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自分の生き方は上が決める社会と自分で決められる社会と、あなたはどちらがいいですか? 11月13日 Management by Objectives and Self-Control 目標管理の狙い


#11月13日  
#Management_by_Objectives_and_Self -Control
#目標管理の狙い

おはようございます。このNOTEは、読むだけで世の中の課題を #ドラッカー #365の金言  を使って、解決できる、そんな知力を鍛える教育エンタメNOTEです。

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さて、

こちらでは、地に足をつけた、私の体験や学びから得た
実践マーケティング記事を1日1本以上をご紹介しています。

今日のテキストは、1954年に発行され、68年後の現在でも参考にする人が後を絶たないと言うマネジメントの名著『 #現代の経営 』11章 目標の設定と自己統制 より。
1987年版では 上巻 175〜184ページです。

会社や役所で「これは決まりですから」と言われることがある。
この本意は、他人を「上からの統制」の道具として上意下達でもって、コントロールしようとすることです。
ドラッカーはこれに大いに反対しています。

報告と手続きは最小限にしておくことが望ましく、時間と労力の無駄が省ける時にのみ用いられるべきである。またできるだけ簡明な報告や手続きの様式を採用しなければならない。

同書、181ページより

そして、企業に対して次のように提案しています。

 今日企業が必要としているのは、個々人の力と責任とに広い領域を与えると同時に、彼らの志や努力に共通の方向を与え、チームワークを打ち立て、個人的目標と共同の利益とを調和せしめるような「経営原理」である。
 これらのことをよく成し遂げられるのは、目標設定と自己統制とによる経営(Management by Objectives and Self-Control)しかないだろう。それは、共同の利益を、全ての経営担当者の目標とすることが可能である。それは、外部からの統制を排除し、より厳格で、より強制力のある、より効果的な、内部からの統制に置き換える。それは、経営担当者を強く動機づけ、行動への意欲を起こさせるが、それは、誰かの命令や説得によるものではなく、彼の仕事の客観的必要が行動を要求するからである。彼が行動を起こすのは、誰かの要望に基づくものではなく、彼自身が行動を起こさなければならないと決定したからである。別の言葉で言えば、彼は自由な人間として行動するのである。

同書、183ページより

 ナチス党によって、個人の自由意志決定権を奪われ、国家全体主義のもと統制され、奴隷的に強いられる経験を持つドラッカーは、ファシズムに対抗するには、企業の自由意志による行動により社会を動かすことであると信じていた。

 企業のマネージャーが「上からの統制・命令・説得」に従って行動を強いられるのではなく、客観的必要性から自らが進んで改善行動に自発的に行動することから社会が改善に向かう姿こそ理想の姿と信じていた。

 残念ながら、わが国企業の実態は、「上からの統制」で目標値が定められ、それを上意下達され、ノルマとして背負わされ、1年間追われると言うやり方です。そのゴリ押し式のやり方は、需要が旺盛だったモノ不足時代には有効でした。

 現在のような少子化社会では、単にものを売ろうとしても供給過多で、どれだけ低価格にしても、需要が湧き上がりません。しかも、高齢者が増えたことで、国民負担率は50%に迫る勢い。稼いでも稼いでも需要に使える資金が足らないのです。にもかかわらず、財務省のプライマリーバランス重視の考えは、まるで我が国が経済成長しなくても良いと考えているように思われます。

資金=給与が足りないから、消費に回らない。消費に回らないから景気が回復しない。そんな悪循環の中にあるように感じていますが、皆さんは、どうお感じになられているでしょうか。今日もやっていきましょう。


#管理とは自らを方向づけることを意味する
#しかし人を支配することも意味しうる


 目標と自己管理によるマネジメントの利点は、自らの仕事を自ら管理することにある。その結果、最善を尽くすための動機がもたらされる。高い視点と広い視野がもたらされる。目標と自己管理によるマネジメントは、方向づけや一体性のためには不要だったとしても、自らの仕事を自ら管理するために必要である。
 管理とは自らを方向づけることを意味する。しかし、人を支配することも意味しうる。目標と自己管理によるマネジメントにおける目標とは、前者の意味での管理の基礎となるものであり、後者の意味での管理の基礎となるべきものではない。
 目標と自己管理によるマネジメントは支配を自己管理に代える。反社会、反プロ的行為でないかぎり、自らの行動は自ら管理しなければならない。

(『現代の経営』)

ACTION POINT

#目標によるマネジメントは広く導入されました
#自己管理によるマネジメントのほうはそれほどありません
なぜでしょう?

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