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海外ハイク#3 カッパドキアに行く方必見 2大有名ハイキングの歩き方 @トルコ

イントロ

こんにちは。

トルコの一大観光地であり、
世界各国の旅行ファンなら知っている
世界遺産カッパドキア。
カッパドキアと聞けば、気球に乗って
独特な形をした奇岩を浮遊するというのが、
一般的だと思います。

しかし!!今回は、カッパドキアを
気球ではなく自身の足で楽しんでもらうための記事です。
本記事では、
2大有名ハイキングコースである
レッド/ピンクバレー+教会散策コース
鳩の渓谷+ウチヒサル城コース
の行き方と歩き方を紹介します。

両コースともに、
深い歴史を持つ教会や
自然が生み出した独特な地形の美しさを
兼ね備えた見どころが豊富なハイキングコース
です。
そこまで上がり下がりがないコースなので、
そこまで身構えなくても大丈夫です!!
どちらも3時間〜5時間で終わります!!
両方を楽しむなら、2日で十分です。
ハイキング、登山初心者でも準備と開始時間を
間違えなければ問題なく歩けるコース
です。

カッパドキアを気球から見下ろすだけでは
もったいないです!!
時間のある方は、
是非最高のハイキングコースを楽しんでみてください。

本記事では、
そんなハイキングコース行程や難易度、
ざっくりとした見どころなど、
実際の行程やアクセスがまとめてあります。
トルコに来て、
世界遺産が好き!
自然が好き!
ハイキングが好き!
という人に参考になればと思います。



主な見どころのざっくりな説明

まずは、
レッド/ピンクバレー+教会コース
鳩の渓谷+ウチサル要塞コース
それぞれでどんなものが見られるのか?
をざっくりと解説していきます。

[気球で埋め尽くされた空]

@レッド/ピンクバレー+教会散策コース
まずは王道!!
カッパドキアの象徴とも言える
気球で散りばめられた空!!

あとで気球のビューポイントも紹介しますね!!

[レッドバリー(Red Valley)とローズバリー (Rose Valley)]

@レッド/ピンクバレー+教会散策コース
初期のカッパドキアの人々が住んでいた居住空間や、
教会、寺院を残す
歴史的に興味深い渓谷です。
ハイキングの際にはこの渓谷を歩いていきます。
比較的柔らかい奇岩をくり抜いて生活していた
当時の人々の面影が窺える非常に面白い文化遺産です。
どころどころりんごや葡萄の木が立ち並び、
白と赤の岩盤に緑を添えています。

ピンクバレーの眺め

[グレープ教会 (Grape Church)]

@レッド/ピンクバレー+教会散策コース
地元民からは葡萄の教会(グレープ教会 Uzulmu Kilisesi)と呼ばれてます。
正式には聖ニケタス教会(St. Niketas Church)だそうです。
1200年ほど前にニケタス修行僧がこの岩屋に住み始め、
禁欲的な生活に励みながら祈りを捧げました。
ある時、ビザンツ帝国から派遣された兵士が
ニケタス修行僧にアラブ系ムスリム軍と戦争に勝てるように、
祈祷を願い出ました。
見事この地域の防衛に成功したことに感謝した兵士たちが、
寄付を募り、彫刻や絵が施されたそうです。
現在は入ることができませんが、
鉄柵の間から内装を見ることができます。

内装を外から見学できます。

[コラム教会 (Columned Church)]

@レッド/ピンクバレー+教会散策コース
個人的には一番の見どころでした。
壮大さと厳かさを感じました。
岩の中に掘られた
重厚感のある4本の柱が印象的な教会です。
1000年代に建設されました。
まだまだ信仰の対象になっているようで、
蝋燭が灯されていることがあります。
訪れた際には、必ず階段を見つけてください。
階段を上がり損ねて、
壮大な建築美を見逃してしまう観光客がいたそうです。

どっしりとした支柱ですね!!

[十字架の教会 (Haçli Church)]

@レッド/ピンクバレー+教会散策コース
天井に精密に刻まれた十字架と
ドームに描かれたキリストと使徒の絵が
いまだに残されている岩の中の教会です。
見どころは、十字架の教会だけに、
天上の十字架です。
ローマとギリシャのキリスト教両方のシンボルが
付与されています。
十字架が洞窟の天井に掘られているのは、
「絶対的神が天から人々を見守る」
というメッセージが込めれれているからだそうです。
ドームに描かれたキリスト教の絵には、
当時のビザンツ帝国のキリスト教の世界観である、
天使たちに祝福を受けるキリスト
12使徒がいるイェルサレム
聖職者が描かれています。
そのバックグラウンドに描かれる
人間、雄牛、ライオン、鷲は
神が生み出した生物たちの全体を表しています。
当時の人々の信仰心の一端を垣間見える興味深いスポットです。

