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【Day2開催レポート!】デジタルハリウッド大学夏のオープンキャンパス2021 Day2 ~体験授業編~

2021年8月22日、デジタルハリウッド大学夏のオープンキャンパス2021 Day2(以下:夏OC Day2)を開催しました。

Day1(レポートはこちら!)に続き、オフライン・オンライン同時開催となった夏OCday2。YouTubeLive視聴者は約400余名、完全予約制で来場いただいた約50組の方を含めると約500名の方にご参加いただき、今年度一番の盛り上がりを見せました。

参加いただいた方の約半数が、大学受験までまだ時間のある高校1年生・2年生。そこで今回の夏OCday2では、「大学での学びとは何か?」「キャリアとは何か?」「アーティストとして働くとは?」など、初めてデジタルハリウッド大学(DHU)のイベントに参加いただく方向けのコンテンツをさまざまな視点からご用意しました。

今回のnoteでは、特別ゲストを迎えた体験授業の様子を中心にレポートします。後日、OCスタッフとして参加した在学生をフィーチャーした記事も出しますのでお楽しみに!

体験授業<カレッジライフデザイン>デジタルハリウッド大学の人気講師と「DHUでの4年間の学び」を考えよう

DHUには、1年次の必修科目として「カレッジライフデザイン」という科目があります。4年間の大学生活をどのように進め、どのように充実させていくかを考える授業なのですが、夏OCday2ではそのエッセンスを体験いただきました。

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講師は栗谷 幸助(くりや こうすけ)先生。Webデザイナーとして現役で活躍されている、DHUが誇る「実務家教員」の一人です。

体験授業でははじめに学ぶのは、高校と大学の「学習の違い」について。高校までの学びは、すでにあるものを知っていく、受動的なもの。対して大学からの学びは、自ら探求し、知識をもとに問題解決していく、能動的なものです。

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「今までの勉強の仕方と違うので『どうやっていけばいいのだろう』と不安に思うかもしれませんが、大学の学びはとても面白いですよ」と栗谷先生。学びを「面白く」するためには、どの分野をどのように勉強していくのかをしっかりと考えることが大切です。

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「大学での学び方」を知った後は、具体的な履修モデルとカリキュラムの内容について触れていきます。

DHUは1学部1学科制。Web、グラフィック、映像、CG、プログラミング、アニメ、ビジネスといった多様な分野の学びが用意されており、人によって履修の仕方もさまざまです。

たとえば将来Web関連の仕事に就きたいと考えたとき、1年次から卒業までひたすらWeb関連の授業を履修し、学びを深めていくこともできます。一方で、グラフィックやビジネスなど他の分野を同時に学び、クリエイティブの幅を広げていくこともできます。

デジタルクリエイティブは横ぐしですべてがつながっています。将来の夢、やりたい仕事を思い描き、1学部1学科制の特徴を活かして勉強してほしいです」(栗谷先生)。

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後半で取り組んだのは、1年次必修科目の「基礎ツール演習」の体験です。OPEN CAMPUS GUIDE 2021のWebサイトを見ながら、気づいたことを高校生同士がYouTubeのチャット欄で意見交換していきます。

・色の統一感が見やすい
・ページをスクロールすると動く
・整っていて文字が見やすい

短時間に非常に多くのコメントが寄せられ、栗谷先生も「すごい!」の一言。「いま皆さんに体験していただいていることがまさに『探求』であり、大学での学びそのものです」と語りました。

栗谷先生から高校生へのメッセージ

高校生の皆さんには、やってみたいとことを思い描き続けてほしいです。思い描いた「やってみたいこと」は、明日、数年後、何度変わっても構いません。そのときそのときで思い描き続けることが大切です。

今日体験していただいた「探求」を、みなさんが「やってみたいこと」を、ひとつずつ叶えていきましょう。その場がDHUになるのであれば、とても嬉しいです。授業でお会いできるのを楽しみにしています!

<特別講演>メディアアーティスト・市原えつこ氏が語る「これからのアート、これからのアーティスト」

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夏OCday1の原島朋幸さん(Pixar Animation Studios)に続く大物特別ゲストとして、メディアアーティスト・妄想インベンターの市原えつこさんをお招きしました。デジタルアートの分野で国内外で大活躍中の市原さんですが、文系大学出身、新卒で会社員として就職した後、アーティストの道を歩み始るという意外な経歴をお持ちです。

「自分自身も高校生のころ、アーティストがどうやって生きているのかわからず、将来が心配で諦めた」と語る市原さん。安泰にも見える会社員生活から、なぜアーティストに転身したのか。「将来が心配」という気持ちはどう変化していったのか。赤裸々なストーリーを語っていただきました。

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高校時代から美術・アートへの関心は高かったものの、アーティストとして食っていけるほどの実力はないだろうと自分の才能に見切りをつけ、文系大学に進学したという市原さん。ところが、大学進学後も「何かを作ること」への執着が消えることはありませんでした。

