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誰かの夢の上で散るのもかっけぇなと思えた #エッジランナーズ (ネタバレ含む)

自分の夢を持ってないと。
他人の夢の中で生きるなんて悲しい。カッコ悪い。

─── そんなこと誰が決めたのだろうか。

サイバーパンク エッジランナーズを観た。
そのストーリーでは「夢」というキーワードも軸になっている。

【※以下、ネタバレ含むので、これから観る予定の人はそっとページを閉じてください。】

密かに自分の夢があるヒロインのルーシーと、一方で、他人の夢を背負って生きてる主人公のデイビッド。

最初は、ルーシーと同じ目線で、他人の夢を背負ってボロボロになるデイビッドをみていて、そんなんやめなよって思ってた。
でも、最後まで貫いたデイビッドを観たら、あーこんな散り方もいいなぁなんて思えたのだ。

なぜなら、私もデイビッドのように、ずっと他人の夢や期待の中で生きてきた。だけど、私とデイビッドには、ハッキリとした違いがある。

それは、自分で選択しているか否か、だ。

途中までデイビッドは出来事の中で、そうせざるを得なくなってるような流れだが、
何かのタイミングで決めたというより、自身が成長する中でその選択が固まったのだと私は想像する。

終盤、ルーシーへの言葉が、彼の中で迷いなくハッキリとしていて、上手く言い表せられないのだが私はすごくハッとさせられた。

彼は間違いなく、自分の人生を生きていた。

誰かが託したかもしれない、背負わせたかもしれない。それをちゃんと自分のものにして、その先の向こう、エッジの向こう側へ行けるか。

たぶんそれは自分の夢を追いかける人よりも、厳しい道のりなのかもしれない。

他人は批判するかもしれない。カッコ悪いと笑うかもしれない。

でも、やっぱ私は自分の最後は、誰かじゃなくて、自分自身がカッコイイと思える生き様を晒して散りたい。

「それは自分勝手だ」と悲しんだり怒ったりする人は、たぶん私のことを知ってるようであまり知らなかった人たちだろう。

最後、ルーシーが上を見上げてくれてよかったなぁ。


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