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最近のこと

忙しい日々だけど映画は欠かさず見るようにしています。
最近見て良かったを忘備録がてら感想書いちゃいます。
最近面白かったのはディストラクション・ベイビーズ。
かなり印象的な映画で色々考えさせられたので、ちょっと感想を書きます。


あらすじ

柳楽優弥演じる18歳の主人公タイラ。田舎町でケンカに明け暮れる日々を送りながらガレージのようなところで弟(村上虹郎)と一緒に暮らしている。しかし、突如、タイラは弟の前から消え、街に繰り出してケンカっぱやそうな奴を見つけてはふっかけてケンカしまくっていた。
そんなタイラに興味を持ったヘタレヤンキーのユウヤはタイラに「俺とおもろいことしようぜ」と主人公にくっついて回る。ユウヤはケンカしながら四国一周しようとタイラに持ちかけキャバ嬢のナナ(小松菜奈)が乗っているベンツをナナを乗せたまま盗んで市外へ向かうのだが・・・タイラとユウヤが起こした無差別暴力の動画がネットにアップされ大きなニュースになってしまう・・・

感想


ただ好きなことをして生きてるタイラ。彼と出会った弱虫ユウヤは弱い自分を守るための防衛反応が爆発し、爆発したユウヤに虐められながらも生きようとするナナ。人間の強さと弱さ、感情の全てがここに集結しているかのような映画でした。。。

あと、すごい豪華メンバーでみんな良いんだけど、メインの4人(柳楽優弥・菅田将暉・小松菜奈・村上虹郎)がとにかくすごすぎるのでキャラクターごとの感想も書きます。


まず主人公タイラ(柳楽優弥)。
彼はなぜか無関係の人を殴り、そして殴られる。
女性や抵抗しないユウヤを殴ることはないところを見ると殴ることが快楽というより生きるか死ぬかのせめぎ合いみたいなところに快楽を見出しているようにも見える。
タイラが快楽主義者だと分かりやすいのが後半ナナが人を殺してしまっ時に「どうだった?」とニヤついた顔を見せた時にタイラの表情・・・あのシーンでタイラという男を全て語っている気がする。素晴らしい柳楽優弥。

ユウヤは小心者の弱虫で周りの目ばかり気にして生きてきたがタイラを味方にしたとたん弱い人を見つけて暴力を行う。のくせ自分が起こした事件がネットで話題になっている知ると途端びびり出すクズ野郎。菅田くんにクズ野郎演じさせたら勝てるやついないんじゃないかと思うくらいの迫真の演技でした。

ナナは万引き常習犯のキャバ嬢。万引きGメンに捕まりそうな時や他のキャバ嬢とのやりとりを見る限りかなりの自己中である。彼女の自分だけでも生きるんだという執着心は凄かった。病室でのワンシーンの小松菜奈、震えました。

そして、村上虹郎演じる弟君。彼もすごくよかった。
自分を自由に表現する兄に憧れるも彼には理性がある。野生を押さえ込めてしまう理性が。弟君のおかげで三人の野生がより浮き出てきたように思います。名バイプレイヤーでした。

まとめ

そんな10代の感情に感化される年でもないのだけど、歳をとっても野生というか本能はありますよね。そういう意味ではいろいろ考えさせられる映画だったし純粋に現在の日本の名俳優が集結していて面白かったです。

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