「西友」の大改革 その"ワケ"とは

誰しも一度は訪れたことがあるだろうSEIYU。
過去のSEIYUは、「地味」で「店内が暗い」というイメージだった。
しかし、現在のSEIYUは活気に溢れている。一体なぜだろうか。


SEIYUを想像した際、真っ先に思い浮かぶモノは"みなさまのお墨付き"だろう。一般的にPB(プライベートブランド)は安いがゆえ美味しくないというイメージが定着しがちだろう。しかし、みなさまのお墨付きはそれとは違うという声が挙げられている。これは、商品化前に実施している消費者テストにある。この消費者テストでは、20代〜60代の女性100人以上が味・容量・価格を評価している。ここで評価が、「非常に良い・良い」が80%以上のもののみ商品化される。それゆえ、"みなさまのお墨付き"なのである。惜しくも商品化されなかったものは、"みなさまのお蔵入り"と題してHPに公開されている。


来年で創業60年(2022年現在)を迎えるSEIYU、歴史を辿ると波瀾万丈なストーリーがあった。かつては、西のダイエー・東の西友と称され日本のスーパーを牽引していたSEIYU。実はファミリーマートや無印良品もSEIYUが生み出したものである。しかし、バブル崩壊後経営が行き詰まり業績が低迷。2005年には米ウォルマートの傘下となり、経営再建が進められてきた。ウォルマートの戦略は「エブリデー・ロープライス」。「毎日安売り」を実現するため、コスト削減を徹底してきた。だが、「毎日安売り」が限界に到達。コロナ禍の去年、ウォルマートは西友から撤退を宣言した。
ここで西友を救うため、ある男に白羽の矢が立った。大久保 恒夫氏である。
大久保は過去に成城石井をV字回復させた小売のプロだ。なんと大久保は2021年3月に就任するや否や、わずか1年で最高益をただき出したのだ。一体どのような戦略があるのか。

西友の改革は以下の4つだ。
①惣菜改革
②スーパーヒーロー作戦
③楽天とタッグ
④ローカルフード改革



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?