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[ep,1]共通テストまでの受験生活の話

受験が近づくにつれてだんだん寝起きが悪くなった。
朝の早起きが得意と言えるほどだったのに、目覚ましが鳴っても止めてすぐ寝る。何かと理由を付けて毎日睡眠の延長を謀っていた。
自分でも自覚するほどであったが、対処できないほどの憂鬱加減であった。毎日が億劫で、「学校に行くのが辛い、また一日が始まる…」とばかり思っていた。

Studyplusで日々の勉強を記録していた。私の周りは賢い人ばかりで、みんな毎日10時間は当たり前な世界線に置かれていた私は、やってもやっても身についた実感が無く、私よりも遥かに賢い人達は私よりも勉強していることに焦っていた。でも今更記録をサボることも出来るわけがない。
勉強を促進するためにあるStudyplusが、自分への嫌悪と焦りしか生まれないものになってしまったのはいつからだろうか。

この頃は特に心がむずむずしていつも泣きそうだったのを覚えている。それが溢れてしまったのは共テ2日前だ。夜にどうしようもない気持ちになって部屋で1人で大泣きした。共テが上手くいかなかったらどうしよう。怖くて不安でたまらなかった。
母がそれに気づき、母の言葉で慰めてくれた。「共テの結果が悪くても別にいいじゃん。いい大学に行かなくても私大に行っても就職してもいいんだよ。」
この時の言葉が私の気持ちをとても軽くさせた。本当に安心して、心強かったし、私なりに頑張ればよいと思えた。

無事に立ち直った私は、相変わらず不安ではあったが、自分なりに前向きに、楽しんで共テを受けようと決心し共テに挑めた。

肝心の共テはどうだったかというと、私的には難易度が高く、思うように力を発揮できなかったが、自己最高得点をとり、自己採点をした時1人で密かに喜んだ。

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