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不妊治療→妊娠→出産→育児の記録。都会の田舎で夫と娘の三人暮らし。コンテンツを作ってイ…

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不妊治療→妊娠→出産→育児の記録。都会の田舎で夫と娘の三人暮らし。コンテンツを作ってインターネットの世界に発信するお仕事。スポーツと音楽とアート。ミーハー気質。東京→神奈川→イギリス→東京→神奈川。

最近の記事

てんやわんやの新生児期を終えて #育児日記

遅咲きの桜がすっかり青々となった4月の晴れの日、娘は生後1か月になった。 慣れない育児にてんやわんやする母はさておき、娘はスクスクと成長し、二重あごタプタプの乳児らしい姿になってきた。表情も豊かになったし、授乳時は乳首を自分で探して咥えられるようになった。こうやってできることが増えていくんだなぁ。娘がいるのが当たり前になった今も、「この子が私のお腹の中にいたなんて」と、不思議な気持ちになる。 ここまであっという間の31日間だった。ひと月前、妊婦健診を受けてそのまま入院とな

    • 赤ちゃんに会えた日のこと #妊娠の記録

      3月吉日、妊娠40週4日目。私はかわいいかわいい女の子のママになった。 壮絶に痛かった誘発分娩の陣痛から、途中、無痛分娩に切り替えていただき、最後は和やかな雰囲気の中で出産。助産師さんが赤ちゃんを取り上げて見せてくれた時、「こんなにかわいい子が私たちの娘なの!」と心の底から喜びが湧き出てきた。 絵に描いたような「オギャー」という元気な産声、夫や産院の先生、助産師さんのあたたかな祝福の声、想像以上に小さな小さな赤ちゃんの姿......。出産直後は産後ハイのせいか、びっくりす

      • 予定日超過、どうしようもできない私たち #妊娠の記録

        「どうですか、何か変化ありましたか?」 診察室に入って早々、先生が抑揚大きめに尋ねてきた。 妊娠39週5日目の妊婦健診。「いやー、何もないです」と困ったふうな感じで応える私。エコーやNSTの結果は、良くも悪くも異常なし。赤ちゃんはほとんど下りてきていてもないし、子宮口の開きは1cmに届かないくらいだという。つまり、ほぼ開いていない。 「運動とか、何かできることはないですか?」と聞いてみたけれど、運動すれば効くというわけではないらしく、こればっかりは赤ちゃんが下りてくるのを

        • 妊娠39週目、夫婦2人だけの時間もあと少し #妊娠の記録

          出産予定日まであと1週間。日を追うごとに動けなくなる自分を感じつつ、今まで以上に動いてくれる夫のサポートに感謝する毎日を過ごしている。 39週目の健診で、それまで何度か±になっていた尿蛋白が初めて+になってしまった。血圧は今のところ問題なく、先生には「腎臓に負荷がかかってきていてあまり良くないので、来週からは出産させる方向に持っていきましょう」と提案された。次の健診は出産予定日だったけれど、その前にもう1回来てほしいという。 次の健診では、噂の内診グリグリもやるらしい。夫

        てんやわんやの新生児期を終えて #育児日記

        • 赤ちゃんに会えた日のこと #妊娠の記録

        • 予定日超過、どうしようもできない私たち #妊娠の記録

        • 妊娠39週目、夫婦2人だけの時間もあと少し #妊娠の記録

          妊娠中に読んだ育児書3選 #妊娠の記録

          つわりが落ち着いた頃から、出産前には育児書をいくつか読んでおかないとという気持ちがあった。何せ初めての子育て。親の接し方が子どもの人生を左右すると考えると、知識ゼロで無責任に育児を始めるわけにはいかない。 あまりたくさん読んでも、実践は難しそうなので、これは必ず参考にしたいという本に絞って読み始めた。私自身が大学院でこれでもかというほど学術的な裏付けをとる重要性をたたき込まれたので、できるだけ科学的根拠に基づいた本を選ぶようにしている。以下、どれもおすすめの書籍たち。 『

