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2023年7月開催 仮想ドラフト振り返り  ~中日ドラゴンズ編~


1.仮想ドラフト参加の経緯

 2023年シーズンも7月が終わり、中日ドラゴンズは借金20近くを抱えセ・リーグ最下位に沈んでいます。今シーズンも厳しいシーズンとなることが濃厚であるドラゴンズにとってオフシーズンの補強は至上命題です。その中でもドラフト会議はチームを中長期で考えた時に最下位に沈むドラゴンズが外してはいけない最重要イベントであり、ドラゴンズファンも非常に注目している年間行事だと思います。
 そんな私もその1人であり、特に近年はアマチュア野球観戦好きも講じてより興味深くドラフトというコンテンツを追うようになり、その中でサラリーマンスカウトさんというアマチュア野球をコンテンツとして扱うYoutuberさんの動画をよく見るようになってより知見が増えました。アマチュア野球における師匠的立ち位置として毎日動画を拝見させていただいていた時に、サラリーマンスカウトさんが運営するオンラインサロンの存在を知ることになり、アマチュア野球の知見を増やす目的や同じアマチュア野球好きの人とのコミュニティを広げたいという気持ちを持っていたので、サラリーマンスカウトさんのファンということもあり6月からサロンに参加させていただいています。そんなサラリーマンスカウトさんの運営するオンラインサロンの7月のメインイベントとして12球団のファンが参加する仮想ドラフトに参加させていただきました。
 オンラインサロンに入会したタイミングではドラゴンズファンの参加者が私1人でしたので、その時点で7月の仮想ドラフトは私がドラゴンズ担当になると思っており、6月中旬から今年の候補選手をリストアップしていました。7月に入り2人のドラゴンズファンの方が入会されたので、3人でドラゴンズのドラフト戦略を考えて議論を重ねていました。そのタイミングで仮想ドラフトに東京ヤクルトの担当者が不在だったため、ドラゴンズ担当の1人がヤクルト担当に就任することとなったので、最終的には私含めて2人で念入りな話し合いを行い、今回の仮想ドラフトに参加しました。中日ドラゴンズ陣営の代表者に私が就任したこともあり、今回指名した選手の経緯や仮想ドラフトの感想などをここにアウトプットしていきたいと思います。

2.中日ドラゴンズの現状把握

表1 中日ドラゴンズ保有選手一覧

 この表を見ると分かるように 20 代後半から 30 代前半の選手、つまりプロ野球選手として働き盛り の選手が手薄なのは 2000 年代後半から 2010 年代前半のドラフト戦略及び育成システムの不全が招いた結果であり、これにより 2013 年からの 10 年間で 9 度の B クラスという球団ワーストの暗黒時代になっていると言っても過言ではありません。というのは少し言い過ぎてはありますが、今シーズン途中で補強した宇佐見真吾選手、川越誠司選手など30歳前後の選手をトレードで獲得しているのは、そういう背景があってのことだと推察してしまっても仕方ないと思います。
 しかし、立浪監督が就任した2022年以降は25歳以下の選手の台頭が目立つなど明るい話題もありますので、ここでもう1ランク上のチームに進むには選手層を厚くする必要があります。そこでまずは現状の投手陣・野手陣をタイプ別に分類してチームとして足りない部分を抽出したいと思います。

