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匂いと光のシールド

久し振りにオリーヴの聖霊の全貌を見ることが出来たのは、ホワイトルームにようやく一歩足を踏み入れた夜明け前のことだった。
普段は完全に私と同化しているオリーヴは時折私の関節の動きに耐え抜くように、しんどそうに茎や枝をカサカサ言われながらそれでも私の動作にぴったりと寄り添っていた。

あまり陽の光にあたりたがらない私に、少しは太陽光を浴びてはどうかと心に直接話し掛けて来る。
丁度昨日は私の住む地域の空が薄く青く綺麗だったので10分間だけ北風に吹かれながら日向ぼっこを楽しむと、まるで温泉から上がって来た老紳士のように聖霊が「ふぅぅ‥」と大きな枝を揺すって歓びを露わにした(ように見えた)。

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