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ハイパーインフレーションにそなえて、金貨、銀貨を買い足した。

去年2020年3月,コロナ禍が原因で株価が大暴落した時、頭にあったのは空売りのことだけで、新規株の長期保有および貴金属相場のことはあまり考えていなかった。

金相場はたまにチェックしていたが4月、5月にもたいして上がっておらず、今回はそんなに上がるはずはないだろうと、楽観的というか、安く購入できた機会はここまでにもいくらでもあったのにと、軽く後悔。

金は既にいくらかは保有していたが、必要のない趣味などの品物をEBAYで処理、現金化し金貨を再び買い始めたのは2021年に入ってからだった。金相場は前年、最高値をつけて下がりはじめ、ある程度落ち着いてきたタイミングだった。同じ時期にTWITTERでフォローしている、某有名投資家のあるつぶやきが気になったのも、金貨購入に踏み切る原因となった。
ドルはいずれ暴落し、第一次世界大戦後のドイツで起きた、歴史的ワイマールスタイルのハイパーインフレーションが来るといった、短い物だったが、そのあと、そのつぶやきはある機関からのクレームで削除された。経済を乱す様ツイッートをするな、というのが SEC(米国証券取引委員会)言い分だった。彼は前回の2008年から始まった株式相場大暴落(正確にはいわゆるサブプライム危機)を数年前から予想していた、数少ない投資家のひとり。確かに今回のアメリカはあまりにも紙幣を大量に、しかも急激にすりすぎた。 しかしインフレーションが本格的に始まるのはロックダウンが終わり社会が元のように機能し始めた後とふんだ。いわゆるVelocity of money が加速し始めた後。簡単に言う社会での経済活動が活発になるとお金の動きが激しくなるが、市場に出回っている量のお金に対して購入できる物の量が追いついていかないといったところ。ただドルは基軸通貨なのでハイパーインフレ、可能性的には低い。しかしインフレの懸念は徐々に現実のものとなりつつある。

https://www.businessinsider.com/costco-rising-prices-consumer-goods-beef-cheese-plastics-2021-5

Your next Costco run could be more expensive as the company warns of expected price hikes for key goods, including trash bags, cheese, plastic plates, and beef。(コスコからの警告、次に買い物に来た時には、ゴミ袋、チーズ、プラスチック製品、牛肉などの品物の値段の上がる可能性がでている。)

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 https://www.cnbc.com/2021/04/20/procter-gamble-will-raise-prices-in-september-to-fight-higher-commodity-costs.html

HOUSEHOLD PRODUCTS
Procter & Gamble will raise prices in September to fight higher commodity costs
PUBLISHED TUE, APR 20 20218:43 AM EDT
P&Gとは世界最大の消費財メーカ(トイレットペーパー、カミソリなどの生活消耗品)だが、ここが九月から原資の値上がりをカバーするために商品の値上がりに踏み切るというもの。


すでに色々と値上がりがはじまり、あちこちで苦情を聞く、確かに数か月前よりドルの購入力が弱くなっているが、ハイパーインフレがもし始まればこんなものではない。

過去に金を購入したことのある、アラメダのコイン商に連絡をいれる。この辺りではここが一番安い。すでに金価格に対するプレミアムが以前よりかなりあがってしまっている。しかも過去にはなかったことだが在庫が無い。

まいった。ここは待ちにでて、初購入となるジャンクシルバーを少量購入。あるYOUTUBERの影響された結果だった。アメリカのコインは種類によってある年代以前の例えば10セント硬貨 1965年以前のものは、銀の含有量が9割を超える。銀としての価値は有効で普通の銀貨、(アメリカンイーグル、などの現行のもの)より手軽に買える。しかしここ、カリフォルニアで貴金属を購入する際の注意。1500$以下は消費税がかかってしまう。銃法といい、金に対する悪法といい、ここは本当に融通が利かない。前回2009年購入時にはそんな法律はまだなかったぞ。

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その後、数週間後、何軒か問い合わせて、以前は知らなかった地元のCoin dealer から、無事にアメリカンゴールデンバッファローを購入できた。ちなみに貴金属購入は投資ではないというのが私見です。あくまでも価値を守るのが貴金属の意味。非常時には命も保全してくれるが、(シンドラーのリストなどを見ればわかるだろう、あの場合はダイヤモンドだったが。)日本の貴金属商は“投資”といって一般人をそそのかして購入させるが、そこのところをよく考えて踏み切るのがいいだろう。


自分は金が好きだし、見ているとなにか自分が”ホビット”の中のキャラクターになったような気がする。多少は持っていても損はない。伝統的には資産の一割は金にしておいた方がいいというが、ビットコインなどのクリプト勢が金の価値を変えてしまう可能性が出てきたが、死んでしまえば同じだ。
全ての自己保有物は向こう側には持っていけず。

古代アステカ人は、金は太陽のかけらが降ってきて埋まったと思っていたそうだが、確かに純金の鈍い光りはそういった趣きがある。

人生は一時の夢、金も銀も、死んだ後には価値は露と消える。向こう側へを渡る時は、5円を渡しに払うだけだ。

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