オモコロのラジオを流し続けている

オモコロのラジオを流し続けている。

バイトに行くまでの道のり、家事をする時、絵を描く時、文章を書く時、睡眠導入として。

何故こんなことになったかと言うと、わたしの現実から離れるほど人生が楽しくなるという逃避型の性格にあると思う。

初めにハマったのは匿名ラジオだった。

元々3年前から現在に至るまでVTuberの月ノ美兎さんが大好きなので、彼女に関わる配信や動画をよく見ていた。多分ARu子だったと思う。みとらじという月ノ美兎さんが手がけている若干コンセプトがかったラジオ形式の配信に、ARu子が出ていた。アーカイブで見たがとても面白くて、そして視聴終了すると何故か「匿名ラジオ」がおすすめに出るようになった。

サムネイルがなんとなくこわくて、私はすぐに視聴はしなかった。だが、月ノ美兎さんの影響でハマった「シャニマス」というアイドルゲームの配信を匿名ラジオの2人と彼女の3人でやっていたのを見て、見てみようと思った。

何から見たか覚えていないが、羨ましいと思った気がする。前述したとおり私は現実から離れるほど楽しいので、匿名ラジオの「もしも」とか「○○だったらどうする?」とかそういう話が出来る人が周りにいる状態が羨ましかった。あと見ているものがだいたい同じの友達がいることも、結構憧れる。

あとはふたりとも出てくる「あるある」の精度が高いところが好きだ。なんか映画に出てくるようなウィットな会話って憧れるけど、オタクのウィットな会話ってこういうことだよなと思う。そういうところも含めて、なんかあんまりリアルではないところが1番好きだ。同じ世界軸にいないみたい。

最近の私の好きな回は「日常の中で『漫画みたいなセリフ』が言えるシチュエーションを考えよう!」だ。2人が共有している脳の部分だなと思ったし、なぜかそれ知ってるなと思えて面白かった。アニメを齧ってれば身に覚えのあるようなセリフとモノローグがすぐ出てくるし、応用までするところにアニメが教養として体に完全に馴染んでるんだなと思わされて好きだ。ちなみに共感しすぎて「100円事件」は結構トラウマになっている。

それから少しずつ視聴して、現在に追いついた。匿名ラジオは比較的短いので、当時精神が不安定だった私は頭の声をかき消すためにもう少し長いものを見てもいいなあと思うようになった。

その次にハマったのはありっちゃありスパーク、ありスパだった。※語弊が生じるといけないが、匿名ラジオの視聴はやめていない。追加で見ているということだ。

ありスパは、「あの事件」というコーナーから好きになった。わたしは初め聞いた時、とても個性的だったり、たくさん笑うような思い出が取り上げられるのだろうなと思った。でもそうではなくて、人のなぜか引っかかって覚えていたりすることも2人は取り上げていた。

わたしは「ラプトル噛まれ事件」が好きだ。映画館で恐竜映画を見た子供が恐竜が噛み付くシーンで足を引っ込めた。それを見た母親が大人になっても映画館に向かう時には「ラプトルに足噛まれないようにね」と言ってくるという投稿だった。親が小さい時の自分をはっきり覚えていて愛しくてたまらないという顔をする時の、結構な居心地の悪さと根っこの嬉しさが伝わってきてすごく好きだ。

「あの事件」の回を中心に聞いていたけど、二人の会話自体が好きになった。原宿さんがいろんな映画や本やドラマを語ると、語り口が面白くてそれに触れたくて仕方なくなった。「はりぼて」も父親と見た。すごく面白かった。「第1回やる必要のないことをやる会」でおすしさんがスライムをレンゲですくったのがここ最近の衝撃だった。本当にやる必要がなくてびっくりした。あと動画じゃなくて写真なのも意味わかんなくて面白かった。