自分には何が向いているのか。自分は何がやりたいのか。それを探求するために、DTP(パソコン上で印刷物のデータを制作すること)、グラフィックデザイン、映像制作、コピーライティングなど、手あたり次第チャレンジしていったそうです。

それでもしっくりくるものがなく悶々とした日々を過ごす中で、市原さんは「メディアアート」の分野に出会います。大学の先生に教わったワークショップをもとに他愛もないアイディア・好きなものを書き出していくうち、市原さんの妄想が炸裂。深夜テレビなどで有名な「セクハラ・インターフェイス」の開発が始まったのもこの頃でした。

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「好きなものを好きなように作る」。そんな制作活動を続けた結果、デザイナーとしてヤフー株式会社に就職することが決まります。しかし就職後の早い段階で、市原さんは「自分はニーズありきのデザインではなく、自分の欲望でモノを作り続けないと死ぬタイプの人間だ」と気づきます。

昼は会社員として働きながら、夜や休日にアート制作をする生活が3~4年続く中で、市原さんはアーティストとして注目されるための「釣り」活動をスタートさせました。

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「チャンスをゲットするための活動を続けていけば、メディアや世間が食いつく瞬間は必ずくる」(市原さん)。その言葉通り、市原さんの作品はある日突然国内外のネットメディアで話題となり、仕事の依頼が舞い込むようになりました。

高校生のころ一度は諦めたアーティストの道。”普通”の大学で学びながら、会社員として働きながら地道に制作を続けるうちに、「食っていけない」が「いける」に変わっていった——それが独立のきっかけだったと語ります。

その後、デジタルシャーマン・プロジェクトなどの代表作が国内外の賞を立て続けに受賞。海外の展示会に招待される機会も増え、「最近ようやくアーティストとしての確信が持てるようになってきました」(市原さん)。

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アーティストがどうやって食っているのか謎」。市原さんが高校時代に抱いていた疑問も、自身がアーティストとして活動していく中で少しずつ紐解かれていきました。

「アーティストとしてひとつ作品を作るだけでも、発想力・リサーチ力・プレゼン力など多様な能力が必要です。そしてそれらの能力はいろいろと応用が可能で、例えば発想力があれば企画の仕事ができるし、リサーチができればアドバイザー、プレゼンができればタレント業ができる。それぞれ需要はあるし社会との接点もある。社会人を経験してからそのスキルを活かして制作を行えば、お金が稼げないこともない。当時思っていたほど博打な仕事ではありませんでした」(市原さん)。

特別講演は、市原さんの力強い言葉で結ばれました。

才能って曖昧な概念です。才能がないからと諦めたくなる人もいるかもしれないけれど、戦略やトレーニングで埋めることができる。そのトレーニングができる場がDHUのような専門的な教育機関です。10代のときに持っている興味は、一生それで食っていけるくらいの仕事につながる可能性も高い。とにかくやってみましょう」

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市原えつこさんから高校生へのメッセージ

どんな進路を選ぶべきか迷ったら、そのときの自分の風向きを読んでみてください。すでに仕事が入っているのであれば、卒業後すぐにアーティストになる道もあるし、ふわふわして定まっていないならまず社会人経験を積むのも悪くありません。

波が出るタイミングは人によって違います。ですから、自分の風向きに対する感覚を研ぎ澄ますトレーニングにもチャレンジしてみてください。やってみて、失敗して、成功して……を繰り返すうちに”正しく風を読む力"は自然と身についていきます。

わたしはアーティストになるまでに、クリエイティブに関わるさまざまなジャンルの勉強をしてきました。一見寄り道に見えることでも、その収穫が後から役に立つことも多いもの。20代は迷走してなんぼ、という時期だったりもするので、たくさん迷いながら進んで行ってほしいと思います。

参加した高校生の声

今回のオープンキャンパスには、国内外を問わずさまざまな場所から、多くの高校生・受験生にご視聴いただきました。2時間半を超える生配信中、チャット欄にはメッセージが絶えず寄せられていましたが、その数、なんと800以上

・とても、個性が溢れた学生さんが多いですね!素敵です!
・(オープンキャンパスの雰囲気が)ユニークで面白い
・高校でプログラミングを専攻しているので、楽しみです
・自分も努力次第でDHUの学生のような作品を作れるようになるのかもと思うとすごいやる気出る

入試説明のコーナーでは、チャット欄で入試に向けて受験生同士が鼓舞しあう一幕もありました。

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多くの方に訪問・ご視聴いただいた夏のオープンキャンパス2021 Day2。ご参加いただいた皆さまにとっての学びと刺激になっていれば嬉しいです。

次回「秋のオープンキャンパス」は、2021年10月31日を予定しています。また9月以降(9/5、9/26、10/24、11/7)もオンラインでの大学説明会を随時開催します。資料やWeb上ではわからないDHUの雰囲気を感じたい方は、以下のURLよりぜひチェック・ご予約ください。

それでは、また来年お会いしましょう!


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