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手負いの蒼きパリピ狼

我が家のパリピ系騎馬民族の次男坊が落馬ならぬ、踏み台からの落下で大腿骨遠位部を負傷し、ギプスに。

我が家にはよくも次から次へと色々起こるものであることだなぁと他人事のように感心している暇はない。

手負いであっても、さすがは蒼きパリピ狼である。
フィジカルモンスターと称された元プロスポーツ選手の父譲りの類稀なるフィジカルは、骨折くらいの負傷をものともせず、逆足を軸に跳馬の如く華麗に床を攻める。

攻めすぎた床のパフォーマンスで、ベビースターラーメンのボウルが再び飛び、ミルキーウェイの星々の如くベビースターが散りばめられる。
我が家のルンバさんのおなかはベビースターでまたパンパンになるであろう。

動けないことで体力を持て余したパリピ狼は猛り狂って吠え、手の届くかぎりに掴める物を取っては投げる。

マミィのいい感じにたるんとして噛みやすい二の腕は格好の噛みつきターゲットとなり、ギプスをつけてさらに重く硬化されたその右足を容赦なくダディの股座に叩き込む。

なぜか近くに落ちていた魔法の杖(かなり硬い)を掴んだパリピ狼は、負傷した弟の面倒を見ようと側に座っていた兄の頭上にボカンとそれを振り下ろす。

あまりに脈絡のない攻撃と負傷した弟への忖度により、やり場のない怒りと憤りを感じた兄が珍しく泣きながらマミィに助けを求め、どさくさに紛れて第二撃を喰らったイヌも兄の後ろからついてくる。

マミィは既に二人の犠牲者を出した原因である魔法の杖を取り上げようとするも、類稀なるフィジカルを持ったパリピ狼はグッと腕に力を入れて離さない。

逆に奪い返されたマミィが反動でひっくり返り、さらにしなった魔法の杖がマミィをも強か打ち据える。

カオスである。ものの45秒の間に涙目の人が四人である。(パリピ狼本人含む)
誰も悪くないが、みんな不幸であるのが、いと悲しい。

とりあえず1週間様子を診るって、そう医者は言ったのです。
その「とりあえず」の裏にはこんな家族のドラマが隠されているということを、医療従事者の方々には訴えていきたい。

誰かモビリティの損なわれた2歳児に対するエネルギーの発散方法など教えてくれればマミィは助かるので、お願いします。

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