当時描かれた壁画が見学できます。

[鳩の谷 (Pigeon Valley)]

@鳩の渓谷+ウチサル城コース
鳩の谷と呼ばれる歴史的背景は、
ズバリ肥料集めです。
昔ここに住む人々は、
土壌を豊かにするために
フンを肥料として使うために
岩盤に小さな洞穴を作り、
鳩や他の鳥類を誘い、
そこに溜まったフンを回収していました。
その肥料集めの伝統が終わり、
当時の人々が使っていた小さく掘られた穴穴が残っています。

[ウチヒサル城(Uçhisar Castle) ]

@鳩の渓谷+ウチサル城コース
トルコ語で「尖った砦」を意味します。
キルスト教徒が迫害を逃れるために要塞として使用された、
という時代背景があります。
また、その昔のペルシャが支配していた時代には、
シルクロードを含めた、商業拠点の要所だったそうです。
この城砦からカッパドキアとその周辺の町を一望できます。
また、ウチヒサルの町には、
高級ホテルが立ち並んでいます。
内装はモダンな艶やかさと
岩の基調とした落ち着いたトーンが合わさっています。
一度は泊まってみたいものです!!

遠目から見たウチサル城

ハイキングの行程

🟥レッド/ピンクバレーコース 🟦鳩の渓谷+ウチサル城コース

概要 [レッド/ローズバレーコース+教会散策コース]

合計所要時間:5〜6時間
歩行距離: 10km
歩行時間:約4時間
休憩時間/見学時間:約1.5時間
獲得標高: 258M
歩行開始地点: ギョルメ バスステーション (Göreme Bus Station)
歩行終点: :ギョルメ バスステーション  

6:00:ギョルメ バスステーション
↓2.5KM
6:40:気球の展望スポット30分見学
↓1.1KM
7:50:起点となる人がいないカフェ
↓400M
7:57:名もなき教会跡
↓750M
8:10:レッドバリーの名もなき居住地(30分見学)
↓600M
9:10:カフェ急なハシゴと洞窟
↓400M
9:20:グレープ教会 (Grape Church)
↓200KM
9:40:ローズバレーのビューポイント
↓680M
10:00: コラム教会 (Columned Church / Direkli Kilise)(15分見学)
↓520M
10:30:十字架の教会 (Haçli Church)(15分見学)
↓3.5KM
11:20:ギョルメ バスステーション
   (その後ちょっと高級なホテルへ直行)

難易度 [レッド/ピンクバレー+教会散策コース]

体力  :★★☆☆☆
技術  :★★★☆☆
アクスセス:★☆☆☆☆
(★が多ければ多いほど難易度が高くなると考えてください。)

・体力面
距離自体は10KM弱と少し長いように思えます。
幸いなことに、急勾配の頻度が少ないです。
ただし、トルコの6月から10月にかけて、
日射が強いです。
私は9月下旬に行きましたが、
11時の時点で24°で日射が強かったです。
極力早朝(5時半〜6時)にホテルを出発してハイキングを開始しましょう。
①涼しい②気球が見れる③混まない、と
メリットしかありません!!

・技術面
山ぐつ、または、運動靴は必須です。
場所によっては、滑りやすい坂を降ったり、
急なハシゴを登る必要があります。
教会内や遺跡などでも、
急な階段を登っていくことがあります。

・荷物
山ぐつ、長ズボン、半袖、タオル、
フリース、サングラス、帽子、水2L、軽食

・アクセス
カッパドキアを取り囲むように、
ギョルメ(Göreme)ウチサル(Uçhisar)オルタヒサール(Ortahisar)
が旅の拠点となります。
ギョルメ(Göreme)を起点とするのがおすすめです。
安い食べ物が買えるスーパーが多く、
都市部からのバスの本数が格段に多い
のでアクセスが断然いいです。
詳しくは、アクセスで見ていきましょう。

・シーズン
6月から11月上旬までがおすすめです。
そのうちベストは秋にさしかかる
9月後半から11月上旬です。
比較的涼しくなるだけではなく、
観光シーズンのピークが過ぎるので、

宿泊施設が軒並み予約がしやすくなります。
加えて、7月、8月は非常に暑いです。
酷暑を避けて秋を狙うのが吉。

概要 [鳩の谷+ウチヒサル城コース]

合計所要時間:4〜5時間
歩行距離: 3.7km
歩行時間:約4時間
休憩時間/見学時間:20分間
獲得標高: 384M
歩行開始地点: ギョルメ バスステーション (Göreme Bus Station)
歩行終点: :ギョルメ バスステーション

