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本当の悪魔

悪魔は、本当に黒なのだろうか。
悪魔といえば、角と黒い翼を生やして、怪物の顔しているのが想像しやすいと思う。多くの絵画でそう描かれている。
そんな悪魔の絵を前にして、僕は思った。
「悪魔がこんな姿なら、僕は近寄らないし、誘惑されても断れる。」
多くの人がそうだろう。よほどの理由がない限り、そのような怪物についていかないと思う。
僕は、そんな悪魔にはだまされない人間だと思っていた。

でも、学生生活を通して僕は悪魔にだまされてきたと思う。対岸にいたと思っていた悪魔に僕は騙され続けた。そして、学んだ。
悪魔は、きっと黒くない。きっと虹色。僕が魅力的に感じる色に変化してくる。そして、顔はきっともっとも親しみやすい顔。僕が警戒しない顔。そして、僕が気づかないくらい自然に僕の肩に手をまわしてくる。

一番わかりやすいのは、何にでも変化できるポケモンのメタモンみたいな存在だ。

絵画に描かれる悪魔は、悪魔が創ったみんなに警戒してほしい悪魔像。本当の悪魔は、僕たちの肩に手をまわして、悪魔像を警戒する僕らの味方のような顔して横にいる。

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