見出し画像

「メロコア」がダサくなった理由【前編】

僕は音楽が好きで、とりわけ海外のパンクロックがとても大好きであります。先日、ミュージックFMの件でセゴリータ三世さんの動画を見て、noteをエントリーしました。その関連で、彼の動画をいくつか見ていくうちに、個人的に興味を惹かれるトピックがありました。それが「メロコアがオワコン化した理由」です。これについては、僕も言いたいことがある!
セゴリータさんにではないですよ。僕もメロコアはオワコンという気持ちは、悲しいかな心にある。なぜダサくなったのか。僕なりの思いを書きます。

そもそもメロコアって何?

メロディックハードコアの略です。これは和製英語で、ハードコアのようにラウドで速いリズムを刻みながらも、メロディックでキャッチーな曲構成がなされているということで、「メロディックハードコア、略してメロコア!」という感じになりました。
当初は海外では全く通じない言葉だったのですが、少しずつ浸透して(これはハイスタンダードの影響がどデカイ)、バッドレリジョンなんかも「日本では俺らをメロコアって呼んでるらしいけど」と認知されるようになりました。
ちなみに、日本でいうメロコアを、海外では「パンクロック」「ポップパンク」、ちょっと売れ線という皮肉を込めて「バブルガムパンク」などと呼ばれることもあるらしい。でも、これは古い情報なので、最近はわかりません。参考までに。

メロコア世代を代表するバンド

他にもスカコア(スカ+ハードコア)、スカパンクなんてジャンルも盛り上がっていました。ピークは1997年〜2000年くらいまででしょうか。メロコアならハイスタンダードやハスキングビー、スカコア・スカパンクならポットショットやスネイルランプなど、とにかく様々な個性的なバンドが、思春期を迎えた中高生を熱狂させました。どんなバンドか気になる人は、Youtubeで検索してみてください。
ちなみに海外のバンドでメロコアのカテゴリに入りそうなバンドは、GREEN DAY、NOFX、THE OFFSPRING、SNUFF、GIGANTORなどでしょうか。

メロコアがなぜ広がったのか

当時はスケートボード全盛の時代で、ストリートカルチャーが一気に若者の間に広がりを見せていました。キッカケがどこにあったのかはわかりませんが、ニルヴァーナのブレイクでロックンロールに火がつき、1994年、グリーンデイとオフスプリングの大爆発で世界に火の粉が飛んで燻っていたのではないかと勝手に考えています。
そして1994年といえば、スケートボードやBMXなどのエクストリームスポーツの世界的祭典「Xgames(当時はExtreme Games)」がスタートした年でもあります。スピードのある音楽はスケートボードとの親和性が高く、エロビデオをシェアするようにストリートカルチャーと共に広がりました。ディッキーズやワークシャツの「アメカジ的なパンクコーデ」も、グリーンデイらの影響で広がりました。
例に漏れず、当時14歳だった僕は、グリーンデイやスナッフをBGMにしながら、スケートボードを始めました。

カッコ良いと思えた理由

ストリートカルチャー、ファッション、斬新で明るい音楽性、ほどよいアングラ感が絶妙なバランスで日本に伝わって、若者を熱狂させたのだと思います。
当時流行っていたロックンロールとしては、黒夢、ブランキージェットシティ、ミッシェルガンエレファントなど。わりと鬱屈としたムードを持つ日本語のロックンロールだと思います(黒夢に関しては当時ビジュアル系バンド扱いだったが)。イメージカラーは黒!制服はライダース!みたいな。
だから余計に、Tシャツに腰パンの、その辺の兄ちゃんスタイルがウケたんだと思う。それに歌詞は英語で曲調もポップ。若者的には素直にカッコ良かった。
それから、「思想ごっこ」ができたのも大きいと思う。そんな大層なことではないのだけど、「このバンドはメロコア?」「これはパンク?」なんていう、メロコアという謎ジャンルがもたらした副産物。つまらない言い争いの種になるものなんだけど、それも含めて楽しかったんじゃないかと思う。だって、それまでジャンル分けなんて感覚が無かったし、「◯◯とは」なんていちいち考えて音楽を聴く風土が無かったから。ロックはロック、以上!だった世界が、ちょっと思想家とまではいかないけど、音楽の内容+アルファで語るネタができたのは、実は大きかったんじゃないかなって思うんです。

番外編

そして何よりハイスタンダード。彼らの功績はとてつもなく大きくて。
インタビューでグリーンデイのビリージョーとトレ・クールは「1995年のベストアルバムは?」という問いに、ハイスタの「GROWING UP」を挙げていたし、(確か)2000年のインタビューで「日本の好きなバンドは?」という問いにビリージョーは迷うことなく「ハイスタンダード」と答えている(ルースターズも挙げていた)。日本ツアーでハイスタが前座に立ったことも影響しているようだが。
他にもNOFXとはレコーディングでは英語の発音のレクチャーを受けるなど親交が深く、FATからもアルバムをリリースしている。

ハイスタについてはキリがないのでこのくらいにしておく。とりあえず、メロコアとそのムーブメントの輪郭くらいは伝えられたような気がするので、前編はここまで。次は「ダサくなった理由」を、100%主観で綴りたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?