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ドラッカーが強調したのは真摯さ?それとも誠実さ? 4月9日 Absence of Integrity 真摯さの欠如


今日のテキストは、『マネジメント-課題・責任・実践』 >36章 業績中心の精神>誠実さこそ経営管理者の真価を示すもの(1973年版 下巻 139〜140ページ)より。


今日も #ドラッカー #365の金言  から。
本日 #4月9日  火曜日です。
今日のテーマは、
#Absence_of_Integrity
#真摯さの欠如

そして、今日の金言は
#マネジメントに携わる者は現実家であって評論家であってはならない
#真摯さを定義してください
#あなたが新人に求める真摯さの中身を明らかにしてください

integrity =上田訳では「真摯さ」となっているわけですが、真摯の後につく言葉

しん‐し【真摯】
[名・形動]まじめで熱心なこと。また、そのさま。「—な態度」「—に取り組む」
[派生]しんしさ[名]

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E7%9C%9F%E6%91%AF/ より

は、「真摯な態度」「真摯に取り組む」です。
人格というよりも、仕事や業務への「態度」を示す言葉です。

真摯さよりも頭の良さを重視する者をマネジメントの地位につけてはならない

今回のテキストには、真摯さがあれば良い、とも取れる言及がありますが、仕事が業務への態度が熱心であれば良い、と取られがちです。しかし、ここは、真摯という上田惇夫氏の訳よりも、安冨歩氏が「ドラッカーと論語」で記したように「誠実」の方が合っている訳のように感じています。

安冨さんが記していますが、integrity の訳語に「誠実」があります。

せい‐じつ【誠実】の解説
[名・形動]私利私欲をまじえず、真心をもって人や物事に対すること。また、そのさま。「—な人柄」
[派生]せいじつさ[名]

「誠実な人柄」に代表されるように、人柄、人格を表す言葉です。

これまでは、人格が多少不具合があっても、仕事に真摯であればいいのだ、という時代でした。権謀術数を用いて、受注や勝利を獲得すれば「良し」とされた時代は終わりが近い気がしています。

なぜなら、不正や不祥事、そして、犯罪などの行為に対して、これまで割と柔軟と言いますか寛容だった国民が、最近の自民党の裏金や中国ロゴ侵入、川口のクルド人騒動、東京都とNPOの公金ちゅーちゅー問題などに対して、徐々に厳しい反応を示しているように感じられるからです。

「ズルい」に対して反発を覚えているのでは?

インフレの進行と可処分所得減少に伴い、国民生活に余裕がなくなってきたから許せたものが許せなくなっているからかもしれません。

また、こうした社会への不満が高まると、与党政権を批判する野党勢力へ支持が向かう傾向にあるわけですが、今回は、自民党の支持率が「一人負け」しているだけで、野党に国民の支持や期待が向かっていません。

https://www.nhk.or.jp/senkyo/shijiritsu/ より

選挙の時期になると、下がる「支持政党なし」ですが、ここ1年(2023年3月〜24年3月)は、「支持政党ない」が30%を下回ることはありません。2023年12月以降は一貫して40%を超えています

xでの反応を見ていますと、社会は、仕組みを作って、公金をちゅーちゅーするNPOとそれを許す政党、再エネ賦課金と称して国民から合法的に課金する行政らに対して、やり場の無い怒りと諦めを感じているようにも思えます。

それが、不正を許さない健全化の方向へと進んでいることを感じるからです。

経営のトレンドも「株主重視」姿勢から「ステークホルダー重視」へと、資本家第一の経営よりも、従業員の待遇を改善し、顧客と顧客を取り巻く地域や社会全体との誠実な関わりを重視した結果が株主にも結果的にメリットある経営となるんだ、という方向にシフトしています。

たとえ仕事ができる優秀さを持つ人や組織であっても、これまで権謀術数で世渡りしてきた人物は、オミットされ、そうした組織は重用されなくなるような雰囲気を感じます。

さまざま問題を抱える世の中ですが、1つ1つ良くなりつつある過程の中にあるようにも感じています。午後からもやっていきましょう!それではまた。

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