          妊娠中に読んだ育児書3選 #妊娠の記録

          正産期、出産に向けて少しずつ動き出す #妊娠の記録

          臨月に入ってから、妊婦検診は週に1度に。いよいよ出産に向けた本格的な準備が始まった。 36週の妊婦健診の際に、350mlほど貯血をした。妊娠初期に胎盤の位置が低めだったので念のためとの説明だったけれど、今は特に問題ないらしく、血液はそのまま戻すことになるだろうとのことだった。過去に何度か400ml献血をしているからか、血を抜いて体調が悪いだの血を抜くのが怖いだのといったことはなく、難なく終了。 分娩の説明は37週にあった。無痛分娩の人はここで丁寧な説明があるはずなのだけれ

          正産期、出産に向けて少しずつ動き出す #妊娠の記録

          マタ友ゼロの孤独から少しだけ救われた話 #妊娠の記録

          妊娠して以来、私には妊婦仲間がいなかった。 子持ちの友人は多いけれど、彼女たちは今は妊婦じゃない。出産や子育てのアドバイスをありがたく感じつつも、妊娠や出産がすでに思い出話になっている人たちと、現在進行形でそれを体験している私とではいる場所が違う。私は孤独なマタニティライフを送っていると、ずっと思ってきた。 そんな中、妊娠9か月目まで来た時に、びっくりするような偶然があった。 産休に入ってすぐに、平日開催のマタニティヨガのクラスを受講した。スタジオに入ると、先に来ていた生

          マタ友ゼロの孤独から少しだけ救われた話 #妊娠の記録

          産休中に気づいた、私の「後回し」癖 #妊娠の記録

          33週の終わりから産休に入った。予定日6週間と3日前からのスタート。妊娠8か月を超えたあたりから、体力はきつくなるわ、仕事の戦力にもなれないわで、心身ともしんどい部分もあったので、“ようやく”休めるという思いがとにかく強かった。 産休を機に、これまで放置してきたことも含めて一度整理したいと思い、「産休に入ったらやることリスト」を事前に作っていた。数えてみたら全部で18項目もある。 《主な項目》 ・水通し、ベビースペース確保 ・陣痛・入院バッグ、里帰り用荷物の準備 ・出産後

          産休中に気づいた、私の「後回し」癖 #妊娠の記録

          妊娠32週、逆子を直すためにしたこと #妊娠の記録

          いよいよ妊娠9か月目に突入した。ここまで順調に経過していた赤ちゃん。「今日の検診で、いよいよ2000g近くになってそうだなぁ」と、ワクワクしながら病院に向かった。 診察室に入り、先生がエコーを当てると早々に「あら、逆子ですね」と一言。うぇぇ、マジかぁ。心の中で思わず叫んだ。この時妊娠32週目。赤ちゃんの体重は1900gほどあった。帝王切開の手術直前に逆子が直った話はネットでまぁまぁ見かけるけれど、とはいえ32週って、そんなにお腹の中をくるくる回るようなスペースはないのでは?

          妊娠32週、逆子を直すためにしたこと #妊娠の記録

          不妊治療中のアラフォーが転職して得たもの、失ったもの #妊娠の記録

          不妊治療中に転職を考える人はどれくらいいるのだろうか。不妊治療の通院はもちろん、出産、育児、キャリアプランなど、ありとあらゆる「もしこうだったら」を洗い出して、考え抜いて、身の振り方を決めなければならない。途方もない作業だ。 転職するつもりじゃなかった 2年前、私もその中の1人だった。今後のキャリアを見据えた時に、この会社では成長できないと感じたのが始まりだった。 その会社は半年前に入ったばかりだったけれど、仕事内容や職場環境、人間関係など、「こんなはずじゃなかった」と

          不妊治療中のアラフォーが転職して得たもの、失ったもの #妊娠の記録

          体力作りで始めた2つのこと #妊娠の記録

          「想像していたより動けるなぁ」と思いながら過ごしてきたマタニティライフ。しかし、妊娠9か月が近づくと流石にそうはいかなくなってきた。何気なくしゃがんだ時や、お茶を汲みに台所に立った時など、何でもない瞬間に心臓がバクバクする。 「フルマラソンや登山(=出産)をやり切る程度であれば、体力的には大丈夫」なんて、ついちょっと前まで感じていたのに。今思えば、あれはただの過信だった。妊娠後期、そんなに甘くはない。 幸いにも仕事の引き継ぎが早めに終わり、平日に時間的余裕が出てきたので、

