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【#3】世界標準に飛び込む(out)

漢字一文字で頭の中にイメージが浮かぶものってたくさんありますよね。
そんな感じのもの、英語でもあるんです。漢字ほどの威力はありませんが。

【Unit 139】out

(not burning, not shining)

火、タバコ、電気、ロウソク、あらゆる火を灯すものが「消える」。
そういう時にoutを使います。

● put out a fire/ a cigarette/ a light
(消火する/ タバコの火を消す/ ライトを消す)
● turn out a light(電気を消す)
● blow out a candle(ロウソクを消す)

そういう教え方って、日本ではしないと思います。
感覚でわかるという言葉を耳にすることがありますが、このような漢字のようなイメージを持つことで理解しやすくなることがあります。
英語わからないのにどうやって感覚でわかるの?って逆ギレのコメント聞いたことがありますが、その通りだと思います。学校でもこんな教え方すればいいのになぁと。感覚についていっさい触れないですよね。

全てに当てはまる訳ではありませんが、outという単語を見た時に消えるイメージを持っていると、わからない単語に出くわした時に助けになることもよくあるものです。このイメージ知ってて損することはありません。

ニューヨークや北海道などの大規模停電がニュースになったことがあります。そういう時にBlackoutという表現を聞いたことがあると思います。電気が消えて暗くなる、電気がoutになってblackになる。
新聞やニュースの見出しのBlackoutを見て、瞬時に真っ暗なイメージが湧いたらこっちのものです。out=消える、という感覚を得たということ。

Lights-out Operationなんてものもあります。軍の飛行機がライトをいっさいつけずに、夜の隠密行動の訓練。Lightをout=消して訓練をする。

どちらも単語自体知らなくても、outがあることによって想像ができるようになるはずです。消える系だなと。英語を感覚でできるようになる大きな一歩につながります。Blackoutは大規模ですが、通常の停電でもPower Outageと、ここにもoutの単語が。電力がなくなる、Powerがoutするのです。


「暗い」ついでにpitch-darkという表現、よく会話で使います。
超真っ暗という意味です。洞窟の中とか、押入れの中、何一つ物が見えない時に It was pitch-dark! と言います。


outを知ってるといろいろ応用できます。
電球の球が切れた時も
The light bulb is burned out. 
と言います。燃え尽きる感。
そしてこのburned outのイメージを持ってると人間にも使えます。
仕事で疲れ切った時とか
I am burned out.
で「もうヘトヘト」。
日常でよく使うナチュラルな英語表現につながります。
電球が切れた感じ、自分が疲れ切って動けない感じ、同じです。


冒頭の例で、turn out a light(電気を消す)を使いました。
Turn offじゃないの?と思った方いらっしゃると思います。
僕も普段 Can you turn off the light? の方をよく使います。
offとout、どっちでもいいと思います。強いて言えば、outの方が完全に消えるイメージがあるかも。たくさん電気ついてたら、一つでなく全ての電気を消して真っ暗にする感じ。なぜこういう感覚が生まれるかと言うと、ロウソクを使っていたような昔、吹き消すと真っ暗になりますよね。けど、いまライトはスイッチになりon/offの時代。だからturn offで消す、をよく使うのかなと。turn outでも全く問題はないと思います。どちらでもいいですが、outのイメージはこうやって生まれてくるのだと思います。

*****

今回のoutは「消えるout」特集でした。
英語にも漢字のようなイメージ映像ってあるんです。
次回は違う種類のoutをやってみます。

Let’s wrap it up for today.「今日はこれまで」
会議の終了の合図、使えます。

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今回やった表現、毎日独り言で使ってみて下さい。
言語は使わないとすぐ忘れます。
使うとすぐ覚えます。

To have another language is to possess a second soul.

Until next time.


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