見出し画像

僕は、小さい頃から将棋してた。
双子の兄がよく相手だったが、時には教会のお兄ちゃんとやった。教会のお兄ちゃんは、強くよく何か駒をなしでやってもらった。

僕は、よく飛車と角なし!と言っていた。しかし、お兄ちゃんは、簡単に僕に勝つ。

お兄ちゃんは、本当に無くならないで欲しいのは、この雑魚そうな歩だという。

棋士の羽生善治氏は、「歩が上手に使えるようになれば棋力も自然に向上すると言っても過言ではない」という。

また、“歩のない将棋は負け将棋”ともいう。

将棋の上手い人ほど、歩の大切さを知っているのだとか。

歩は、知っての通り、一歩ずつしか進めない駒なのだ。最弱の駒だと思ってしまう。

僕が、お兄ちゃんを追い詰めたい時に、間に立つのも、嫌らしい攻め方の先頭に立つのも、実は歩。

侮るべからずの駒。

弱くみえるものは、本当に弱いのだろうか。使い方次第。正しい使い方をすれば、最強の駒。

今の僕は、社会にでても歩幅の大きくない歩でも、僕も使い方次第で役に立つと信じて。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?