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市場志向でなければライバルのために機会を作り出してやっただけ。 8月6日 Tunnel-Vision Innovation イノベーションの意外性

 おはようございます。今日は #広島原爆記念日 。わが国にとっても、世界にとっても悲しい1日です。#1945年 お亡くなりになった方々、ご家族、御子孫の皆様にお悔やみ申し上げます。命を引き継いでいる僕らも謙虚に誠実に、そして、明るく元気に楽しく過ごして生きたいと思います。

市場志向であるためには、進んで実験する必要がある。

『イノベーションと起業家精神』、326ページ

 ドラッカーは、ベンチャーにも理解が深い方です。本書では予期せぬところで予期しないお客さんが居ることがあって、「それってどういうこと?」って新しい予想外の領域で事業が始まることがあるから、「実験しろよ、よくお客さんと話しろよ」と記しています。

 ベンチャーは大手と異なり、完璧な市場調査をして参入することはできないから、直感に従い、手探りで、進めていった結果、花開くことがあることを知っているので、市場志向でいけ、と助言しています。

 例えば、今はインターネットが普及したため、否定的に言われることが多いFAX通信ですが、FAXの技術が開発された時、「こんなのどうやって使うんだ?全米では市場がない」と思われていました。
 しかし、挑戦的な日本企業がFEDEXやUPSなどの速達の市場が発展している点に気づき、技術を廉価で購入して市場参入。FAX通信を使うと、即書類をやりとりできる、とマーケティング。全米のFAX通信市場を開拓、制したとのこと。この事業拡大に彼の助言があったと言われています。

「失われた20年」「30年」と言われているうちに、挑戦するマインドも我々は失いかけているのかも知れません。閉塞感がある、と言われますが、それを作っているのも、我々自身です。乗り越えて、やっていければ、と思います。今日もよろしくです。

#8月6日
#Tunnel -Vision_Innovation
#イノベーションの意外性


#薬さえ意図せぬ治療に使われることがある


 ベンチャーが成功するのは、多くの場合、思いもしなかった市場において、思いもしなかった顧客が、思いもしなかった目的のために買ってくれることによる。この事実を認識し、予期せぬ市場を利用できるよう自らを組織しておかないかぎり、すなわち、あくまで市場志向、市場中心でないかぎり、ベンチャーは競争相手のために機会をつくっただけに終わる。
 ベンチャーは、自らの製品やサービスが、思いもしなかった市場において、思いもしなかった使われ方のために、思いもしなかった顧客によって買われるとの前提でスタートしなければならない。市場志向でなければ、生み出すものは競争相手のための市場となる。

(『イノベーションと起業家精神』)


ACTION POINT

#イノベーションを行なうにあたっては
#市場の反応を中心においてください
#自らの考えにとらわれてはいけません

 今日のテキストは、『イノベーションと起業家精神』 15章 ベンチャービジネス 1、市場志向の必要性 1985年版 321〜326ページより。


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