次に見たのは「ながみく」「かまみく」だった。

初めに見たのは「ながみく」で、長イキさんのコミケの届かなきゃいけないものが配達中に紛失したみたいなツイートが偶然流れてきたのがきっかけだった。「長イキ、伝説の一日」というサムネイルを見て、そのことかな?と思い視聴してみた。

長イキさんが相手に自分が及んでいないしな〜みたいなことをちょくちょく挟んでいるのが結構印象に残った。本当かどうかはさておいてわたしもそういう時あるけど、こんなにポップに言えないよなって思ったから。あと友達への好意ってあんま見せすぎるとキモがられるかな〜みたいなのも、長イキさんが冗談含みながらだけどほんとに好きなんだな〜って思わされる感じがしてすごいなあと思った。面白くてそこから見た。飴舐めの件はこわくて見ていない。

かまどさんが育休から復帰してから、「かまみく」も見た。

最新回を見続けている感じだけど、かまどさんとみくのしんさんが友達として憧れの関係すぎて見ていて楽しい。友達に友達がたくさんいて、わたしはその中の一人なんだよなと思うことはまああるから、かまどさんがフツーにそれ言うの本当にびっくりした。かっこいい。あとみくのしんさんの人惹き付け度を画面越しに感じる。私はオモコロラジオを聴く割に下ネタは苦手よりだけど、みくのしんさんの下ネタはなんか勢いで笑ってしまう。初め見た時どこかのコメント欄で見た「かまみくは人生」という言葉が見ていて理解出来るようになってきた。あと長イキさんのサムネイルが成立するのすごいなとも思うようになってきた。関係がからっとしていて、強固だなと思う。最近の回で雨穴さんとの話をしていてうれしかった。糸ようじの記事が大好きなんだけど、「その」雨穴さんの話が聞けた気がした。

「オモコロウォッチ」も聴くようになってきた。

初めに聞いたのは「あなたのジェフを探しましょう」だった。たくさん笑った。そんなニュースがあるんだと思ったし、少年の将来をめちゃくちゃ歪ませて話すのが面白かった。今でもお気に入りの回だ。

オモコロウォッチの好きなところは、老いに目くじらを立てないところだ。老人が暴走するニュースとか老人は取り上げられないんですか!?という原宿さんの主張とか老いもあって煮詰まってしまったであろう人も取り上げる。平等に批判するし、分断しては考えていない。年々老いていくわたしも、老いてさみしさでおかしくなってもそれは1人ではないのだなと思わされる。

あと各々の強い思想が聴ける時があって面白い。このテーマでそういう思想が出てくるんだって驚くことが多い。でも、例えば原宿さんの思想は確かにこわいこともあるけど、ありスパを聞いているからこそわたしよりは多くの文字に触れてそうなったんだろうなと思うから不思議とひやひやはしない。今「変」を聴いて、それを実感しています。あとみんなでバランスとって聞く姿勢とったりいっぱい話す役する人がいるのも聞いていてすごいなあと思う。BLUE GIANT回は、大好きな作品なので大喜びで聴いた。

「音声放送」も聴く。

ヤスミノさんにシティーボーイのイメージがあったから、スタイリッシュな感じなのかなとか思ったけど、根っこの深い下ネタの話をしていてそうだよなと思った。わたしがシティーボーイのこと何も知らないだけだった。

基本的にそうなんだ...と思うことが多くて面白い。30代男性のマジを聴いている気持ちだし、その気持ちは自分の知らないことを知っている人たちの話を楽しく聴くというものだ。マジといってもただのマジにしては笑顔になりすぎている気もするので、特殊に面白い人たちのマジなんだと思う。同人音声についてその人は自分と関係ない上に30分近く話し出す男性がいたら、なにもかも遠すぎて聴いていられないと思うけど、音声放送で聴いたら面白かった。同人音声聞きながら運転してる人がいるんだと思うと正直わくわくする。

あとラウドミュージックというジャンルをしれたのも良かった。わたしの人生のタイムラインでラウドミュージックを知る機会というのは得られなかったと思うから。レコードってBOOK・OFFで探すんだとかマンスーンさんたちの趣味が自分と離れているからこそ、すごく面白い。あとテコ入れしなくてもめちゃくちゃ面白いのにと思ってしまう。