表2 支配下登録投手ジャンル分け

 表2では現在の支配下登録されている投手を今シーズンの起用法からカテゴリ別に分類した表となっています。今シーズンはエースの大野雄大投手が左肘のクリーニング手術を開幕早々に行ったため、 現時点で1 試合の 登板に留まっていますが、トレードで移籍してきた涌井秀章投手や復活の兆しを見せる福谷浩司投手、 FA 権を行使せず残留した松葉貴大投手などベテランの先発陣 が 1 軍で投げており、リリーフに目を向けても 36 歳の祖父江大輔投手がチームトップクラスの登板数(7月末現在)になっているなどベテラン選手への依存は否めません。
 中堅では小笠原慎之介投手が開幕投手を務めここまで離脱することなくローテーションを守っており、 21 年の最優秀防御率投手の柳裕也投手も開幕からローテーションを守っています。
 リリーフでも守護神 R. マルティネス投手は勿論リリーフ転向 2 年目の清水達也投手や今年からリリーフ転向の勝野昌慶投手などが頑張っており、開幕前のY.ロドリゲス投手のショックから解放されつつあります。
 若手でも侍JAPANメンバーの髙橋宏斗投手がここまで中6日でしっかりとローテーションを守っており、ファームでは根尾昂投手や22年ドラフト1位ルーキーの仲地礼亜投手などが虎視眈々と1軍を狙っています。(仲地投手は7月26日にプロ初勝利)
 ではドラフト目線で見たときにどこが不足しているのかと考えた時に、個人的には若手の投手陣全般であると考えます。1軍で髙橋投手などが活躍していますが、ファームででしっかり投げられているのは根尾投手、仲地投手、梅津晃大投手くらいで(梅津投手は7月下旬にコンディション不良で離脱)、全体的に若い投手でしっかり投げられる投手が少ないのかなと感じます。
 本来であれば19年ドラフト2位の橋本侑樹投手2020年ドラフト2位の森博人投手、21年ドラフト3位の石森大誠投手は1軍でバリバリ投げていて欲しい投手でしたが、現状ファームで埋もれている状況なのは寂しい限りです。22年育成1位の松山晋也投手が6月に支配下登録されましたが、早速1軍で厳しい場面での登板を強いられるなど全体的に投手は足りていない印象です。なので今年のドラフトは兎にも角にも投手の補強を優先すべきであると思います。6人取るなら最低でも3人そのうち2人は即戦力でもいいくらいです。
 先発陣に目を向けると大野投手、涌井投手はベテランの域に達しており、開幕投手の小笠原投手にはチームを引っ張っていってもらいたいですが、彼は将来的にMLB挑戦を宣言しているなど上昇志向は高く、FA取得前にポスティングシステムでの移籍の可能性を考えると今年を含めてあと3年かなと予想します。右のエースである柳投手は今季より選手会長を務めていますが、中日ドラゴンズの選手会長の任期は2年が慣例であり、柳投手のFA権取得権が24年~25年オフということを考えると、仮に柳投手の移籍があった場合2026年には計算出来る先発投手が現状髙橋投手1人となります。
 髙橋投手に続いて出てきそうな投手だと先述にも記載した根尾投手や仲地投手、怪我明けの梅津投手がいます。それに比べて左は高卒ルーキーの森山暁生投手のみであり、4月にファームで投げて以来彼の話を聞かないので(左肩痛で現在リハビリ組)、少し時間の掛かる可能性があります。そうなると投手の中でも左は最低でも1枚は欲しいところであります。(資料作成時は3年目の上田洸太朗投手がリリーフ要員として1軍に帯同していたため、ここでは上田投手はリリーフ扱いとなります。)
 リリーフに関しては清水投手や勝野投手のように元々先発をやっていた投手のリリーフ配置転換がここまで功を奏しているので、まずは先発が出来る投手を獲得してくるのが良いかなと思います。松山投手のようにアマチュア時代の実績が乏しくても一芸が光る(リリーフであれば150キロオーバーの直球)投手を下位~育成で指名して、リリーフ要員に育てるのも手ではあります。近年のドラフト候補は皆ストレートが速く、独自でトレーニングしたり体のメカニズムを学んだり向上心高い選手は全国にいるので、指名を検討したいです。

表3 支配下登録野手ジャンル分け 

 次に野手の分類分けになります。表3の分け方はポジションを反映していないので正直見づらいとは思いますが 、表を見るに空洞化している左の長距離砲が足りていないのは一目瞭然です。
 ここ 2 年で内野手・外野手の核となるプロスペクト選手を獲得しており、現役ドラフトから細川成也選手が大ブレークしているので、投手と比べるとそこまで補強ポイントでは無いのではないかと思いますが、今年は左の長距離砲で好素材が市場に出てきていることを考えて1人は獲得しておきたいという考えはあります。
 また現状の起用法を見ていると本職の遊撃手が 3 年目の龍空選手しかおらず、ルーキーの田中幹也選手が怪我・村松開人選手が適正見てセカンド固定されるな ど、龍空選手のバックアップ(というより彼の対抗馬)として 1 人遊撃手が欲しいところではあります。
 開幕前から捕手が足りないと嘆く報道が目立ちましたが、現状正捕手の木下拓哉選手、トレードで獲得した宇佐見選手、プロスペクトの石橋康太選手、若手の味谷大誠選手・山浅龍之介選手がいることを考えると、優先順位は低いのかなと考えます。現状の布陣であと 3 年は戦えると思いますし、来年には地元に有力選手(個人的には早稲田大学の印出太一選手や中部大学の清水智裕選手など)が控えていることを踏まえても低いかなと考えます。

