老婆心コンサート

行ってきましたコンサート。
行く前はさんざん悩んで悶々としたけど、行くと決めたらあとはもう当日を楽しむだけということで、子供にはめいっぱいのおめかしをさせ、自分もツアーグッズの色使いに寄せた服装にして、うちわとペンライトもしっかり持って、どこからどうみてもキンプリのファン以外の何者でもない格好で参加してまいりました。

目的はひとつ、人生初でたぶん1度きりのアイドルコンサートをめいっぱい楽しむこと。

会場はオープンして1ヶ月も経たないKアリーナ、座席はLEVEL5、ミドルスタンド1列目。どこからみても正面がステージになる作りで、見晴らしは上々。手すりがちょっと邪魔だけどステージまでもそんなに遠くは感じない、でも表情までは見えないといったところ。一生懸命作ったうちわは、おそらく本人たちの目には届かないかな…。それでもちゃんとスタンバイしましたけどね。

SNSでずっと、客席の声が小さいことを嘆く投稿を見かけていたので、一番頑張ったのは声出し。私は、今をときめくトップアイドルの超大盛況のコンサートに参加した!という実感を得たい。が、言うは易し行うは難し。

まずは開演前のコール。15分前くらいから身構え、5分前のアナウンスが終わったあたりで恐る恐るコールを始めてみたら、周囲に広がり…はしなかったけど、上の方の席でも始まって、それが広がる形で最終的には会場全体から声が上がっていたような気がする。でも、思ってたより声が小さめ?普通こんなもんなのか?比較対象となる経験がないからわからないけど、でもなんかちょっと控えめな感じがする。
MC中のコール&レスポンスは、自分の番が来たら超頑張って声を出した…つもり。
アンコール前は、いつぐらいに始めたらいいのか…?と、手拍子だけしながら周りの様子を伺っていたら、なんとあっさり2人がステージに戻ってきてあっという間に歌い始めた。拍子抜け。Kアリーナは退場にものすごい時間がかかるので、そのあたり配慮されていたのかもしれないと後で思った。実際ひどかったし。

曲中は、ペンライトを持つべきかうちわを振るべきか、はたまた手を叩くべきなのか、終始あたふたわたわたしつつ、子供がうちわを上にあげすぎていたら下げつつ、と忙しく、あんまりショーに入り込めない悲しき初心者(&子連れ)。めいっぱい楽しむとか言いながら、余計なことばかり気にして全然楽しもうとしてないおせっかいババアでしかない。
パフォーマンス中の歓声とか悲鳴とかももっとすごいのかな〜と期待していたけど私の席まではあまり聞こえて来ず、ファンサもらって倒れる人とかも目撃することができず(着席ブロックだから仕方ないか)、臨場感がいまひとつ感じられない。そもそも臨場感を周りの反応頼みにしている時点でダメなんだけど。

人生初アイドルコンサートは、熱狂するでもなく冷めた目で眺めるでもなく、自分が観客として望ましい振る舞いができているかというどうでもいいことばかり考えてしまいどっちにも振り切れない中途半端な経験となった。つまり最後まで部外者だった。

一方の娘は、終演後に感想を聞くと「生れんれんかっこよかった!生のほうがテレビよりかっこいい!」とものすごく満足げだった。あの席からでも、ちゃんと推しの姿を目に焼き付けて胸をときめかせていた。本物のファンの感想だと思った。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?