2022 2月読書

2月はどちらも風間八宏の2冊を読んだ。Jリーグでの川崎の強さや、すぽるとでの風間八宏の解説を見たり聞いたりしたら、風間八宏の本は読んでおきたいところ。
今年はビジネス書とか読まず、興味あるものばかり読むようにしたいので、風間八宏の本を読んでみた。

革命前夜

川崎フロンターレのサッカーを見て思ったのは(といってもスポーツニュースで見るくらいだが、、)安定した強さと選手の輩出、が、なぜ継続的にうまくいっているのかが気になっていた。
この本を読んでみて、その気になっていた点が少し分かった気がする。
長期的なプロジェクトになったとしても、目先の勝利を追っかけず、相手を圧倒する攻撃的なサッカーを作り上げていく。成績が悪い時もあり、解任の話が出ても監督は気にせず、選手を信じて常に目標に掲げたサッカーを貫く。そのブレない信念に、メンタルの強さはすごいと感じ、狂気さすら感じた。
またそのサッカーも、守備に関しては一切着手せず、ひたすら自分たちがボールを保持するサッカーを追求するもの。
ひたすらトラップとインサイドキックの質、ボールの受けかたを徹底して、技術力で相手を圧倒させることを追求するのが印象的だった。
このベースがチームにあるから、川崎は選手が入れ替わっても強いのだと思う。
もちろん選手の質、特にパスワーク以外の決定的な仕事ができる前線の選手がいるのは強さの決めてではあるが、チームの強さのベースは選手全員の基本技術の高さだと思う。

革命を起こすことは、最初は結果が出ないことが多いかもしれない。
だが、ひたすら徹底して理想を追求して武器を研ぎ澄ました結果、常勝軍団を作り上げることができた。
そこはブレない信念を持つ風間八宏の凄さ、に尽きると思う(名古屋では、フロントが改革の痛みに耐えられなく解任されたが・・・)


 伝わる技術

こちらはサッカーというよりビジネスにも活用できそうなコミュニケーションの話がメインだった。
理解してほしいがあって、それが一番伝わるには必要以上に説明をしないこと。伝えないことで、なぜ伝えないのか、自ら考えて理解する力を身につけさせるための工夫だったりと、風間監督が川崎と名古屋で実践したことが具体的に書かれていた。
読んで見てサッカーの強さに直接影響がなさそうかと思ったが、川崎の成功例を見ると、こういった自ら考え行動する人間力もサッカーには大事なのかと思う。ちなみにこの本を参考に、部下に考えてほしいからあえて説明を少なくしたらすごく嫌がられた・・・。
しっかりと考えて使い所には気をつけたい。。