3.仮想ドラフト指名一覧


表4 仮想ドラフト指名選手一覧
表5 中日ドラゴンズ指名一覧

 仮想ドラフトの指名にあたって1番重要視したのは1位指名選手とウェーバー順の有効性の活用です。仮想ドラフト開催日が7月27日であったため、その前日のセ・パの順位でウェーバー順が決まり、ドラゴンズはセ・リーグ最下位に位置していたため2位指名のウェーバー順は最初となり、いわゆる13番目の選手を指名出来る位置となりました。この13番目を最大限に有効活用するにはどうするべきか、ここに照準を置きながら補強ポイントと照合して指名戦略を練る話し合いを行いました。
 1つの意見として13番目の有効活用には1巡目指名を抽選することなく単独で指名し、補強ポイントに沿ったコアの選手を獲得することでした。何を言っているか自分でもよく分かっていませんが、仮に競合する選手を1位入札で行きその選手を外した場合、今年のドラフト市場では外れ1位でも有力選手で競合することが予想されており、ここでも外し2度抽選を外した場合に指名出来る選手が比較的2位に近い選手となってしまうことを懸念していました。
 13番目で2位指名出来るということは2位の中でも1位に限りなく近い選手を獲得出来るということなので、1位の抽選を複数回外すことはその旨みを少なくしてしまうことではないかと思いました。
 今年のドラフト候補選手を有望と思われる順に順位付けした場合、上位12人がその人が考えるドラフト1位選手であるので、そのリストを作ってドラゴンズ陣営同士で出し合った際に1位指名候補の中でも必然的に1位重複ライン・1位確定ライン・外れ1位ライン等々が見えてくると思われます。この中で1位確定ラインでかつ他球団の動向を予想しながら単独で指名出来るかつドラゴンズの補強ポイントに合った選手を獲得したいという結論に至りました。

表6 指名シミュレーション

 表6は指名のシミュレーションとなります。仮に順位付け1~3番目の選手に特攻して抽選となり、抽選を外すと次に指名出来る選手が恐らく6~8番目の選手となり、ここでも外すと11~12番目の選手を指名することになります。13番目の指名権を持っているドラゴンズが抽選を悉く外して12番目の選手を1位で指名することは非常にナンセンスであると思います。だとすると4~5番目の選手を単独で獲得すること、それが補強ポイントに一致するプロスペクト選手であれば尚更であるというのがドラゴンズ陣営の結論でした。これこそ13番目の有効活用だと思います。 

 そこで白羽の矢を立てたのが東洋大学の細野晴希投手でした。細野投手は大学生ナンバーワン左腕の称号をかれこれ1年くらい背負っている好投手で、春先までは1位競合クラスの選手だと評価されていました。しかし潮目が変わったのが6月の東都大学野球1部2部入れ替え戦で、細野投手はこの試合で完投勝利を挙げるものの要した球数は185球、与四死球8の大荒れな内容で、一部ネットでは賛否が分かれる評価となりました。実際私はこの試合を神宮球場で観戦していましたが、確かに球数が多くとてもテンポの良い投球とは言い難い内容でした。しかしストライクゾーンで勝負したボールに関してはほどんど外野に打球が飛ばないほどボールに威力があり、それに8四死球と大荒れな内容でありながら失点はわずか1点、それも守備の乱れが絡んだ失点だったため細野投手が打たれて点を取られたという投球ではありませんでした。 
 球数が嵩んでしまった点に関しては1部残留を死守したい駒澤大学の打線がかなり粘って細野投手を投げさせる打席を各打者が徹底していた点や担当していた主審との相性が多少なりともあったかもしれません。それでも185球は多すぎるという意見はごもっともだと思うので、プロ入りを目指している投手であればもう少し減らせるとより良い投手になると思います。ただアマチュア投手に対して与四死球率などのスタッツ面を指摘してもアマチュアとプロではストライクゾーンが異なるので、そこはプロ入り後の対応力がカギとなり現時点でそこを求めるのは個人的に反対です。なので制球力うんぬんで細野投手を語るのではなく球威はアマチュアトップクラスというアドの部分にフォーカスして、私は細野投手を今ドラフトのナンバーワン左腕という位置付けにしました。 
 左腕では細野投手がナンバーワンと評価しましたが、右投手や野手を含めた候補選手の中で細野投手は何番目に位置付けされるのか、そこを精査したうえで細野投手を1位入札指名で行くか検討したいと思いました。 
 まず2023年ドラフト最注目の選手といえば花巻東高校の佐々木麟太郎選手の名前が挙がると思います。高校通算140HRを放つみちのくのスラッガーは各球団どこも欲しがる逸材であり、私も1年秋の神宮大会や3年春の愛知県招待試合で実際佐々木選手を現地で見て、偶然にも両方でHRを放つなど大活躍したこともあり彼が投手野手合わせてもナンバーワン評価の選手だと思います。 
 次に名前が挙がるのは今年の全日本大学選手権大会の決勝戦で明治大学を完封して青山学院大学を18年ぶりの日本一に導いた常廣羽也斗投手だと思います。大学選手権の前から1位指名確実という評価を得ていたMAX154キロ右腕ですが、決勝戦の圧倒的な投球を見て1位競合クラスの投手に評価を上げたのではないかと思うアマチュア野球ファンも多いと思います。私も神宮で大学選手権の彼の投球を見て(決勝戦じゃない方です)その凄みを体感した側の人間なので、常廣投手が2番目に位置付けされると思います。 
 その次に細野投手が来ると思い、私の中での評価では3番目でした。続いて4番目に社会人からENEOSの度会隆輝選手、5番目に大阪桐蔭高校の前田悠伍投手、6番目に広陵高校の真鍋慧選手、というランク付けをしていました。3番目に位置付けされるだけあって細野投手は競合の可能性があるのではないかと考えるのが一般的な考えですが、今年のドラフトは豊作ドラフトであることと花巻東の佐々木選手への注目度(実績含めて)がかなり高いことを考えると、ひょっとすると細野投手が単独指名出来るのではないかというケースが発生すると私たちは考えました。 
 仮想ドラフトでは比較的野手への評価が高く出る点と7月時点では投手の評判より野手の評判の方が多く出ている点と今年の大学生投手は人材豊富で2位でも例年の1位クラスが獲得出来る可能性がある点を考えると、1位の枠に野手で勝負する球団が多いのではないかと思いました。そこで中日陣営内で各球団が誰を1位指名で来るのか、仮定ではありますが検討をしてみました。