          体力作りで始めた2つのこと #妊娠の記録

          出産で必要な体力はフルマラソンか登山くらいと言われて #妊娠の記録

          自治体の両親学級から早2か月、夫とともに今度は産院の母親学級に参加した。 妊娠28週目以降の人が対象。会場にはパッと見20人くらいはいただろうか。自治体の両親学級は妊娠・出産・子育ての基礎知識や行政サポートについて学ぶ内容だったけれど、今回はこの産院での入院・出産に特化した説明会に近いもの。「母親学級」と称してはいるものの、出産の流れから必要な持ち物、入院時に夫や家族はどんな動きになるかなど、夫婦で共有すべき話も多くて、夫にとってもいい予習になったのではと思う。 その中で

          出産で必要な体力はフルマラソンか登山くらいと言われて #妊娠の記録

          妊娠後期、これ以上体重を増やせない #妊娠の記録

          今の産院にお世話になって早5か月、妊娠8か月になる今まで、体重について言われたことは一度もなかった。 BMIで平均体型な私の場合、増えていい体重は妊娠前と比べて10〜12kgほど。自己計測では、ここまで妊娠前比で6.5kg増ほど。産院では洋服を着て体重を測ることもあってか、初診だった真夏時(=薄着)と比べて7.5kgほど増えている。それでも、十分許容範囲内だと思っていた。 が、先日の健診で、先生から「これから先は体重はフラットでいきましょう」と強めにビシッと言われた。いわ

          妊娠後期、これ以上体重を増やせない #妊娠の記録

          不妊治療を経てママになる年に #妊娠の記録

          2023年を迎えた時、私は、それまでの私と何も変わりない私だった。春に体外受精へのステップアップを決め、夏休みはどこにも行けないかもしれないからと、雪解けを待って八ヶ岳で登山をしたのが懐かしい。あの頃はまだ、1泊2日のテント泊の荷物を背負い、少し長めに縦走するだけの体力が残っていた。 胚盤胞移植の日、クリニックで初めて見た4AAのたまごちゃんがあまりに丸くて綺麗で、なぜか「男の子だ!」と直感した。術後、夫に「男の子を迎えてきたよ〜」と自信満々に報告したのが、何年も前のように

          不妊治療を経てママになる年に #妊娠の記録

          キラキラマタニティライフは7か月まで #妊娠の記録

          「つわりが終われば、キラキラなマタニティライフが待っている!」とは、上司(=2児の母)にかつて言われた言葉だが、そのキラキラ楽しいのは、妊娠7か月までのようだ。 つわりから抜けたと思ったのは、妊娠6か月に入るころ。そこからの2か月は妊娠前とほぼ同じように過ごすことができた。仕事や家事を普段通りにこなし、いつも通りにご飯を食べた。お腹がそこまで大きくないので、ベビー用品を見に行ったり、友達と遊んだりしても、体がきついということはなかった。暖冬と言われる今年の晩秋はとても過ごし

          キラキラマタニティライフは7か月まで #妊娠の記録

          元気な妊婦の見えない不調 #妊娠の記録

          妊娠6か月目を迎える直前に腹痛が1度あった以外、この1か月は大きな不調なく過ごすことができた。赤ちゃんも元気にスクスク成長していて、毎日お腹の中でポコポコ動き回っている。 強いて言うならば、おりものシートにうっすら血がついた時はかなり焦った。スポイトで一滴垂らした程度の量だったけれど、綺麗な鮮血だったので、見た瞬間「ゲゲっ⁉︎」と。ただ、膣のあたりにトイレットペーパーを当てても全く血はつかない。産科に一応電話したけれど、一時的なものだろうということで様子見になった。次の妊婦

          元気な妊婦の見えない不調 #妊娠の記録