モーツァルト:弦楽四重奏曲 第15番 ニ短調, K.421/417b(Mozart:String Quartet No.15 in D minor, K.421/417b)

00:00 I. Allegro moderato
11:19 II. Andante
17:54 III. Menuetto
21:44 IV. Allegretto ma non troppo

演奏者 Borromeo String Quartet (String Quartet)
公開者情報. Boston: Isabella Stewart Gardner Museum
著作権 Creative Commons Attribution Non-commercial No Derivatives 3.0

モーツァルトの「弦楽四重奏曲第15番 ニ短調, K.421/417b」は、1783年にウィーンで作曲された作品で、彼の「ハイドン・セット」として知られる6つの弦楽四重奏曲の一つです。このセットは、ジョゼフ・ハイドンへの敬意を表して捧げられました。K.421はこのセットの中で唯一の短調作品であり、モーツァルトの弦楽四重奏曲の中でも特に感情的な深みがあります。

### 第1楽章: Allegro moderato
この楽章は、典型的なソナタ形式で書かれており、冒頭のテーマは短調の激しい情緒を示しています。第1ヴァイオリンがメロディーをリードし、他の楽器は伴奏的な役割を果たしています。途中、緊張感が緩和されるが、基本的には緊迫したムードが続きます。

### 第2楽章: Andante
よりリリカルで表現豊かな楽章で、緩やかなペースで進行します。歌うようなメロディーラインが特徴で、モーツァルトの音楽的感受性が際立っています。感情の変動が豊かで、繊細な対話が楽器間で展開されます。

### 第3楽章: Menuetto & Trio
メヌエット楽章は、よりフォーマルなダンス形式を取っていますが、モーツァルトはこの中にも独特の感情を注ぎ込んでいます。トリオ部分ではメロディーがより柔らかく、穏やかな雰囲気になります。

### 第4楽章: Allegretto ma non troppo
最終楽章は変奏曲形式で書かれており、短調の基調を保ちながらも、明るさを帯びた瞬間があります。各変奏は異なる性格を持っており、楽器の技術的な可能性を探る場となっています。

全体を通じて、この四重奏曲はモーツァルトの作品の中でも特に深い感情の探求が見られ、その複雑さと情緒の豊かさが演奏家にとってもリスナーにとっても挑戦的な作品となっています。この四重奏曲が作曲された背景には、モーツァルトの個人的な苦悩が反映されているとも言われており、そのためか特に情感豊かで内省的な音楽が生まれています。

「モーツァルトのハイドン・セット」とは、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトがジョセフ・ハイドンに捧げた6曲の弦楽四重奏曲から成る作品集のことを指します。正式には「モーツァルトの弦楽四重奏曲 Op.10」とも呼ばれており、作品番号387、421、428、458、464、465の六曲から構成されています。

この作品集は、1785年から1786年にかけて作曲され、モーツァルト自身がハイドンに大きな尊敬の念を抱いていたことから、ハイドンへのオマージュとして捧げられました。特に「作品465」は「不協和音四重奏曲」とも呼ばれ、その斬新な和声と構造が特徴的です。

モーツァルトは、ハイドンの音楽から多大な影響を受けており、このセットを通して二人の交友関係と音楽的な対話が表現されています。モーツァルトの「ハイドン・セット」は、彼の室内楽作品の中でも特に重要な位置を占め、今日でも広く演奏され、高く評価されています。

チャンネル登録
https://www.youtube.com/channel/UCW2e9GqB3mngdDCQUfUU6Iw

diaspora チャンネルコミュニティー
https://www.youtube.com/@diasporas/community

モーツァルト 再生リスト
https://youtube.com/playlist?list=PL_SRDIQZQ57Y2VDhNyTSI3zZbMqUDpx4x

モーツァルト『弦楽四重奏曲』再生リスト
https://www.youtube.com/playlist?list=PL_SRDIQZQ57YuhusMYdQk_7wJYe-urCJW
#モーツァルト #弦楽四重奏曲第15番ニ短調 #K .421 #417b #Mozart #StringQuartetNo15

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?