 まずは北海道日本ハムですが、日本ハムが1番細野投手が来るのではないかと考えていました。しかしサラリーマンスカウトさんの動画に出演しているスポーツライターの西尾典文さんの話によると日本ハムは超大物のスター選手がドラフト市場に出てきた際は必ず1位入札指名に行っているという話を聞き、21世紀以降のドラフトを振り返ってみるとダルビッシュ有投手や大谷翔平選手といった日本ハムに入団した選手以外にも菊池雄星投手や根尾昂選手、佐々木朗希投手など他球団に入団した選手にも1位入札を仕掛けており、元々ナンバーワンの選手に特攻するスカウティング戦略を展開している日本ハムなら細野投手ではなく佐々木選手に行くのだろうと思い、日本ハムは無いと考えました。
 東京ヤクルトは投手事情が厳しいこともあり即戦力の大学生投手、その中でも来年からバリバリローテーションを守れる常廣投手に行くのではないかと考え、埼玉西武・東北楽天・横浜DeNA・オリックスは左のスラッガーを欲しそうな選手層だと思い、この4球団は佐々木選手に行くのではないかと考えました。
 読売は昨年1位2位野手指名したこともあり今年は投手その中でも即戦力投手に行くと予想しており、その中でも常廣投手に行くと考えていました。丁度大学選手権の頃だったと記憶していますが、その頃の読売投手陣はかなり苦しい状況でありオフには投手を補強せよといった趣旨の内容の記事がリリースされており(すいません記憶が曖昧なのでソースはありません)、その時に制球力の良い投手をドラフトで指名するのではないかという記載があったため、これを見るに細野投手より常廣投手を指名するのではないかと考えました。
 ソフトバンクはとても難しく今年は流石に即戦力投手を指名するのではないかと考えましたが、王会長の意向で左のスラッガーを指名する路線もあるのかなと思い正直予想が難しかったですが、即戦力投手を行くのであれば千賀滉大投手がMLB移籍して先発陣の枚数が不足気味の背景からソフトバンクも常廣投手なのかなと考えました。
 阪神は近年のドラフトで獲得した選手が順調に育っている背景もあり投手野手どちらもあり得ると思いましたが、高校生の目玉選手が多くいる今年のドラフトということもありやはり甲子園のスターとなる選手を獲得に行くのではないかと考え、佐々木選手なのか真鍋選手なのか前田投手なのかは分かりませんが、少なくとも大学生投手の線は無いと考えました。
 残る千葉ロッテと広島の2球団は細野投手を1位指名するのではないかと考えました。小島和哉投手以外1軍で投げている左腕がほとんど居ない千葉ロッテと床田寛樹投手以外なかなか左腕が育っていない広島は左腕投手を欲しがっているのではないかと考え、今年の候補選手を見て細野投手を指名する可能性あるのはこの2球団ではないかと予想しました。
 そんな中、仮想ドラフト開催まで10日を切ろうとしていたタイミングで広島陣営から大阪桐蔭の前田投手を1位指名で行くと公言がありました。1位指名の公言は広島が最初であり、細野投手を行くのではと予想していた我々としては競合相手が減ったということでこの公言は朗報となりました。
 そして仮想ドラフト開催前日には千葉ロッテ陣営から花巻東の佐々木選手を1位指名で行くと公言がありました。これで我々が細野投手を1位指名で行くのでは?と予想していた球団が無くなったため、我々は東洋大の細野投手を1位で指名することを固めました。
 ただ前日or当日に公言をすると細野投手を一本釣りさせないという他球団陣営の動きがあるかもしれないと予想した我々は敢えて公言は控えましょうという結論に至りました。こればかりはどっちに転ぶかは分かりませんが、余計なことはせず静観しようと思い、1位指名の公言は控えることにしました。

