで? それのどこがカッコいいの?」
「それよりもクロールひとつ、ここのじいさんたちには絶対に出せないスピードでブッ飛ばすほうがカッコ良くない? その時には平泳ぎ以外のふたつもだいぶわかってるよ」
どうやらどんどん刺さって来たらしい。ってかオレはなんでこんなに必死なんだ? ま、凡人が嫌いだからだろうな。

オレはジジババにも容赦しない。凡々と散る前に咲けや。人間だろ、って思う。ゼーハー言えやって思う。
ジジババより、もひとつ若い世代が「あの人ももう年でなかなか変わらないからねぇ」って言ってるのが異様に腹立つ。お前が決めるな。
「男子三日会わざれば刮目して見よ」っていうぐらいで、男はいつまで経ってもアホ坊主だと思ってる。おだててやりゃー走る。いや、女だって走るさ。

プールで何人かのジジババと話して、たまたまオカンと同世代ばっかだったんで気づいたんだけど、ウチのオカン、圧倒的に若いんやなぁって思った。
なんかみなさん、耳っていうか意識が遠いんだよね。丁寧にしゃべらんと伝わらんっていう感じが、こっちにバリバリ伝わってくる。
視線、間、こっちが楽しいと思ってるかどうか、というのがビミョーにズレてる。
もともとの聡明さ(言いすぎ)も大いにあるだろうけど、オレがババアに容赦してこなかった賜物…ってのもデカいかもしれん。親がボケることを絶対認めないっていうかね。鬼やね。


別れ際に、「石川さん、今後平泳ぎ、背泳ぎ、バタフライ禁止ね。クロールだけでいいわ。また会ったらオレが見ていくで」言っといた。ずっと人間嫌いだと思ってたんだが、最近どうも言動が一致せんな。

石川さん、「はいー!」言うてはったから、たぶん余計な世話はしてないと思う。




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【今週の過去分オリジナルソング】




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