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【#6】世界標準に飛び込む(my own)

「自分の友達」という意味で使う

a friend of mine と my friend は同じでしょうか?

この2つに違いはあるのでしょうか?
どっちでもいいのでしょうか?

【Unit 83】 (a friend of mine, my own house, on my own, by myself)


似ているように見えますが、実はこの2つ「距離感」に違いがあります。

初登場の人は a friend of mine で、一度紹介したらもう my friend になると考えるのが一番わかりやすいかと思います。

a friend of mine の方が距離がある感じです。
だから目の前で、This is a friend of mine. なんて紹介されるとよそよそしい感じがします。え?よく知ってるのに なんで?みたいな。

距離があるということは、そこにいない、または、話し相手が知らない人の話しをしているということ。そういう時は a friend of mine という表現を使うのが自然です。だからと言って同じ会話中に何回も a friend of mine が出てくると変に聞こえます。一度会話中に出てきたらもうその人は my friend になっていいのです。the friend になるような感覚。距離が近くなったのです。

横にいて「この子 僕の友達の誰々」っていう時は my friend が最適。
「この前 友達とあそこ行ったんだけど」という時は、会話をしている側にはいないので a friend of mine。距離がありますよね。で、一回登場したらもうmy friend になると考えると、距離感的にもわかりやすいのではないでしょうか。

でもなんか I went to Kyoto with a friend of mine. っていちいち面倒くさい、
という人。それなら I went to Kyoto with a friend. はいかがでしょうか。
これで問題ないです。
my friend と言うとちょっとおかしく聞こえますよ、という話しなのです。
通じるでしょうが、なんか不自然に聞こえてしまうのです。


ちょっと長いイントロになってしまいましたが、先にこの話しを済ませておいた方がわかりやすいと思ったので。

a friend of mine = one of my friends

たくさん友達がいるけど、その中の一人という意味合いで使われます。
だからこそ my friend だと友達が一人しかいないようにも聞こえるのです。ありえないですが。ありえないからこそ「?」おかしいなって。
I went to Kyoto with my friend.
え?唯一の友達と行ったの?そんな訳ないよね、みたいな。
通じますが、一瞬そういうことが頭によぎるかもしれません。

I went to Kyoto with a friend of mine.
この方が自然に聞こえます。

ところでお気づきでしょうか、この a friend of mine
a friend of me でも my でもありません。mineです。
これさえ覚えてたら以下のどれにも適応できると思います。
a friend of………mine/yours/his/hers/ours/theirs'


子供が自分の部屋が欲しいと言う時、I want my room.
ではなく I want my own room.
これで自分ひとりという独占感が出ます。

I'd like to have a room of my own.
これもなかなかネイティブ感が出ます。どちらも同じ意味です。

これを聞くと、最初の I want my room. に物足りなさを感じてくるのでは?


別の例にいきます。

自分で髪を切った時、I cut my hair.
ではなく I cut my own hair.
これで自分で切った感が出ます。

誰かが切ってくれたのではなく、自分で髪を切ったんだよ、という
違いを明確にさせる表現です。
誰かに切ってもらったの?いや、自分でだよ。

あまり例としては好ましくないかもしれません。
He took his own life.
誰かに殺されたのではなく、自殺をした、という表現。
結構ニュースなどで聞く表現です。あえてこの例を使わせてもらいます。
よく耳にするだけに、避けているとこの表現を学ぶ機会がないので。


もう一つの例。
一人暮らしが好き、ってどう表現しましょうか。
多くの方は I like living by myself. がまず浮かぶのでは?
他の言い方は浮かびますか?
I like living on my own. はどうでしょう。
あまり馴染みがないでしょうかこの表現。でもめっちゃナチュラルですよ。

同じように、
Did you go on holiday by yourself?
もいいですが、
Did you go on holiday on your own?
も なかなかナチュラルです。

どちらもこれでAlone感が出ます。と言ってもそこに寂しさがある訳ではありません。誰かと一緒なのか、それとも独りなのか、という点をはっきりさせる表現なだけです。


なんか一人暮らし系の例文が続きました。
北米では、大学生/親から離れて暮らしている人は、日本で言うシェアハウスで生活するパターンが多く見られます。ですのでルームメイト/ Roommateの話題はよくあがります。
ちなみにイギリスではフラットメイト Flatmate と言います。
アパートやシェアハウスのことを Flat と言うからです。
(オーストラリアでもそうらしいです。)

しかし良く聞こえてくるのはルームメイトの悪口(笑)どこの国も同じです。
最近ではマッチングアプリがあるようです。時代ですね。
それほど気の合うルームメイトに巡り合うのは簡単ではないという裏返し。
仲良いルームメイトのことを my roomie と呼んだりします。

roomy ではありません。roomie です。
roomy となると部屋が広いという意味になってしまいます。
My room is quite roomy. 
僕の部屋は結構広いよ、って。

I'm always chilling with my roomie.
いつも家でルームメイトとゆっくりしてる。
これだと仲良さそうですよね。
chilling はゆっくりしてる・リラックスしてる、という意味です。
この作品もリビングでchillingしながら読んでいただいていると嬉しいです。

*****

今回は a friend of mine を中心に my own, on my own, by myself の違いについてお話ししました。ちょっとアプローチを変えるだけで物事が違って見えてくるのではないでしょうか。
Language learning is all about discovering new ways to express yourself.
ナチュラルな英語がもっと日本に広がってほしいです。
多くの方に読んでいただきたいです。あちこちにシェアをしていただけると本当に嬉しいです。

今回やった表現、毎日独り言で使ってみて下さい。
言語は使わないとすぐ忘れます。
使うとすぐ覚えます。

To have another language is to possess a second soul.

Until next time.


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