表7 仮想ドラフト1位指名予想一覧

 結果は表4の通り細野投手は単独で中日ドラゴンズが1位指名することが出来ました。蓋を開けると予想通り佐々木麟太郎選手に人気が集中し、結果的に6球団競合という結果となりました。これだけ佐々木選手に指名が集中すると単独指名が成功しやすいのかなと思いました。中日以外にも横浜DeNAがENEOSの度会選手を、東北楽天が広陵の真鍋選手を単独指名に成功しているので、駆け引きというのはとても重要だと思いました。
 余談ではありますが、中日が1位で左のスラッガーに行くべきでは?という話も当然出ましたし、ドラゴンズファンの有識者も1位は左のスラッガーを熱望しているという声も届きました。そこも十分に考慮した上で左のスラッガーで指名するなら広陵高校の真鍋選手を検討しました。しかし真鍋選手は佐々木選手を競合回避して真鍋選手に行く球団が1~2球団必ず現れるんじゃないかという懸念を最後の最後まで持ったまま仮想ドラフトを迎えたので、中日陣営のコンセプトであるコア選手の単独指名に漕ぎ着けないと判断し、指名を見送りました。実際入札していたら東北楽天と被っていたので、単独指名には至りませんでした。ただ、真鍋選手も魅力的なスラッガーでドラゴンズに入って欲しい選手であるので、苦渋の決断ではありました。

 1位を細野投手で指名出来たので、次に考えなければならないのはウェーバー順先頭となる2位指名です。1位に限りなく近い2位の指名ということもあり、1位候補だと思ってた選手が何人か2位の方に流れてくる中から指名が出来たらという思惑はありました。
 そこで中日陣営内で1位予想12人をして、お互いに相違する選手について2位スリップの可能性があると考えました。そこで名前が挙がったのが享栄高校の東松快征投手、名城大学の岩井俊介投手、専修大学の西舘昂汰投手、青山学院大学の下村海翔投手、大阪商業大学の上田大河投手の5投手でした。
 享栄の東松投手は先月のオンラインサロンでの交流会でも1位指名候補として名前が挙がり、仮想ドラフト直前まで外れ1位までには指名されるだろうという予想をしていました。しかし仮想ドラフト2日前に行われた愛知県大会準々決勝の愛工大名電戦で2回7失点の大乱調で東松投手の夏は終了しました。これには私もびっくりしたというのが正直な感想で、あの東松投手がここまで打ち込まれるとは思っていなかったので、このニュースが飛び込んできた時は目を覆いました。非常にショッキングなニュースだったこともあり東松投手の評価がガタ落ちすることは無いとはいえ仮想ドラフトに大きな影響を及ぼすのは間違いないと思い、ここのラインに東松投手をリストアップしました。評価が落ちたという見方では無く、ショッキングなBADニュースが流れてきたことによる逆バイアスが各陣営に発生して、1位で東松投手を指名しづらくなるのではないか、という見立ての方が正しいかもしれません。
 青山学院大学の下村投手は東松投手とは対照的に7月の日米大学野球選手権での活躍があり、2位評価から1位候補に評価が上昇した投手だと思っており、6月の1位12人予想には入って来なかったものの7月は12人入りしてるというのが我々の想定でした。実際の仮想ドラフトでもソフトバンクが外れ外れ1位で下村投手を指名しており、見立てとしては間違ってはいませんでした。
   名城大学の岩井投手は春季リーグ戦までは2位〜3位の予想が多かった投手ですが、大学日本代表の平塚合宿でグンと評価を上げた印象があります。特に平塚合宿で岩井投手を見ていたサラリーマンスカウトさんがかなり高評価しており、その動画を見ているサロンメンバーとなれば必然的に岩井投手の評価が上がっていてもおかしくありませんし、何なら1位もあると思っていました。
   専修大学の西舘投手や大商大の上田投手も1位の有力候補の1人ではあると思いますし、上田投手に至っては6月時点では1位12人予想に名前がありましたので、可能性はあると思いました。ただこの5選手全員が1位になる可能性は限りなく0に近いと思っており、誰かしらが2位最初の指名に残っていると考えました。
   そこで仮に全員が1位指名されず2位に残っていた場合誰を指名するのか、この5選手の優先順位を仮想ドラフト当日まで念入りに話し合いをしました。そこでは

東松(享栄)

下村(青山学院大学)

岩井(名城大学)

西舘(専修大学)

上田(大阪商業大学)

 この優先順位順にウェーバー先頭の13番目の指名をしようという結論に至りました。この順番に関しては1位から指名が近そうな順位となっており、中日2位の時点で1番上に居る投手を指名しようと考えました。
   表4の一覧より上記の5選手の中で1位指名があったのはソフトバンクが外れ外れ1位で指名した青山学院大学の下村投手のみでした。抽選を2回外したソフトバンクが下村投手を指名するのは何となく予想が付きましたが、同じく抽選を2回外した千葉ロッテが法政大学の尾崎完太投手を1位で指名するとは想像出来ませんでした。これは我々の構想には無かった現象でしたが、尾崎投手は中日陣営的には2位で獲得する予定は無かった選手なので特に影響はありませんでした。
   よって下村投手を除く4選手が2位指名まで残り、先程決めた優先順位順に従って中日ドラゴンズは2位で享栄の東松投手を指名しました。6月の段階では1位重複候補の東洋大学細野投手、外れ1位候補の享栄東松投手と言われていた今ドラフト屈指の左腕2人をワンツーで獲得出来たことは本当に良かったと思います。投手陣の補強を最優先とする中でコアとなる左腕2人も獲得出来たのは仮想ドラフト的にも良い滑り出しだったのかなと思います。個人的には東松投手と下村投手は1位指名あると思っていたので、2位で名城大学の岩井投手を指名する気マンマンでした。実際1位細野投手2位岩井投手のドラフトが出来ていたらこれも最高の結果だったと思います。この辺の選手が2位にスリップしてくるというのは今年のドラフトは改めて豊作ドラフトなのかなと思います。