今日聴き始めたのは「モンゴルナイトフィーバー」だ。

存在を知ったのは早かったと思う。サムネイルが素敵で、タイトルは大好きだった。それだけ見にチャンネルに飛んだこともあるくらい。そもそもオモコロをたくさん見るようになったのは、山口さんの嘘動画が大好きだったからだし。それでもなぜ今まで聞けなかったかというと、わたしがモンゴルナイフさんに憧れすぎていたからだ。

モンゴルナイフさんを知ったのは多分匿名ラジオだったと思う。その時は今よりもっと浅かったのでオモコロに女性がいるイメージがそんなになくて、新鮮だったのを覚えている。

かっこよかった。面白かった。めちゃくちゃ下品な投げかけに同じレベルの下品さで切って返せるのとか、とんでもないコミュニケーション能力とか人間強度が落ちてこなかった人だと思った。

ある時ふっくらすずめクラブを知って、モンゴルナイフさんが普段どういう人なのか知ることが出来た。

まずメイク動画を見た。すごく参考になるものだった。コスメを惜しみなく使うやさしさは普段メイクをするからこそ、見ているだけの私にもほんとうに沁みた。他の動画もちらほら見ていて、わたしの理想の女性だなと思うようになった。

明るくて、しゃべり続けることが出来て、しかもそれが面白くて、人を傷つけない。最高じゃんと思ったし、自分にないものすぎてまぶしくなった。

人格もかわいさもうらやましすぎて自分の違うところばっかり見つけて自分が嫌いになったらやだなという勝手な理由でモンゴルナイトフィーバーを視聴せずにいた。

でも今日はふと、別に大丈夫じゃないの?と思って見てみた。

面白い。というか、すごすぎる。モンゴルナイフさんがずっとひとりで喋っている。話のオチは全然予想できないし、話がどこに行くかもわからない。友達の話ってコメントに書いてる人いたけど、こんなに一人語りが愉快でキャッチーな友達多分すごくレアだろと思った。あと面白いからたくさん笑うんだけど、笑ってる間にもなんか予想しない方向に話が進んでてどうしようと思った。概要欄を見た後に見返したら、確かにそうなんだけどこれだけ見たら意味はわからないなと思って、今回のラジオのモンゴルナイフさんの話の感じってまさにこうだよなって思った。来週も聴く。絶対。

ここまで来て、「え?全部聴いてない?」と思った。

ファンクラブのラジオはさすがに聴いていないし、把握はできていないけど全部聴いてる気がする。違ったらすみません。

オモコロのラジオは、聴いててしんどくなることがすごく少ない。

わたしは病もあって一時働けない状態な上に、異常に心が弱く少しの嫌な表現も苦しくなってしまう。だから、バラエティやニュースなどもほとんど見れないし、だからこそ本当のラジオは聴けない。

わたしにとって、オモコロのラジオはただ笑顔になるだけで済むものだ。インターネットにレベルがあるとしたら、わたしでは辿り着けない位にいるだろう人達だからか分からないけど、聴いていて嫌な気持ちになるなということがほとんどない。一日で口角が下がってばかりの日でも、オモコロのラジオで笑える日がある。わたしの人生から遠く離れたことをこんなに話し続けてくれる社会人集団はいないと思う。

睡眠はラジオのおかげの時がほとんどなので、感謝の気持ちでたまにグッズを買っています。「たまに取り出せる褒め」も買って読みました。宝箱みたいでした。

リアルで人に勧めようにも検索ページにどのタイトルが出るかわからずこわいので、noteに書いてみた。わたしと同じような心の持ち主とか、同じようにエンタメを拾い食いしてきた人間なら確実に同じ道を辿る自信がある。沈黙を埋めたい人や人の声に飢えている人からおすすめです。

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