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マリナーズのサービス監督、今日の決断は正しかったのか後から検証することの大切さ。 10月13日 Testing the Decision Against Results 決定のフィードバック

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本日
#10月13日  
#Testing_the_Decision_Against_Results (結果に対する意思決定の検証)
#決定のフィードバック

今日のテキストも 1966年初版 #経営者の条件  6章 #意思決定の原則  257~258ページより

去年の今日はこんなことを書いていました。

ちょうど、#嫌われた監督 を読んだ頃で、その中の決断エピソード、8回まで完全試合を続けてきた山井投手をスパッと9回岩瀬投手に替えた落合監督の「決断」とそのフィードバックをテーマに記しました。よかったらこちらもお読みください。

今日のサービス監督の決断の是非

いや〜、今日のMLB、アメリカンリーグディビジョンシリーズ シアトル・マリナーズvsヒューストン・アストロズ 第1戦の劇的な結末でしたね。

アルバレス選手に逆転サヨナラ3ランホームランで、勝負に負けた、マリナーズ・サービス監督の決断が論議を呼びそうです。

9回まで7対5でマリナーズは2点リードしていました。
サービス監督は、9回クローザーのポール・シーウォルド投手を投入。

 シーウォルド投手は、今季アストロズに滅法強く、防御率0.00。5試合に投げて1セーブ。16人に対して三振2。ヒットは1本しか打たれておらず、被打率0.71と好相性です。

https://baseball.yahoo.co.jp/mlb/player/2102046/top より

 今日も見事なクローズぶりが期待されていました。9回裏、打順は8番からと下位打線なので、ポンポンとアウトを重ねていき勝利は間違いない、という算段だったはずです。

 さて、問題は、今日の9回裏です。

 最初は、8番打者のクリスチャン・バスケス捕手を2球でショートゴロで1アウトとシーウォルド投手、好スタートです。
 次打者は代打。若手26歳のデービッド・ヘンズリー内野手。ヘンズリー内野手に3−2と7球粘られた結果、8球目、最後は死球。ランナーを出してしまいました。次打者は、ホセ・アルテューべ二塁手。2017年のアメリカン・リーグMVP。チャンスに滅法強く今年も3割を打った好打者です。ランナー1塁ですが、ここはシーウォルド投手が4球で見事に三振に切って取ります。さあ2アウト。
後アウト1つまでやってきました。

 次は2番打者のジェレミー・ペーニャ遊撃手。1ボール、2ストライク、と追い込んでいたものの、ペーニャ選手は4球目を見事にセンターへヒット。
 2アウト、ランナー1塁、2塁で迎える打者は、、、

 3番、強打のDHヨルダン・アルバレス選手です。今シーズンホームラン37本(リーグ3位)、打率.306(リーグ4位)とDHとしては大谷翔平選手よりも成績上位の強打者です。

 アルバレス選手は、得点圏打率こそ.273ですが、15試合で打率.327、ホームラン5本、出塁率.438、長打率.654、OPS1.091と、対マリナーズ戦に好相性。

https://baseball.yahoo.co.jp/mlb/player/2100950/top より

 この日もマリナーズ先発のローガン・ギルバート投手に対して、1回裏の第1打席はポップフライでしたが、3回裏の2打席目では2塁打を放ち2打点。5回の第3打席はセカンドゴロでしたが、8回裏、リリーフのアンドレス・ムニョス投手からライト前にヒットを打ち、4打数2安打2打点と好調。

 さて、9回裏、2アウト、ランナー1、2塁。

 この状況、ヒットを打たれても1点差ですが、ホームランなら逆転負けです。普通ならこのままアストロズに相性が良いクローザーのシーウォルド投手に任せるケースです。

 ところが、ここで、サービス監督動きます。

 左打者のアルバレス選手を迎えることで、右のシーウォルド投手を諦め、延長選も見据えてか、左のロビー・レイ投手にスイッチしました。

 1球目、内角のシンカーをファウル。そして、2球目、真ん中やや低めに93マイルのシンカーが投じられると、、、

スイング一閃。
ライトスタンドにホームラン。
アルバレス選手の見事な逆転サヨナラ3ランでした。


この結果に対して、ファンはじめ、取材陣がサービス監督に詰め寄ります。

 ロビー・レイ投手は、昨年サイ・ヤング賞を受賞し、トロント・ブルージェイズから昨年11月FAで5年1億1500万ドル(約133億円)でマリナーズに移籍。
 32試合189.0イニングに登板して12勝12敗、防御率3.71、 奪三振数212、WHIP1.19と移籍後1シーズン目ですが、期待に違わない活躍でした。