 次の3位指名が36番目となる中日は間に22人指名されることを考えると非常に難しく、戦略を立てるのにとても苦労しました。なので高校・大学・社会人のジャンルを問わず補強ポイントにマッチした選手の獲得をしようと考えました。
 2位指名時点で左腕投手2人を獲得していたので次の補強ポイントは左のスラッガー選手もしくは遊撃を守れる選手でした。そして右投の投手で即戦力の投手の指名も1人は検討するタイミングでした。まず左のスラッガー選手に関してですが、2位指名時点で既に佐々木選手・真鍋選手・度会選手・上田希選手は1位指名されていたため、次にリストアップした選手が九州国際大付属高校の佐倉侠志朗選手と京都翔英高校の小笠原蒼選手の2人でした。佐倉選手は佐々木選手・真鍋選手・前田投手と高校BIG4と称され下級生から有名な選手でした。BIG4の由来もこの4選手の高校が2021年秋の神宮大会4強入りしており、準決勝ではスラッガー3選手が全員ホームランを放ち、前田投手が勝利投手になったのがきっかけだったような気がします。その後も順調に成長し評価を上げており、ドラフト解禁の最後の夏に甲子園出場を決める辺り持っている選手でもあります。中日3位指名まで残っていたら確実に指名したいと思い、リストアップしました。小笠原選手も左のスラッガー選手として名前が売れており、飛ばす飛距離は佐々木選手・真鍋選手に匹敵するスラッガー選手であると思っています。また小笠原選手はチームでは投手を務めるなど肩も強く、一塁手以外のポジションの選択肢が見込めるのも魅力的です。ドラゴンズのホットコーナー事情は厳しく、若手有望株の石川昂弥選手は膝の状態次第では一塁コンバートの可能性もりオプションは複数兼ね備えてる方が理想的ではあります。
 次に遊撃手候補ですが、3位で残っていたら指名する選手としてリストアップしたのが仙台大学の辻本倫太郎選手、上田西高校の横山聖哉選手、東海大熊本星翔高校の百崎蒼生選手、八戸学院光星高校の中澤恒貴選手です。
 辻本選手は大学日本代表に選出されるなど世代を代表する遊撃手で守備力に関しては即戦力の評価があります。高校生の3人に関しても上田西の横山選手は身体能力が高く、高校No.1クラスの強肩がとても魅力的な選手で、東海大熊本星翔の百崎選手は転校により1年間公式戦に出られなかったブランクを感じさせないフットワークと熊本予選で魅せた勝負強さが魅力的な選手で、八戸学院光星の中澤選手は下級生から甲子園の土を踏むなど経験豊富な選手で、広角に打ち分ける打撃が魅力的な選手と3人ともそれぞれいいものを持っている素晴らしい選手です。その反面遊撃手は人気が出そうなジャンルではあるので、この順位で残っていたら良いなあという見立てはありました。
 最後に右投手に関しては即戦力投手もしくは力のある高校生投手をリストアップして、良い投手が残っていたら指名したいと考えていました。候補としては明治大学の村田賢一投手、平成国際大学の冨士隼斗投手、トヨタ自動車の松本健吾投手、高校生で仙台育英の湯田統真投手、専大松戸の平野大地投手の名前が事前に挙がりました。上記の投手以外にも上位で検討していた投手が指名されずスリップしてくることを想定して2位クラスの投手も含めて広い視野を持って3位指名の瞬間を待ちました。