10:00:ギョルメ バスステーション
↓800M
10:20:ハイキング開始地点
↓1.7KM
11:00:鳩の谷ビューポイント (Pigeon Valley View)
↓1.2KM
11:50:ウチサル城(Uçhisar Castle)(10分見学)
↓750M
13:50:ギョルメ バスステーション
   (その後ホテルへ直行)

難易度 [鳩の谷+ウチヒサル要塞コース]

体力  :★★☆☆☆
技術  :★★☆☆☆
アクスセス:★☆☆☆☆
(★が多ければ多いほど難易度が高くなると考えてください。)

・体力面
比較的簡単なコースです。
2つ気をつけたいのが、
①日射
②急な登り
です。
極力早朝にハイキングを開始しましょう。
山ぐつ、または運動靴は必須です。

・技術面
急な登りがあり多少滑りやすいので
注意が必要です。
また、そこまで複雑な経路ではないのですが、
念のためオフラインマップ(MapsMeがオススメ)
を準備しておきましょう
!!

・荷物
山ぐつ、長ズボン、半袖、タオル、
サングラス、帽子、水2L、軽食

・アクセス
カッパドキアを取り囲むように、
ギョルメ(Göreme)、ウチサル(Uçhisar)、オルタヒサール(Ortahisar)
が旅の拠点となります。
ギョルメ(Göreme)を起点とするのがおすすめです。
安い食べ物が買えるスーパーが多く、
都市部からのバスの本数が格段に多いのでアクセスが断然いいです。
詳しくは、アクセスで見ていきましょう。

・シーズン
6月から11月上旬までがおすすめです。
そのうちベストは秋にさしかかる
9月後半から11月上旬です。
観光シーズンのピークが過ぎるので、
宿泊施設が軒並み予約がしやすくなります。
加えて、7月、8月は非常に暑いです。
酷暑を避けて秋を狙うのが吉。


写真で眺める実際の行程

これより先の下線の場所は、
そのままGoogle Mapに飛ぶようになっています。
また、MapsMeで検索できるように、
正式名称も記載しておきます。
当日のハイキングで参考にしてくださいね。

[レッド/ローズバレーコース]

激しい日射を避けるために、宿泊のホテルを
早朝の5時45分に出発しました。
ギョルメ バスステーション (Göreme Bus Station)
がスタート地点です。
(大半のカッパドキア旅行者はここに行き着きます)。
道路沿いを歩いていき、
平坦で開けた舗装されていない道を入っていきます。

まずは気球見学からです。
自身でお気に入りの気球を眺める場所を探しても
いいかもしれませんが、
個人的には、二つがオススメです。
①白い小道から気球を眺める
②開けたところ気球を眺める
二つのポイントです。
Google Mapのリンクで確認ください。

①から眺める気球
②から眺める気球

気球の着陸を見届けてから、
この人のいないカフェに向かいます。
(私は2023年9月に訪れましたが、
 営業していませんでした。
 真夏はもしかしたら営業しているかも?)。

この無人カフェが見えたら、右には曲がらず道なりに進みます!!

右側の道を進んでください。
道をまっすぐ進むと、
左側にも信仰の跡地があります。
この教会を過ぎてから5分ぐらいで、
曲がり道が見えてきます。
左に曲がればレッドバレー(Red Valley)です。

ここを左!!(中央の石にRed Valleyと書かれたマークがあります)

レッドバレーに入ってから、
5分ほど歩きます。
すると右側に洞窟の家屋が見えてきます。

レッドバレー沿いの昔の家屋

ほとんどの方が見逃しているようでしたが、
私にとっては、ここがハイライトでした。
4階まで家が建てられていますので、
登っていく時には十分に注意してください。
何百年もここに人が住んでいたと思うと、
ロマンがあります。
当時の生活を想像する貴重な時間でした。

まっすぐ行くと、カフェ(Güllüdere Tea Garden)が見えてきて、
そのカフェを通り過ぎると急な階段が現れます。

このハシゴを上ります!!

この道とその中の洞窟の中を歩いていきます。
道なりに進むと、
グレープ教会(Grape Church)です。
中には入れませんが、
塀の隙間から当時描けらたキリスト教の
教義に関連する絵が描かれています。

葡萄の教会を正面にして
左側を歩っていくと、
急なハシゴが見えてきます。
もしもハシゴ登りに自信がない場合は、
遠まりも可能です。

ハシゴ登りに自信がない方は、
右側から回り込んで、遠回りも可能です!!

これを登り終えて、
さらに右側に歩いていくと、
ピンクバレーを一望するスポット(Nice View on Rose Valey)
に行きつきます。
かなり急で滑りやすい道が続くので、気をつけてください!!

