見出し画像

妊娠32週、逆子を直すためにしたこと #妊娠の記録

いよいよ妊娠9か月目に突入した。ここまで順調に経過していた赤ちゃん。「今日の検診で、いよいよ2000g近くになってそうだなぁ」と、ワクワクしながら病院に向かった。

診察室に入り、先生がエコーを当てると早々に「あら、逆子ですね」と一言。うぇぇ、マジかぁ。心の中で思わず叫んだ。この時妊娠32週目。赤ちゃんの体重は1900gほどあった。帝王切開の手術直前に逆子が直った話はネットでまぁまぁ見かけるけれど、とはいえ32週って、そんなにお腹の中をくるくる回るようなスペースはないのでは?

逆子になる原因の一つは冷えだという。「まだ羊水がしっかりあるし、今なら十分戻ります」ということなので、この日から毎日、3つの取り組みを始めた。

①逆子体操

病院で指導を受けた「逆子体操」。「体操」とつくのでてっきりエアロビみたいものだと思ったら、そんな楽しいものではなかった。

  1. 四つん這いになった後、肩や胸を床につけて、お尻を高く突き上げた姿勢になる。

  2. そのまま10分〜15分ほどとどまる。

  3. 終わったら、そのまま赤ちゃんの背中が上になる方向に横向きになり、就寝する(私の場合は、赤ちゃんの背中が右側だったので、自分の体の左側面を下にして寝転がった)。

初めてやってみた時、ヨガのオールドドッグのポーズと同じだなと思った(以下のサムネ画像参照。逆子体操はここまで体をそらせる想定にはなっていないはず)。そもそも難しいポーズな上に、10分も続ければ肩や腕が痛む。これを世の逆子に悩む妊婦がみんなやっているのかと思うと、驚異でしかない。調べた限り、医学的には効果が実証されてはいないようだけれど、とはいえ頼るところは他になく、病院から指導された通りに毎晩続けた。

②セルフお灸

先生がついでのように「足にいいツボがあるらしい」と言っていたので調べてみると、両足小指の至陰穴と、うちくるぶしの少し上にある三陰交穴がそれのようだった。お灸は全くの未経験だったけれど、ドラッグストアですぐ手に入るし、Youtubeを探すとたくさん出てきたので、こちらを参考にやってみた。

セルフお灸自体は苦じゃないけれど、部屋が煙臭くなるのが気になった。1箱使い終えたタイミングで火を使わないタイプ(「せんねん灸 太陽」)に切り替えたけれど、今度はお灸が大きすぎて足指に乗らない。仕方ないので、三陰交穴にだけお灸をあて、レッグウォーマーとモコモコ靴下でガチガチに足首を温めることにした。

③赤ちゃんに語りかける

病院で何か言われたわけではないけれど、赤ちゃんの聴覚はもう十分に発達しているはずなので、夫と一緒に「頭はこっちだよ」「足は上だよ」とひたすら語りかけた。赤ちゃんも一緒に頑張って頭を下に戻そうね、という願いも込めて。

結果

幸いにも次の健診では逆子が直っていた。が、逆子体操やお灸のおかげではなく、おそらく自然に戻ったのではと思う。というのも、逆子と言われたその日の夜、胎動が明らかに下腹部に集中していたのが、次の日の夜にはボコボコと蹴る感覚がおへそから上に移動していたからだ。逆子体操がそんなに即効性があるのか分からないし、その日はまだお灸も始めていなかった。

何が効いたかは分からないけれど、逆子が直ったのは、少なくとも赤ちゃんが「やっぱ頭を下にしよ」と思ってくれたおかげ。健診が終わり、駅に向かって歩きながら膨らんだお腹に向かって「ありがとね」と何度も語りかけた。