表8 指名リストの抜粋

 蓋を開けてみると中日の次の2位指名の北海道日本ハムが上田西の横山選手を指名するのを皮切りに東海大熊本星翔の百崎選手や八戸学院光星の中澤選手など高校生遊撃手が早々と指名され、左のスラッガー選手も九州国際大付属の佐倉選手が指名されるなど次々と有力選手が指名されていった為、中日陣営内で連絡を密に取りながらリストとにらめっこして話し合いをしました。3位中間時点で慶應義塾大学の廣瀬隆太選手や仙台大学の辻本選手が指名されておらずリストに残っていましたが、中日陣営はある投手が指名されていないことに注目していました。それが名城大学の松本凌人投手でした。
 松本投手は下級生時代から全国大会で活躍するMAX153キロのサイドハンド投手で春先まではドラフト1位で名前が挙がるなど、豊作ドラフトでも注目の投手でした。しかし春季リーグ戦では調子が上がらず、中部大学戦では11失点の大乱調と状態が心配されました。その後の大学日本代表の選考合宿でも状態が上がらず選考漏れしてしまいました。その辺の事情を知る人が集まる仮想ドラフトだけあって少し評価を落としていたのかもしれません。それでも良い時の松本投手は何度も見てますし、右のサイドハンドのリリーバーは今のドラゴンズには居ない投手であり、即フィットする投手だと思いこのまま指名されずに中日3位指名まで来てくれと願っていました。
 3位後半では廣瀬選手や辻本選手が指名されヤクルト3位では星槎道都大学の滝田一希投手が指名され、恐らく指名予定だった北海道日本ハムが頭を抱えて少し時間を取りました。この時に北海道日本ハムが松本投手を指名するのではないかと考え、3位指名コールまで緊張した時間が流れました。結果的に北海道日本ハムは横浜高校の杉山遥希投手を指名したので、この時点で中日3位指名は松本投手に決まりました。
 その後の4位指名は3位からの連続となるため3位で松本投手を指名すると決まったので次は野手の指名をしようという流れになりました。遊撃手で指名候補だった選手は残念ながら皆指名されてしまったので、左のスラッガーに照準を定めました。そしてまだ指名されていなかった京都翔英の小笠原選手を指名することにしました。この順位に小笠原選手が残っていたことは幸いでした。リストに入っていたものの正直厳しいという見立てをしていたので、4位で小笠原選手が指名出来たことで今回の仮想ドラフトは中日陣営的に100点となりました。

 正直この4位までがシミュレーション出来る範囲だと思い、下位指名となる5位6位は指名されていない選手から当日決めようという戦略は取らず候補選手のリストを厚くして当日の流れで指名することとなりました。
 今回の中日陣営は指名6人の前提として投手4人・野手2人の割合を目指し、投手は左右2人ずつで大学社会人2人・高校生2人の4人の指名を検討し、野手は左のスラッガー選手と遊撃が守れる内野手で6人指名しようと考えていました。ここまで大学生左腕、高校生左腕、大学生右腕、高校生スラッガー(左)と来ているので、残るは高校生右腕と遊撃手でした。遊撃手に関しては高校生の有望株はほぼ指名されており、大学生遊撃手は社会人内定の順位縛りを考慮してなかなか手が出せないと思っており、狙いを社会人遊撃手に絞りました。
 社会人選手でチームの遊撃を張る選手は基本守備力に定評があり、どの選手も魅力的な守備をしていましたので実際仮想ドラフト直前まで開催されていた都市対抗野球を見ながら遊撃手の選定をしようと思いました。そこで名前が挙がったのはヤマハの相羽寛太選手、NTT西日本の泉口友汰選手、日本新薬の武田登生選手、三菱自動車岡崎の内藤幹太選手、三菱重工Eastの津田啓史選手でした。日本新薬の武田選手は日本新薬が本戦に出場してなかったもののパナソニックの補強選手として出場しており、本職ではないセカンドで軽快な動きを見せていました。三菱重工Eastの津田選手は他の選手と守備力が少し劣るもののその分魅力的な打撃をしている選手で、実際都市対抗でも勝負強い打撃を見せていました。5選手とも皆魅力的な選手で全員指名したという気持ちがあるくらい悩みましたが、最終的にヤマハの相羽選手と三菱自動車岡崎の内藤選手の2択まで絞って当日を迎えました。どちらも素晴らしい守備力を誇っているのでどちらも指名して成功と呼べる選手でしたが、相羽選手が高卒解禁社会人ということで現遊撃手レギュラーの龍空選手と世代が丸被りするのと、仮想ドラフト直前で高松渡選手がトレード移籍したことで20代中ごろの内野手が手薄になるということで三菱自動車岡崎の内藤選手で指名しようとなりました。
 高校生の右投手で4位時点で指名されていない投手の中では個人的には仙台育英の湯田投手を1番評価していました。特に夏の宮城予選の湯田投手はかなりスケール感ある投手に成長しており、甲子園に出場する投手で1番良い投手ではないかと思いました。7月上旬頃に仙台育英に関するウェブ記事が出た際に仙台育英投手陣の中で仁田陽翔投手だけプロ志望で他は進学が濃厚ではないかという内容だったので、そこから変わりなければ湯田投手は進学が基本線だと思います。しかし記事が出たのは夏の宮城予選前であり、そこから湯田投手はグンと評価を上げてプロ側も熱視線を送る注目選手になったと思いますし、湯田投手自身甲子園を経て自信をつけてプロ志望届提出なんて世界線も無くはないと思っています。それでも進学先はほぼ固まっていることでしょうしもしプロに切り替えるなら上位指名、3位までと決めてたりする可能性もあると思うので、今回湯田投手を指名するのであれば3位(もしくは4位)という考えはありました。しかし4位まで順調な指名が続いたため、一旦湯田投手の指名は白紙になりました。

