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ワンマンと6年

ライブハウスが好きだ。
普段から人の目を気にし、気にする私にとっては大きい会場で見る実演よりも距離が近くてまるでこの場だけは私と演者と2種類の人間しかいない世界だと錯覚させてくれるから好きだ。
サビで手を挙げるのも、その手の形、リズムに乗ったり良い演奏に賛美したりするのも自由なあの時間が好きだ。
まるで私の為だけにメッセージをくれる様に感じるし孤独のグルメみたいに言えば束の間私は自分勝手に自由になる。

出演するバンドは様々で、私が足繁く通っていた頃は激しい音楽からまたその逆まで、様々な音が飛んでいた。それらを聞くのも思い出すのも好きだ。

ライブハウス愛の話は置いておいて、
今日はそんなライブハウスに行ってきた。

大学の頃からのお友達がその兄たちと4人で組んでいるバンドのワンマンライブだ。
6年前に再結成して今日が初めてのワンマンだったらしい。
お誘い頂いたので仕事終わりにダッシュで向かう事とした。

ついた頃には始まって数曲終わっていたであろうタイミングで入った。

相変わらず演者の皆様は演奏を楽しんでいて、何より笑顔が眩しかった。
再結成の時に演奏していた曲もいくつか聞けた。ギターのメロディーとかリズムとか、素人目に聞いても細部に至るまでブラッシュアップされているのを感じた。より聞いてもらって伝える事に特化した感じがして時間が経つのが早かった。めちゃくちゃ良かったって書くのが1番伝わると思う。

mcの中で、すごく覚えている話題がある。
6年間の話だ。

6年間の話を簡単に説明すると、再結成してから6年で今までの間、何度も辞めたいと思う時期はあった。って話。

正直驚いた。
私のイメージでは、やりたい音楽を頑張っていて、仲間とライブに立ち、食事を共にする。時には衝突もあるだろうけど絆を深めていく。
snsで見る限りでは楽しそうにしていたと思っていた。

バンドを組んだこともない私にとっては想像する限りの事しか思いつかないが、それを聞いてから割とシビアな問題があったり単純に音楽が嫌になる瞬間もあるんだろうと第三者ながらに思ってしまった。

今日に至るまでの6年の間、私は心を病み仕事から逃げ新しい職場についたりした。
いやあ本当に色々な事があったなあと振り返られる。それと全く同じだけの時間を過ごして何も無いことが無いのだ。当然良いこともその逆も大量にあるし、その中で今日を生き続けて現在見える事の為に死力を尽くして来た成果がいま私の前にいるのかと思うと心が震えた。

今回の実演で頑張り続ける事ってやっぱり凄いし成長し続ける事も並大抵の事では無いと改めて感動した。

物販でCDを購入、帰りと次の日に出勤する道すがらで拝聴した。
ライブの時の熱量そのままがあった。とっても聴きやすい音楽で、音楽の成分がそのまま髄に滲み入る。聞いた後は心がスッと軽くなる。これがあのバンドのもたらす効果を感じた。

山梨が産んだSTAY ON SOLIDと音楽の全てに感謝。
以上。

新しくでたアルバム、ありあまる富みがあってすき

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