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ナチズム、全体主義、共産主義に対抗するための根本原因を分析したドラッカー 1月20日 Nature of Man and Society 人の本性と社会のあり方

#1月20日  
#Nature_of_Man_and_Society
#人の本性と社会のあり方

早いもので、本日で、2023年も20日が経過しました。
そこで、一旦、今月のパフォーマンスを振り返りましょう。

偉大なプロホッケーチームのコーチは10試合終わるごとに、チームメンバー1人ひとりにパフォーマンスに関する全般的なフィードバックを与えていて、それがチームにも、メンバーにも有益だった。

(パティ・マッコード「ネットフリックスの最強人事戦略」より)

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 この10日ごとにフィードバックする習慣を今年あなたのチームに対して行うとしたら、何をしたらいいでしょう?ちょっと考えてみてください。きっと1年後、あなたのチームとそして、メンバーたちのパフォーマンスが改善していることと思いますよ。
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さて、今日のテキストは、1936年に発表されたドラッカー処女作 『 #経済人の終わり 』 2章 #大衆の絶望  ドラッカー全集1巻 35ページ。本書はファシズムとナチズムの全体主義への批判に向けられている一冊。

 ドラッカーはナチズムを批判するにあたって、ナチズムが欧州経済社会の行き詰まりから生じたものであると考えた。従って、このナチズムに対抗し、これを批判し打倒するためには、ナチズムの革命が発生するようになった根本原因を分析し、その経済社会的背景を明らかにする必要がある。また、ナチズムの考え、その社会政治思想体系の意味と本質とを掴む必要がある。
 このようにして、ドラッカーは、まずヨーロッパ経済社会の矛盾とその行き詰まりという問題に対して鋭い分析を加えたのである。そして、ここに彼は「経済人の終わり」という重大な問題を見出した。これまでのヨーロッパ経済社会は「経済人」という人間像を中心に形成された社会であった。この「経済人」という人間像がいまや崩壊したのである。ヨーロッパ経済社会の秩序は乱れ、新しい秩序を求めている。しかし、その新しい秩序は見出されていない。大衆の絶望。この背景の下にナチズムが登場したのである。このようにして、ナチズムへの批判は、本題である「経済人の終わり」という経済社会の実態分析に連なるのである。

ドラッカー全集1巻 高宮晋氏 解説 740ページより

 マスコミが不安を煽り、疫病を煽り、不況を煽るのは、それが儲かるだけでなく、社会秩序を乱し、大衆に絶望を味わわせ、新しい秩序への大衆の渇望を生み出そうという試みです。そこに「政権交代」とか全体主義政党、外国からの侵略を招こうとする、そんな100年前にナチズムが行ったことの再現であることがわかろうというもの。

 ドラッカーから学べることは、単なる表層的な1企業の経営マネジメントだけでなく、こうしたナチズム的な全体主義者、共産主義者に対抗し、批判し打倒する本質を見抜くことでもあります。
今日もやっていきましょう。

#人の本性と#その社会における役割と位置づけについての理念が 、社会を規定する。

 どれほど正しいかは別として、人の本性と、その社会における役割と位置づけについての理念が、社会を規定する。社会的に最上位の人間活動の領域を示すことによって、社会の基本的な教義と信条を象徴する。
 人間を経済的動物(エコノミック・アニマル)とする理念は、経済活動をあらゆる目的を実現するための手段としてみるブルジョア資本主義社会とマルクス社会主義社会の基盤である。経済的な満足だけが社会的に重要であり、意味があるとする。経済的地位、経済的特権、経済的権利はすべて人間が働く目的であるとする。

(『「経済人」の終わり』)

ACTION POINT
今日の社会において最上位に位置づけられている領域は何でしょうか。
そのことは、あなたにとってどのような意味をもちますか。

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