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土に触れ「私」を取り戻す

2月のはじめ、三年半振りに出た38度超えの熱。

その時はただの風邪と診断され鎮痛剤をもらって帰宅。
その後週末を挟んで微熱が続いたので翌週に再検査したところ今度はなんと陽性反応!

とうとうと言うか、今更ながら感染者になりました。

それから数日、高熱は初日だけであとは微熱程度。
しかしその後喉の炎症がひどく夜はまともに眠れず…

朝は特に痛みがピークで、泣きながらうがい薬で殺菌しご飯を飲み込むのもつらい数日間でした。

やがて熱が出なくなり喉の痛みも治まってきたころ、体を動かしたくてうずうずしだし…

今年は暖冬のおかげで2月なのに気温が高く、散歩でもしようかと思えるほどの陽気。
近所の川沿いをぐるっと一周してみたけど気分はいまいち晴れない。


ならば庭の手入れをしようと思いつき早めに夕飯の下ごしらえをし、防寒着を着込み準備万端で外へ出ました。

まだ病み上がりだったのでなるべく体力を使うことは避け、前から気になっていた花壇の土に混ざった細かい砂利の撤去や冬枯れの枝の手入れをすることに。

久しぶりに土に触れてみると…やっぱり癒される。

無心になり(と言いつつ色々考え事をしながら)黙々と手を動かしながらの作業に没頭していると、だんだんと心が軽くなっていくのが感じられました。


年明けからの地震と余震、そして被災地の様子を知っておかなければとつけなかったテレビのニュースを見続け、SNSでは能登の方の発信で日々の状況を把握し、今、自分に何ができるのかと考える。

変わらない日常に感謝しながら、買い物先の募金箱に僅かな寄付をしたり、復興後の能登に思いを寄せたり…

塞ぎ気味の毎日に体調まで崩し、それはまさかの流行りのウイルスのせいだったけど、やはり気持ちは体に大いに影響を与えると実感。

幸いコロナの症状は軽い方だったようで、いわゆる後遺症とは無縁、食欲も落ちることなく毎日美味しくそして有難く食べています。

食べることは生きること、元気の源なのはもちろん、そして心が喜ぶことを知っているなら進んでやらないと。

冬のあいだすっかり忘れていたことをようやく思い出しました。

それ以来、雨の日以外は少しの時間でも意識して土に触れ、自分を、わたし、が「私」を取り戻すよう、これまで通りの明るく楽しい日々を送ろうと決めました。

うつむき気味な心で気づかなかったけど、同じくうつむいて咲くクリスマスローズのつぼみが膨らんでいることを、ピンクの花びらが顔を出し、そんなわたしに知らせてくれました。(上の写真)

そして秋の終わりに買って植えていた、初めてお迎えしたスノードロップが今にも開花しそうです。

まだ一輪しかないけど…かわいい


春はすぐそこまで来ていることを、庭の植物たちはとっくに知っている。


今日も庭で土に触れ、去年の末にやりかけのままの花壇や通路の計画を早く立てようよ!と、おしりを叩かれた気分です。

植えっぱなしのチューリップも芽が出はじめてる


土からのエネルギーを毎日触れることでチャージされ、わたしは「私」を取り戻しつつあります。

「私」にとって大切なもの。

2024年の始まりは、「私」に改めて大切なものが何か、を気づかせてくれました。

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