 そこで目を付けていたのは徳島商業の森煌誠投手と聖カタリナの河内康介投手でした。森投手はU-18の代表合宿にも呼ばれた四国を代表する投手で、ちょうど仮想ドラフト当日に決勝戦で勝利して甲子園行きを決めており、4試合全てに完投しているスタミナ面など身体の強い投手として注目していました。ドラゴンズはファームの投手陣事情はとても厳しい状態ですが、これは故障者が多く出て上手く投手運用が出来ていないという所が大きな要因となっていました。能力の高い選手も勿論大事ですが、プロ野球の世界は無事是名馬だと思っており、怪我をしない丈夫な身体というのも才能の1つだと思い森投手のようなタフな投手がとても魅力的だなと感じました。河内投手は非常に綺麗なフォームからMAX148キロ(今夏更新)を投げる本格派投手で、予選で最速を更新したこともありまだまだ天井を見込めるスケール感のある投手で注目していました。
 しかし河内投手は千葉ロッテの5位指名、森投手は読売に5位指名と中日のターンが回ってくる前に両投手とも指名されてしまいました。そのこともあり高校生右腕をやめて社会人右腕に切り替えるプランもありましたが、東北楽天の5位指名で仙台育英の髙橋煌稀投手が指名されたことを受けて、進学基本線の髙橋投手が5位指名なら湯田投手5位指名でいこうという気持ちに切り替わりました。仮想ドラフトは本番をある程度想定して行われるものの、所詮はドラフトマニアによる予想会に過ぎないので、進学予定だろうが就職予定だろうが縛り云々とかはあまり気にしなくても良いのではないかとそのタイミングで吹っ切れたこともあり、5位で湯田投手を指名しました。そして最後の6位指名は社会人遊撃手の内藤選手を指名して、中日陣営の指名が全て終了しました。

   今回のレギュレーションでは6人までの指名でしたが、本番を想定した時には支配下では7位指名までを検討していました。その7番目については今回触れることは無いのですが、候補としては即戦力投手(この順位だと社会人投手が濃厚)もしくは大学生捕手を検討していました。

4.仮想ドラフトを振り返って

 今回こうしてアマチュア野球ファンの方との仮想ドラフトに参加して、改めてスカウト業を生業にしている各球団のスカウトマンの方の偉大さに気付けました。選手のリストアップからドラフトの戦略、選手の進路・素行調査などこの業界はやることが多く、その上で正解が無いというかなりきつい職業だなと感じました。それに担当スカウトは指名後の選手の行方を面倒見たりするので、業務量は激務の部類の中毎年プロ野球界に何人も送り込むスカウトマンに敬意を払ってこれからスカウトマンの方を応援したいと思います。
 中日ドラゴンズの全体指名を振り返ると理想的な指名が出来たと思っています。今回は左腕投手軸にドラフト展開をしてみましたが、左のスラッガー選手をいの一番で指名する指名戦略もドラゴンズにはフィットすると思います。こればかりは正解は無いと思っており、どちらも正解だと思います。今回は中日陣営として参加したドラゴンズファンの中で念入りに話し合いをして決めたことなので、7月回はこれが正解だと思いたいです。
    過去のドラゴンズのドラフト指名傾向はあまり踏襲しなかったのですが、それは前年のケースを踏まえて立浪監督政権では監督の意向が反映されたり型にはまらない指名スタイルで当日に挑むのではという予想があり、過去にやっていた6人指名縛りや5位は地元枠などドラゴンズの特色と呼べる部分は今回排除して、補強ポイントに見合った選手6人を指名しようという流れになりました。
    その中でもウィークポイントに対して上位リソースを割くというドラゴンズが不定期に行なうドラフト指名には本能的になったのかもしれません。21世紀以降では2001年に上位2人を捕手(前田章宏選手・田上秀則選手)で指名したり、2009年には高校生左腕(岡田俊哉投手・小川龍也投手)を指名したり、記憶に新しいところでは2021年の上位指名で大学生外野手(ブライト健太選手・鵜飼航丞選手)など思い切った指名をすることがあるので、今回は上位で左腕2人を取ったのも来年以降のドラフトなどを睨みながらという目線は多少なりともありましたので、今年はこれくらいの指名は本番でもあるのかもしれません。
 次回は9月に開催予定なので、この時期は甲子園が終わり高校生の進路がおおよそ決まるタイミングで、大学生も秋季リーグが始まり候補選手の評価もアップダウンがある可能性もあるので、またその時は精査して仮想ドラフトに挑みたいと思います。
 今回は6人の指名のレギュレーションでしたが、中日陣営として最初は支配下7人育成3人の10人を指名する予定でした。近日中に育成仮想ドラフトをやるとかやらないとかの話があるので、開催された際にはまたnoteにアウトプット出来たらと考えています。
 
 ただの野球ファンのくせに長々と語ってしまって申し訳ありません。最後まで読んでいただいた方本当にありがとうございました。


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