メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲 第2番 イ短調 作品13

00:00 I. Adagio - Allegro vivace
08:19 II. Adagio non lento
16:03 III. Intermezzo: Allegretto con moto - Allegro di molto
20:59 IV. Presto - Adagio non lento

演奏者 Borromeo String Quartet (String Quartet)
公開者情報 Boston: Isabella Stewart Gardner Museum
著作権 Creative Commons Attribution Non-commercial No Derivatives 3.0

フェリックス・メンデルスゾーンによる「弦楽四重奏曲第2番 イ短調 作品13」は、1827年に作曲された作品で、彼の若々しい才能が際立つ重要な楽曲の一つです。この作品は、ベートーヴェンの晩年の弦楽四重奏曲に影響を受けたと考えられており、メンデルスゾーン18歳の時の作品にも関わらず、非常に成熟した感性と技巧を示しています。

### 楽曲の構成

「弦楽四重奏曲第2番 イ短調 作品13」は、伝統的な4楽章形式で構成されていますが、各楽章間のつながりやテーマの発展において非常に革新的なアプローチが取られています。

1. 第1楽章 Adagio - Allegro vivace
- 楽章は穏やかな序奏で始まりますが、すぐに情熱的で激しい主題に移行します。この対比は、楽章全体を通じて繰り返され、ドラマチックな緊張感を生み出します。

2. 第2楽章 Adagio non lento
- 歌曲のような旋律が特徴の楽章で、メンデルスゾーンのリリカルな才能が光ります。内省的で感情豊かなこの楽章は、彼の音楽の中でも特に美しい部分とされています。

3. 第3楽章 Intermezzo: Allegretto con moto - Allegro di molto
- 軽快なスケルツォ楽章で、中間部にはより速く激しいセクションが現れます。この楽章は、躍動感とユーモアが溢れています。

4. 第4楽章 Presto - Adagio non lento
- フィナーレ楽章は、速く激しい開始部分と、感動的で深い感情を持つ終結部分という、2つの対照的なセクションから成り立っています。この楽章では、主題の変容や逆行形、模倣など、作曲技法の見事な展示が見られます。

### 特徴と影響

この作品は、メンデルスゾーンがベートーヴェンの後期作品に深く影響を受けていたことを示しています。特に、主題の発展、和声の革新、楽章間の関連性において、ベートーヴェンの手法が取り入れられています。また、メンデルスゾーン独自の感性と結合され、彼の音楽語法の成熟を象徴する作品となっています。

この四重奏曲は、メンデルスゾーンが後に発表する「無言歌集」や「イタリア交響曲」などの作品に通じる、リリシズムや細やかな感情表現の萌芽を見ることができる作品です。また、弦楽四重奏のレパートリーの中でも、ロマンティックな情熱と古典的な形式を巧みに融合させた傑作として高く評価されています。

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メンデルスゾーン 再生リスト
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