 ですが、対アストロズ戦は非常に分が悪い。3戦先発して、イニングはわずか10.2。1勝2敗。防御率はなんと10.97と打たれまくってます。

https://baseball.yahoo.co.jp/mlb/player/2100754/top より

 しかも、現地8日ブルージェイズとのワイルドカード第2戦に3回56球を投げて2ホームラン、4失点と状態は良くないようです。

 なぜシーウォルド投手から、このポストシーズン状態が思わしくなく、しかも、対アストロズ戦の戦績の悪い中2日のレイ投手を選んだのか??この結果に対して、ファンはネットで炎上。取材陣がサービス監督に迫ります。

「アストロズ・アルバレス選手は信じられない。素晴らしかった」「アルバレスにレイを使うのは、シリーズ前から決めていたし、今日の試合前も7回になったときも、確認していた」と相手に脱帽のサービス監督。

取材陣は「シーウォルド投手は9月以降防御率が悪化していたから替えたのでは?」「レイ投手は去年のサイ・ヤング賞投手。前回のブルージェイズ戦でシーウォルド投手も結果が良くなかったので、ブルペン待機のレイ投手でとしたのでは。監督はタフな決断だったのでは」と語っています。

10月8日ブルージェイズとのワイルドカード第2戦。
レイ投手もシーウォルド投手も4失点と厳しい結果でした。
https://www.fangraphs.com/players/paul-sewald/13892/splits?position=P&season=2022 より

「誰があの状況でレイを使おうと考えたんでしょうか!?!? 2022年版のRobbie Rayでは意味がありません。たぶん 2021 年バージョンなら… いや、たぶんダメだったんだろうなぁ… あの男は ホームランを打たれてしまいました! 彼は、最高の HR ヒッターの 1 人と対戦しました。この敗戦後、私は真剣に(マリナーズの)呪いを感じました。」

この敗戦は100%サービス監督のボンクラ采配のせい。レイ投手をあの状況で投げさせたことさ!

https://twitter.com/ThanosIsCool/status/1580064379592388608


 「サービス監督が何度も同じ投手達を悪い状況に投入して失敗するのが理解できない。彼の決断が完璧である必要はありませんが、これらの決断での失敗は、許しがたいものがいくつもあります。もしあなたがセイバーマトリックスを使うのが好きならば使ってください。でも、今日、レイ投手を使うべきなんて数字はどこにもなかったよ。」


「アルバレス選手は、右投手打率の方が左投手よりも悪いのに、なぜ左のレイ投手を。。。」

https://baseball.yahoo.co.jp/mlb/player/2100950/top 


 今日はマリナーズにとってもサービス監督にとっても悔しい敗戦となりました。先に3勝したチームが次のチャンピオンシップ・シリーズへ進出ですが、今日の敗戦が明日以降にどう影響するか、こちらも注目ですね。
サービス監督は、今日の決断の結果からどのようなフィードバックを得て、明日以降の試合に向かうのでしょうか。

さて、今日のドラッカーです。

#アイクもかわいそうに
#これからは命令どおりにはいかないだろう


 意思決定に際しては、フィードバックの手段を講じておかなければならない。決定を行なうのは人である。人は間違いをおかす。いつも最善の決定を行なえるわけではない。最善の決定といえども、間違っている可能性は高い。大きな成果をあげる決定さえ、やがては陳腐化する。
 アイゼンハワーが大統領に当選したとき、前任のトルーマンは、アイクもかわいそうに、元帥のほうが力をもつからではない。それは、軍が、はるか昔から、命令なるものはそのままでは実を結ばない運命にあることを知っており、実行を確認するためのフィードバックを組織化しているからである。
 軍では、誰もが自ら出かけ、自ら見ることが唯一の信頼できるフィードバックであることを知っている。大統領にとっての唯一の情報源である報告は、まったく助けにならない。

(『経営者の条件』)

ACTION POINT
#自ら出かけ#自ら確かめてください
#意思決定が所期の成果をもたらしていることを確かめてください

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