「デザイナー」は「エンジニア」の上位概念になりつつある
転職活動をしていて、「エンジニア」と「デザイナー」の欄をみたときに、デザイナー側にだけ「ポートフォリオが必須」だというのを見た。
これはある種「当然」とも言える
なぜならデザイナーには「正解が無い」から
あるのは「至極もっともだ!これこそ我々の理想にふさわしい!」と思わせる「いち作品」に他ならない
そして作品たちには本質的には善悪・上下は存在しない
ただし、作品というのは「作り手の個性」を大きく継承するので、その人の作ってきた軌跡を見れば、何となくこれから先「作ってくれそうな作品」を予想することができる
だからこそ「ポートフォリオ」という形で示さなければ、「そのデザイナーに期待できるのかどうか」が分からないからだ
さて立ち帰って「エンジニアという職種」はどうか
ありがたい(?)ことに、我々には「明確な守るべきルール」や「ベストプラクティス」が存在する
無論デザイン業界にも、俗に言う「Human Interface Guideline」とか、「CRAP(Contrast, Repetition, Alignment, Proximity)」みたいなものはあるが、我々の場合、そもそもその道から外れると「コンパイルエラー」になって、嫌でも学習せざるを得ない状況が整っている
人は「痛み」を覚えた方が学ぶ速度が上がるので、エンジニアの方がある種「学ぶモチベーション(??)」は高い部類にあると思う
なので、「エンジニア」の方が「デザイナー」よりも、ルールによって守られているとも言えるのではないか
しかし「デザイナー」とは本来「設計者」である
見栄えのいいサイトを作るのではなく、あくまでも「ターゲットユーザーに訴求し、ストレスなく使ってもらう」サイトを作るのが仕事だ
サービスが飽和しつつある社会において、「サービスの魅力を上げること」の重要性は日に日に上がってきている
デザイナーという仕事も、一昔前のCSSだけやるイメージから、サービス・ひいては企業の雰囲気を形成するという「マクロ的」な仕事になりつつある
そしてその中には当然、「見栄えのいいUIを支えるための情報設計」も含まれるわけだ
これは最早、俗に言う「エンジニアの領域」とも言えるのではないのか?
単純な計算式にしてみるとこんな感じになる
「エンジニア力」+「サービスの世界観を作り上げる能力」=「デザイナー力」
結論
デザイナーという仕事の範囲、求められ方が変わったことで、エンジニアはデザイナーの部分集合になったんだなぁと実感した次第です
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