残りの見どころは1つです!!まずは、ハシゴがあった方面に戻り、
小高い丘の上を歩き続けます。
この時点でかなり暑くなってくるので、
水分補給を忘れずに。

急な下りの後に、葡萄畑が見えてきます。
まずは、道なりに進んでください。
そうすると、小さい橋があります。

小さな橋

渡り終えると中に入れるます。
そこがコラム教会(柱の教会 Columned Church / Direkli Kilise)です。
中に入ったら、必ず階段に上がってください。
メインの柱の間を見逃さないでくださいね!!

柱の間

見学が終わったら、再び道なりに進んでいきます。
葡萄畑が見えてきますので、次は右側を登ります。

このマークが目印

ジュースを売る出店があるので、
フレッシュなザクロジュースを片手に休憩するのもOK。
階段を上がっていくと最後の見どころ
十字架の教会(Haçil Church)が見えてきます。
中に入ったら必ず天井を見逃さないでください。

ローマのカトリック+ギリシャのオーソドックスが合わさった
歴史的に興味深い十字架だそうです!!

このあとは、ローズバレーを抜けて
もといた無人のカフェに行き着きます。
あとはカッパドキアを抜けてギョルメに戻るだけです。
余力があれば、
戻る最中もさまざまな洞窟の家屋を
見学できますよ!!

[鳩の谷+ウチヒサル城コース]

まずは、バスターミナルから10分歩いて、
鳩の谷のハイキングの起点(Pigeon Valley Start)に向かいましょう
町中を通っていくので、迷ったら、人に聞いてください。
親切に教えてくれますよ!!
ハイキングコースの看板が見えてきます。
途中まではずっと一本道なので、
(Google Mapに道が表示されていないので、
 MapsMeのオフラインマップで見れます)
迷わないと思います。

途中無人のカフェ(Lost Heaven Cafe)があらわれます。
このカフェを突っ切ると
このように開けた風景と
ガードレールが見えてきたら、
右側にいくのオススメです。

最も登りが滑らかです。
その登りが終えてしまえば、
あとはほとんどフラットな地平が広がり、
鳩の谷ビューポイントとウチヒサル要塞を見通すことができます。
このウチヒサル城方面に向かっていけば、
ウチヒサルの町に到着できます。

このウチヒサル城の方向に向かえば基本迷いません!!

町のオシャレなホテルやカフェを見学しながら、
いよいよウチサル城です。
もしも余力があれば、入館料(120Lari = 630円ほど)を払って、
要塞の中を見学することができます。
時間とお金に余裕のある方は是非どうぞ!!

帰りは、同じコースを往復するのが一番速いです。
道路沿いを歩きながら、
今まで歩いたコースの全体像を外観するのも一つの選択肢です。


アクセス(行き方)

[インスタンブール→ギョルメ(カッパドキア)]

手段:バス / 夜行バス
価格:500-900Lari (2600〜5000円ほど)
所要時間:11〜12時間
出発時間:かなりの本数が出ています
出発場所:エセンレール バスステーション(Havaist Esenler Otogar)
     ハレム バスステーション (Harem Otogari)など
到着場所:ギョルメ バスステーション (Göreme Bus Station)
インスタブールには、上記2つのような大きいバスステーションがあり、
そこでバスチケットを買います。
色々なバス会社のオフィスが乱立していて、
価格競争で必死です。
「このバス会社な〜」と高いと思ったら、
別のところに行って価格を確認してください。

価格交渉も可能です。
イスタンブールの空港から、
エセンレール バスステーションまで
タクシー(350-400 Lari)で向かうことができます。

ちなみに夜行バスがオススメです。
昼間のバスだと1日の活動できる時間を
使い切ってしまます。
トルコの夜行バスは快適で
エアコンもきいています。
時間と宿泊代の節約のためにも
夜行バスに乗ってみてはいかがでしょうか?

バスターミナルでチケットオフィスの様子。
かなりの会社が立ち並んでいます。

アクセス(帰り方)

[ギョルメ(Göreme)→各観光地]

手段:バス/夜行バス
価格:イスタンブル=500-900Lari (2600〜5000円ほど)
   パムッカレ=500〜600Lira (2600〜3150円ほど)
   エフィソス=700〜900Lira(3700〜5800円ほど)
出発時間:早朝か夜
出発場所:ギョルメ バスステーション (Göreme Bus Station)

価格は出発時間や混み具合、自身の交渉力で変わります。
大体の価格帯を頭に入れてから
それぞれのバス会社に価格をきいていきましょう。
時間があれば、イスタンブルに戻るのではなく、
水色の棚が連なるパムッカレや
ヒッタイト/ローマ帝国/の歴史を誇る古代都市
エフィソスまで足を伸ばしてはいかがでしょうか。




この度もご一読ありがとうございました。
今後も登山やハイキング関連の記事をアップしていきますね。

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