モーツァルト:弦楽四重奏曲 第4番 ハ長調 K.157(Mozart:String Quartet No.4 in C major, K.157)

00:00 I. Allegro
03:39 I. Andante
07:57 III. Presto

パスカル弦楽四重奏団 1952年に録音
パスカル弦楽四重奏団は、1941年から1957年まで16年間にわたって活躍した初代メンバーを皮切りに、何度かのメンバーチェンジを経ています。1969年に発起人のレオン・パスカルが亡くなると、その後は主に「ORTF四重奏団」として活動しました。4年後に、カルテットの看板である第1ヴァイオリンのジャック・デュモンが亡くなると解散しています。

モーツァルトの弦楽四重奏曲第4番ハ長調 K.157は、彼が1772年に作曲したもので、ミラノでの第三次旅行中に完成されました。この四重奏曲は、モーツァルトが16歳の時に作曲された6曲の四重奏曲セットの一部であり、これらはしばしば「ミラノ四重奏曲」と総称されます。K.157は、このシリーズの中で特に親しみやすい旋律と明快な構造で知られています。

### 第1楽章: Allegro
この楽章はソナタ形式で書かれており、軽快で歌心に富んだ主題から始まります。モーツァルトは透明感のあるテクスチャーと繊細な対話を弦楽器間で巧みに描き出しています。主題はヴァイオリンによって提示され、その後、他の楽器がこれを模倣する形で応答します。展開部では、この主題が変奏され、様々な調性に転調しながら探求されます。

### 第2楽章: Andante
第2楽章は、より抒情的で穏やかな雰囲気を持ちます。モーツァルトはこの楽章で歌うような旋律を弦楽器に与え、穏やかだが表情豊かな音楽を作り出しています。この楽章はしばしばその美しさとシンプルさで評価され、中でもその温かみのあるハーモニーが聴き手の心に残ります。

### 第3楽章: Presto
最終楽章は、活発でリズミカルなプレストで、四重奏曲の終わりに華やかさとエネルギーをもたらします。この楽章では、モーツァルトは迅速なパッセージと鮮やかなリズムを使って、音楽に勢いを加えています。また、この楽章は技術的にも要求が高く、演奏者にとっては大きな挑戦となります。

全体として、弦楽四重奏曲第4番ハ長調 K.157は、モーツァルトの若々しい創造力と成熟した作曲技術が見事に融合された作品です。それぞれの楽章が異なる感情や雰囲気を持ちながらも、全体としての調和と統一感を保っています。この四重奏曲は、彼の初期の室内楽の中でも特に魅力的な一つとされています。

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