鹿は馬

好きなものが死ぬほどあります 最近は苦手な生きることについて書きがちです

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最近の記事

オモコロのラジオを流し続けている

オモコロのラジオを流し続けている。 バイトに行くまでの道のり、家事をする時、絵を描く時、文章を書く時、睡眠導入として。 何故こんなことになったかと言うと、わたしの現実から離れるほど人生が楽しくなるという逃避型の性格にあると思う。 初めにハマったのは匿名ラジオだった。 元々3年前から現在に至るまでVTuberの月ノ美兎さんが大好きなので、彼女に関わる配信や動画をよく見ていた。多分ARu子だったと思う。みとらじという月ノ美兎さんが手がけている若干コンセプトがかったラジオ形

    • ポップになれない私へ

      去年、双極性障害だと診断された。 大学2年生の時、わたしは部屋で1人泣き続けていた。 コロナ禍の大学生活は、指南も生徒間の共有も繋がりもない手探りの課題地獄だった。一浪していた私は多くの学びを受け取ろうと指定の何倍もの量書き連ねていて成績はかなり良かった。でも、私はそんなに頭も良くなければ、集中力の続くタイプでもないのだ。それが足を踏み外した原因だった。 パソコンを開くと涙が止まらない。それを見た親ははじめ「おいおい」と笑っていたが、異変に気づきパソコンから引き剥がして

      • リスロマンティックについてわたしはしらなければならない

        小さい頃から、片思いをするキャラが好きだった。イケパラの中津とかゲゲゲの鬼太郎の猫娘とか花男の小栗旬とかシークレットガーデンのサンとか。中学生になっても銀魂の猿飛あやめが大好きだったし、スラムダンクの花道が大好きだったし、今になってもハーフオブイットのエリーが大好きだ。 性癖って言葉を知った時は、そうなのかと思った。よく分からないけどわたしは興奮しているんだろうと。 それは恋をしてみるまでの話だ。 中学生の時、田村くん(仮名)を好きになった。学級委員で成績が良くて誰にで

        • 色あせた表紙をさすっている

          本を読めば、誰の立場にだってなれると思っていた。誰の話も共感の欠片はあって、それが掴めるとのだと考えてきた。 私は幼少期から本を読むのが好きで、キリスト系の幼稚園でもらった漢字だらけの聖書に親にふりがなをふってもらい読み進めるくらいだった。もちろんほとんどのことは忘れてしまったが。 例として2冊上げさせて欲しい。 小学生の時特に好きだったのは太宰治の人間失格だった。あの時初めて、私も持つこの恥ずべき気持ちを書籍に残した人がいるんだと勘違いしてしまった。「ワザ」を指摘され

        オモコロのラジオを流し続けている

          十字架に昨日伝え忘れたなにかを許されようと祈っている

          わたしは発達障害を持っているからこそ味わう、ハードルの低いことを出来ないと突きつけられる絶望感、簡単なことでもなにかをしくじるんじゃないかという怯え、仕事を人よりも選ばなくてはいけないことなどかなり苦しんでいる。たとえば家でなにかあったとき、必ず先に私が疑われたりする。 その我慢はもう生まれてからしなきゃいけないものだと思っているし、配慮なんて多分わがままなんだと思うしかない。 少なくともわたしは障害のある自分のことをひとに「ゆるし」てもらって生きていると考えている。人と

          十字架に昨日伝え忘れたなにかを許されようと祈っている

          ノーリスクのときめき

          閉じた世界が好きだ。 ずっと変わらないことは死んでいることと同じと言われることがあるけれど、わたしは展開しない世界が好き。創作物で言うところの、リアリティはないけれどキャラクターとして完成しきっているもの、人物が好き。 これは、物語で言うと片思いをしていて、両思いの展開があまり考えられないキャラクターを見て思うことだ。 さっちゃんが、私の初めて好きになったキャラだった。 さっちゃんこと猿飛あやめは、漫画銀魂の登場人物である。元々は御庭番衆のくのいちとして登場し、その後

          ノーリスクのときめき

          墓標

          今日おばあちゃんが私に「夢は持ってるだけでよいものだ」と言った。 「別に夢は叶えるためだけにあるんじゃなくてさ、例えばスチュワーデスになりたいな、スチュワーデスになったらどこの国の人としゃべってみたいなあでいいんだよ。そういうの鹿ちゃんにはないの?あると、豊かになるよ。」 おばあちゃんにいえなかったけど夢ならずっと持っている。 取りつかれて7年たつ。私の夢は女優になることだった。誰にも言ったことはない。別にそのために演技の勉強をしているわけでも、容姿を磨いているわけでも

          娑婆には見当たらない恋

          塚原音子とは、死ぬほど我の強い女子高校生である。そして、私はそんな彼女にオチた女だ。彼女を知って、恋と地獄は落ちるものなのだと初めて納得した。 誰ソ彼ホテルというアプリゲームを知っているだろうか。 あの世とこの世の狭間に位置する黄昏ホテル。そこへ訪れるのは、生と死の分からない迷えるもの達だった。塚原音子はホテルでそんなワケありのお客様を相手にしつつ、ここへ迷いこんでしまった自らについての真相を知っていく。 粗筋はこんなところとして、私はこのゲームの主人公塚原音子への愛を

          娑婆には見当たらない恋